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INTERVIEW

KILLSWITCH ENGAGE

2016.03.11UPDATE

2016年03月号掲載

KILLSWITCH ENGAGE

Member:Adam Dutkiewicz(Gt)

17年にも渡りメタルコア・シーンを牽引し続けてきたKILLSWITCH ENGAGE。Howard Jones(Vo)の脱退を受け、2013年リリースの前作『Disarm The Descent』で初代ヴォーカリストであるJesse Leachが電撃復帰を果たし、2014年には5都市を回るジャパン・ツアーも開催。"LOUD PARK"や"FUJI ROCK FESTIVAL"を含め、幾度かの来日公演も経験しここ日本でも絶大な人気を誇る彼らが3月11日(金)にニュー・アルバム『Incarnate』をリリースする。7作目となる今作について、中心メンバーのAdam Dutkiewicz(Gt)に話を訊いた。


-今はどちらにいるんですか?

今は僕のアパートにいるよ。

-そちらは吹雪で気温もかなり低かったと思うのですが、大丈夫ですか?

俺は今、南カリフォルニアに住んでいるんだよ。気温も26度くらいだし、かなり快適だよ。

-てっきりマサチューセッツ州にいらっしゃるものとばかり思っていました。

実は約1ヶ月前にこっちに引っ越してきたばかりなんだけどね。

-他のメンバーも南カリフォルニアにいらっしゃるんですか?

いや、俺だけだよ。Justin Foley(Dr)はフロリダで、Mike D'Antonio(Ba)とJoel Stroetzel(Gt)がマサチューセッツ、そしてJesse Leach(Vo)はニューヨークにいる。みんな別々の場所に住んでいるんだよ。

-そうなんですね。さて今作『Incarnate』ですが、前作『Disarm The Descent』(2013年リリースの6thアルバム)はどちらかというとハードコア寄りで、"お帰りJesse!"といった印象が強い作品でしたよね。一方今作は、ハードコアとメロディアスな部分のバランスがとても絶妙で、KILLSWITCH ENGAGEの編年史を音で表現しつつも、新たな音楽的要素もあって見事な出来映えですね!

たしかに今作はこれまでの作品とはかなり違うものになったと思う。違ったタイプのサウンドを詰め込んだし、ほぼメランコリックと言っていいくらいのスローな曲も入っている。Jesseが書く歌詞は素晴らしいし、これまでの作品の中でもっともダイナミックな作品になったんじゃないかな。

-制作には長い時間と多くの努力を重ねたのでは?

そうなんだよ。今回は本当に制作に時間がかかって......おそらく1年位かな。というのも、Jesseは自分が書いた歌詞を一旦バンドに持ち込むんだけど"やっぱり気に入らない!"って調子で、その都度俺たちはまたイチからやり直すっていうことを何度も繰り返したんだ。俺たちにとって歌詞はとても重要だし、大部分のリスナーにとっても大事なはず。だからJesseに"100%誇りに思えるような歌詞を書いてくれ。時間はかかってもいいから"って伝えて、あえて歌詞の完成を待ったんだ。

-今作で特にお気に入りの歌詞は?

Jesseの書く社会のネガティヴな部分に触れた歌詞が好きだね。他人のネガティヴな部分や過去にとらわれず、ポジティヴに行こうっていう。本当に素晴らしい歌詞がたくさんある中で、俺もおそらくJesse自身もお気に入りの楽曲となった「Hate By Design」(Track.2)には他のメタル・バンドがあまり書かないタイプのポジティヴィティが詰まっているね。メタル・サウンドとの相性が良いせいもあって、ネガティヴなことやダークなことを書くバンドが多いけど、彼の場合はたくさんのポジティヴな精神を歌詞に託している。典型的なメタル・バンドとは対照的な歌詞が書けるってことはメタル・バンドとしてとても素晴らしいことだよ。

-再来日の予定はありますか?

まだ何も決まってないんだ。日本でショーをするのは本当に好きだし、ぜひまた行きたいと思ってる。オーディエンスは素晴らしいし、とにかく俺は日本食が大好きなんだ。それと、前回来日したとき、野球の試合を観に行ったんだけど、とっても楽しかったね。たぶん次回日本に行ったときはもっと試合を観に行くかも!

-どのチームを観に行ったんですか?

広島カープ! 球場も良かったなぁ。ドームじゃなくて野外でさ、ちょっと雨が降ってたけど最高だった。

-バンド結成から17年。いよいよ20周年も見えてきましたね。この大きなアニバーサリーに向けたプランは何かありますか?

もう17年か~。いや~20周年までバンドを続けるなんて想像できないよ(笑)! でもそうだな、もし続いていたとしたら君の言う通り、何か特別なことをするべきだね。例えば、今までリリースしたアルバムの中から全曲披露するライヴをやるとか、そんな感じのものを。俺にとって20周年はかなり大きな目標だね。バンドを始めたころは5年続くかどうかだって想像できなかったから、17年ですらかなりクレイジーなことだよ。

-20周年はもちろんのこと30周年も視野に入れてほしいです!

30周年!? ノォーッ! 歳を取りすぎだから、そんなのは無理だよ。たぶんそのころには俺はこの世にいないか、車椅子にでも乗ってるんじゃない(笑)? でもファンのみんなが望む限りこれからもバンドを続けていきたいね。

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