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INTERVIEW

SiM

2016.03.22UPDATE

2016年03月号掲載

SiM

メンバー:MAH(Vo) SHOW-HATE(Gt) SIN(Ba) GODRi(Dr)

インタビュアー:増田 勇一

-遂に完成した4thアルバム。まずは"THE BEAUTiFUL PEOPLE"というタイトルについて。ある意味かなりベタな言葉ですけど(笑)、このタイトルとか歌詞世界とかについては、MAHさんの方からみなさんに向けてあらかじめ説明があったんですか?

MAH:いや、結構毎度のことなんですけど、曲タイトルとかを最終的に決めるのって、本当にレコーディング中とか、下手したら録り終わってからだったりするんで。あんまり特に説明はしてなくて。アルバムのタイトルについてもそれは同じですね。

SHOW-HATE:まあ歌詞を共有するぐらいですよね。タイトルはあとあと出てくる感じで。でも歌詞を読んでれば、あとでタイトルが出てきたときに"ああ、あの曲のアレはそういう意味だったのかな?"みたいに思えたりするし。"THE BEAUTiFUL PEOPLE"というアルバム・タイトルについては、言葉とは裏腹なことを言ってんだろうなとは思いましたよ。ドロッとした裏側の部分。皮肉かよって(笑)。

GODRi:うん、皮肉だろうとはすぐに思った。

SHOW-HATE:だってこの人の口から出るんですよ、この言葉が!

MAH:あはははは! どうやら俺、皮肉屋ということで浸透してるようです(笑)。

SIN:俺が思ったのもみんなと一緒のことで(笑)。やっぱり、という感じ。

MAH:おそらくファンの子たちも、このタイトルについて知った時点でそう思ってるんじゃないすかね。さすがにもう、そのへんには慣れてきてるんじゃないかと思います(笑)。

-このタイトルの真の意味については、実際にCDのブックレットを熟読しながらみんなにも考えて欲しいところですよね。アルバム・ジャケットにしても実際に手に取るまで全貌はわからなくなっています。でも、すごく見事に各曲の世界がイラスト化されていて。

MAH:今回も漫画家のカネコアツシさんが描いてくださってるんです。『i AGAINST i』(2014年リリースの3rdミニ・アルバム)のときもそうだったんですけど、今回はあそこからの流れの集大成としてのアルバムを作ろうということになって、ジャケットも一旦この案になったんですけど、いろいろ考えてちょっと変えた方がいいかもしれないという話になって。これを描くの、やっぱりすごく大変なので。ちゃんとわかりやすくなるように構図を変えてみたりとか。それで実際、この案がボツになりかけたんですけど、改めてカネコさんといろいろ話して、なんとかもう一度チャレンジしてもらえないかとお願いしてみたら、もう一度やりましょうと言ってくださって。それで上がってきた作品がこれだったんです。もうこっちとしては"半端ねえ!"みたいな。"さすが!"という感じでしかなくて。これ、"美しい人々"が住む人間社会の縮図みたいな画になってるんです。

-ええ。すごくいろんな人がジャケットの中にいて、しかもそれが各曲の歌詞のドラマとリンクしたものになっていて。これは正直、すごい大仕事だったはずですよ。

MAH:ホントにそうですよね。カネコさんすげえなって思います。この画の中にいるいろんな人たちについては、俺がバーッと文章で伝えて。こういう人とこういう人、こんなことをしてるこういう人、というのを説明したんです。それをこうやって配置して描いてくれたのはすごいなあと思って。ちなみにこの画の中に、David Bowieがいたりもするんです。ちょうどカネコさんが描いてたときに亡くなったというのがあって......。

-なるほど。まさにアルバムと一心同体のアートワークですよね。そして、音楽的な部分について。SiMは常に自分たち流のスタイルというのを自覚しながら新しいことに挑んできましたよね。今回もすごくそれを感じさせられます。

MAH:例えば曲作りひとつをとってみても、今まで通りの方程式でやってると、なんかごく自然に"もう前にやったよね、これ"みたいなのが出てきちゃうんですね。だから、次のステップに向かおうとなったら、やっぱり何か新しいことをやっていかないと。それこそパンクとレゲエという基本的なところは変わらないんだけど、例えば「I DUB U」(Track.7)みたいなレゲエをやろうってなると、かならずギターの裏打ちと、ベースのラインとドラム、ということになりがちじゃないですか。でも、そこであえてキーボードをガンガン入れたりとか。なんかそういう、今までは自動的に"これはないよね"ってなってたようなことを一度やってみて、それが良ければ迷わず取り入れる、みたいな感じでやってきて。

-ちょっと勇気がいることですよね、そういうのって。自分たちで音楽的なルールを一度決めてしまうと、それを壊すことは正義じゃないと思えてしまったり(笑)。

SHOW-HATE:たしかに。でも今回は、それが曲のためになるんだったら何でもやろうっていう感じで。すべては曲をより良くするため、というか。

MAH:うん。「THE KiNG」(Track.3)って曲なんかでは、うっすらとではあるんだけどサビに電子音がバーッと入ってたりもして。今までだったら、サビでそういうのを鳴らす感覚ってなかったんだけど、ちょっと試してみたいなと思って。それで実際やってみたら、みんな"ああ、いいじゃん。入れよう入れよう"って言ってくれて。なんかそういう意味では、より自由になれてるのかもしれない。とはいえ、それでもライヴでできる範囲のことしかやってはいないんだけど。そこはあくまで貫いてる感じで。

SHOW-HATE:そうだね。実際、キーボードはライヴでも使ってるわけだし。