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INTERVIEW

SiM

2016.03.22UPDATE

2016年03月号掲載

SiM

Member:MAH(Vo) SHOW-HATE(Gt) SIN(Ba) GODRi(Dr)

Interviewer:増田 勇一

-そしてアルバムの終盤には、最近のSiMのライヴに欠かせない存在になっているお馴染みの楽曲が3曲ほど配置されています。既発表曲とはいえアルバムに欠かせないピースになっているというか、まさに駄目押し的なインパクトがありますよね。

MAH:ですよね! まず9曲目には「GUNSHOTS」が出てくるわけですけど、もともとは『i AGAINST i』に入ってた曲で。あのミニ・アルバムを作った段階では、正直、この曲がどういう受け入れ方をされるかっていうのが想像ついてなくて。曲自体はすごくいいっていう自信があったんだけど、お客さんにどう伝わるかなっていうのが。でもライヴではもはや主力級というか、今のSiMのライヴには欠かせない曲のひとつに育ってると思うんで。そこで、もう一度ここに入れることにしたんです。改めてSiMの今後にとって重要な曲だってことがわかってもらえたらな、と思いますね。あとは単純に、ミニ・アルバムの中の1曲っていう存在にとどまらない、もっと大きなものにしたかったというのもあるし。

-その「GUNSHOTS」に続いて収められているのが、シングルにもなった「CROWS」(Track.10)。この流れで聴いてみると、これまたこのアルバムには不可欠な曲だな、と感じさせられます。「EXiSTENCE」(Track.12)についても同じことが言えますが。

SHOW-HATE:そうですね。「CROWS」は、なんかライヴでやってても、いつもすごいことになっていて。まあ、わかりやすい曲ではあるんだけど、お客さんの反応を見てたら、この曲は絶対アルバムにも入れたくなりますよね(笑)。絶対みんな、ここでも聴きたいはずだし。

MAH:「EXiSTENCE」については、なんかこう、武道館とかで歌ってみて、改めてグッときたというか。"あ、ピッタリだな。SiMに"と思わされたところがあって。自分の存在を強く持つっていう意味合いとか、この壮大な感じのサビとか......。今のところ、わりと大事なライヴでしか演奏してないんですけど、この曲もやっぱり今後、大切な曲になっていくんだろうなと思っていて。そういう意味合いもあって入れることにしたんです。もちろん大事じゃないライヴなんてひとつもないんだけど、なんかこう、ここぞというときに出すべき曲というか。そういうふうになっていくんじゃないかって気がしますね。

-こうして全体を聴いてみて思うんですが、今回はこれまでにも増して1曲1曲が大事に作られているという印象があります。そして、この強力なアルバムを引っ提げてのツアーが始まろうとしているわけですけど、今回はどんなふうになっていくんでしょうね?

MAH:実は今回、曲作りの面では"もっと大きな場所で響かせるための曲"というのを意識してたところがあるんですけど、今回のツアーは逆に、キャパの小さなライヴハウスが多くて。そこでどう見せるかっていうのは、結構難しいところでもある気がしてるんです。もちろん去年の武道館をやったあとにも、HEY-SMITHのイベントでちっちゃいところでやらせてもらったりとか、あえて全然違う環境でのライヴをしてきたりもしたんですね。そこで思ったのは、デカい会場でやるときと、狭いライヴハウスでやるときのギャップを埋めたいなあってことで。なんかライヴハウスだとめっちゃ男くさくて汗くさいバンドなのに、アリーナで観るとでっかいバンド、みたいなのをあえてこれまでやってきた感はあるんですけど。なんかちょっとヴォーカリストとしては、そこのギャップを上手く埋めたいなあ、というのがあるんです。全体的なライヴ感というのはまた、話が別なんですけどね。まあ要するに、歌の精度というか、そういう部分での話でもあるんです。それをもっと向上させていきたいっていうのがあるから。

SHOW-HATE:ギャップを埋めたいっていうのは俺も同じで。理想としてはやっぱ、ライヴハウスでもみんなが歌ってる姿とかを見たいわけですよ。今回のアルバムの曲とか、歌えるメロのものが多いから、そういうのも求めたいところがある。そこで雰囲気がガラッと変わってしまうことはないだろうけど、中にはギャップを感じてしまうお客さんもいるかもしれないし、そこをどうやって埋めていけるかっていうのを考えるツアーになるんだろうと思ってます。もちろん毎回、ツアーでは考えることがいっぱいあるんですけど、今回1番考えなきゃいけないのはそこかなっていうのが、今のところ頭の中ではありますね。

-広い場所での"DEAD POP FESTiVAL"や、"最初で最後"ということになっている武道館公演を経てきた2015年の後半。そのうえで改めて行なわれるライヴハウス・ツアーがどんなものになるのかが楽しみですし、そこで初めて、去年の自分たちが何をモノにしてきたのかが理解できるようなところがあるのかもしれませんね。

GODRi:まさに、おっしゃる通りで。実は僕、今年、30歳になるんですね。そこで別に、"大人な感じ"というのを求めようとしてるわけじゃないですけど(笑)、もう少し気持ち的な余裕も持ちながら、お客さんと向き合いたいというか。今まで自分自身が一杯一杯で見えなかったところ、目が届いてなかったところというのもあると思うし、そういうところもちゃんと見ていけるようなツアーにしていきたいな、と思いますね。

SIN:ライヴハウスのツアー自体が結構久しぶりだし、久々に小箱でやると"やっぱりコレだよなあ!"って感じで改めて気づかされることが多々あるはずなんで。だから原点回帰じゃないですけど、いろいろ思い出しつつ、同時にでっかいところもイメージしながら進んでいければいいなと思ってます。単純に言えば、すごく楽しみだし!