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激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

snatch

2016.02.18UPDATE

2016年02月号掲載

snatch

Member:Takami(Gt/Vo)

Interviewer:山本 真由

-2004年に結成して10年以上のキャリアを持つsnatchですが、激ロックでは初めてのインタビューになりますので、簡単にバンドとメンバーそれぞれの紹介をお願いします。

まず、正確に言うと結成は2002年になります。ヴォーカル・ギターのKoichiが3ピース・バンドとして始めています。Koichiたちがライヴハウスで活動し始めたころ、僕は別のバンドでギターを弾いてました。その後、僕のバンドは解散、Koichiのバンドもドラムが抜けて一時活動をストップ、そのくらいのころからよく一緒に遊ぶようになって、バンドに誘ってもらったのが2004年の話ですね。ドラムのGamaも同じころにバンドをやっていて、対バンして知り合いになりました。この話は端折ることが多いんですけど、Gamaは2008年に前ドラマーが抜けたあとすぐ加入したんですが、1年後、一度辞めたんです(笑)。それからいろいろあって2011年に戻ってきました。ベースのTeruchanはもともとギターを弾いていたんですが、2010年に前のベーシストが抜けたあと、"ちょっとスタジオでベース弾いてみてくれない?"くらいの軽いノリから始まって、今日までに至ります(笑)。

-snatch結成以前は、それぞれのバンドで活動していたとのことですが、それはどんなバンドだったんですか?

3ピース期のsnatchはカラっとした明るい曲調が多かったです。1stアルバム『TRYING TO BE HONEST』(2007年リリース)の半分くらいはそのころからの曲です。僕はSTRUNG OUTとかRUFIOなんかに影響を受けたメロディックのバンドでギターを弾いてました。Gamaがやっていたのはストレートなメロディック・パンク・バンドで、いち早くリリースやツアーもしてましたね。Teruchanは日本語ロックだったり、インスト・バンドだったり、僕らとはちょっと違うところでギターを弾いてました。

-フル・アルバムとしては、2007年リリースの『TRYING TO BE HONEST』以来になりますが、これほど期間が空いた理由はなんだったのでしょうか?

まず、1stアルバムのリリース翌年にドラムが"医者になる"と言って抜けまして。その後サポート含め3人のドラマーと一緒にやってたんですけど、とにかく"ライヴだけはやりまくるんだ"という感じで、"本腰入れて新しい曲を作ろう"っていうモードにはなかなかならなかったんですよね。チャレンジはしてたんですけど、なんせメンバーが定着しなかったので。そして2010年にベースが"シェフになる"と言って脱退して、そこで一度崩壊しましたね。Koichiと"それでもやろうぜ"って話をしていたと思うんですけど、しばらくはバンドをやりたいのかどうかもよくわからなくなっていて、"人生どうしようかなぁ......"って感じでした。それからGamaとTeruchanを迎えて、またイチからやり直すことになって、2012年12月に1stミニ・アルバム『GROUND』を発表して、リリースの喜びとか、充実感を改めて感じて、ようやく......。まとめると、フル・アルバムをリリースしたいと思えるような状況ではなかったから、ですね。

-満を持してリリースされる、今作『Attraction』についてうかがいます。このタイトルにはどんな意味が込められているのでしょうか?

タイトルはKoichiが考えました。東京の景色を見ていて浮かんだ言葉だそうで、そのまま"アトラクション=遊園地の乗り物"を指しつつ、人を惹きつけるっていう意味を持つ言葉です。

-前作に比べて、ご自身で特に変わったと思う点や、完成した作品を聴いて感じたことはどういったところですか?

『GROUND』は心象的には暗いイメージです。暗闇から見出した光みたいな、これは個人的な感覚ですけど。『Attraction』にはその先の強さ、もっと明るい場所へ出られるくらいの前向きさ、思いを言い切るまっすぐさ、みたいなものが込められていると思います。

-疾走感のある王道なメロディック・パンクが印象的であるとはいえ、90年代アメリカのオルタナティヴ・ロック的なテイストの楽曲もありますが、そのあたりの音楽はルーツにありますか?

ルーツと言えるほど昔から聴いていたわけではないですが、メンバーそれぞれハマっていた時期もあるし、影響はあるかもしれないですね。でもあんまり考えてないんですよ。