－RAMIさんが持っている歌謡テイストともうまくリンクしてますよね。

K-A-Z：清春さんの曲も歌謡テイストがあるから、うまく融合できたと思います。

－RAMIさんの歌声も今までとは違う色合いが出てますね。大人っぽいクールさが浮上してきたなと。

RAMI：吐息感を大事にしました。バックのサウンドが優しかったから、パートによって優しく歌ったり、力強く歌ったり、表現第一で歌いました。

－ちょっと"清春さんの歌い回しが憑依してるかも"、と思いました（笑）。

K-A-Z：ははは、前日に詰め込まれたからじゃないですか。だけど、清春さんがあそこまでやってくれるとは思わなかった。

RAMI：ブースまで入って来てくださって、目の前で歌ってくれましたからね。圧倒されました。

K-A-Z：親身にやってくれましたね。

－どんなアドバイスがありました？

RAMI：譜割ですかね。私が書く歌詞はポエムに近いけど、"歌詞はこういうふうに書いたら、こういうふうに歌える"みたいなことを教えてもらいました。

K-A-Z：同じワードでも譜割を変えるだけで、聴こえ方も違いますからね。

RAMI：今までは言葉の意味やメッセージに意識を集中していたけど、これからは作詞のやり方も考えようと思いました。

－「Remember」のアウトロの歌詞は、もしかしてメンバー名に引っ掛けてます？

K-A-Z：ふふふ。

RAMI：あれは清春さんがヒントをくれて......。

K-A-Z： RAMIとERY（Ba）の名前が出てきても面白いよねって。

RAMI：もともと"ウォー！"というコーラスだけで歌詞もなかったんですよ。"そこに歌詞をつけてみたらどう？"と言ってくれて。

－あのアウトロは遊び心があり、面白いですね。

RAMI：メインのメロはERYが歌って、私はハモりを歌っているんですよ。

K-A-Z：今回のアルバムでERYが主旋律を取るパートを入れたくて。この曲のアレンジが固まったときに、ここは歌わせようと。いいフックになったと思います。女性がふたりいるというRaglaiaの特徴を活かせたかなと。ERYは意外とポップな声なので、フック的なメロディに合うんですよ。

－今作の中で特に「Perfect Half」（Track.7）は新しい曲調ですね。かなりシンプルなアプローチですけど、いい曲です。

K-A-Z：壮大系ですよね？ そういう曲があってもいいかなと。

RAMI：Aldiousに「Across」（2010年リリースの1stアルバム『Deep Exceed』収録）という曲があるんですけど、「Perfect Half」はそのアンサー・ソングとして書いたものなんです。当時、ファンの方から"結婚式で歌える曲を書いて欲しい"と言われたんですけど、結局書けずじまいでAldiousを脱退してしまって。でもそのときにはもうサビの部分ができていたので、いつかアンサー・ソングとして発表したいなと思っていたんです。「Across」に"鎖"という歌詞があり、それをこの曲でも使って関連性を持たせました。「Across」は、普通に付き合ってるふたりがお互いに支え合ってるという内容なんですけど、「Perfect Half」はそのふたりが結婚したあとを描いた話ですね。

K-A-Z：これから結婚式のテーマ・ソングとして世に広まってくれたら（笑）。