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INTERVIEW

DEAL OF CLOWN

2015.11.24UPDATE

2015年11月号掲載

DEAL OF CLOWN

Member:Kohey(Vo/Gt)

Interviewer:山本 真由

-1stミニ・アルバム『ZEST FOR LIVING』の完成、おめでとうございます! まずは、バンドの紹介をお願いします。

初めまして! 仙台を拠点に活動しているミクスチャー・ラウドロック・バンド、DEAL OF CLOWNのヴォーカルを担当しているKoheyです。

- 先日、正式メンバーから裏方のサウンド・プロデュースにまわることが発表されたDJのtakayukiさん以外3人のメンバーは、前身バンドから一緒に活動していたとのことですが、そのころはバンドだったのでしょうか? takayukiさんが加わったことで、音楽性に変化はありましたか?

変化しかありませんでしたね(笑)。takayukiが入る前もバンドで活動してて、KENTAはベース、DADAはドラムで変わりはなく、僕はギターを担当していて、女性ヴォーカルのバンドでした。 今とはかけ離れた音楽で、EVANESCENCEやOTEPのような暗くて重めの病んでる音楽をやっていました(笑)。

-それは意外でした! 現在のDEAL OF CLOWNの音楽性は、ダンサブルなエレクトロやラップの要素もありつつ、基本はアグレッシヴでメロディアスなラウドロックというところが、新しくもあり王道でもあるように感じますが、どんな音楽を聴いて影響を受けてきたのでしょうか?

僕はGUNDOG、Pay money To my Pain、Supe、LIMP BIZKIT、THE PRODIGYなどですが、NICKELBACKなども大好きなので、そういう部分が王道ロックっぽいところを出していると思います。

-昨年5月にリリースした3rd EP『JESTER』で初の日本語詞に挑戦していますが、聴き手に伝わりやすい母国語を使用するようになったのは、より歌詞のメッセージ性が重要になったということでしょうか?

まさにその通りです。もともと英語ができるわけではないので、カッコつけて英語で歌っても何にも響いてこないんですよね。自分の国の言葉で、なおかつ自分の言葉で歌を歌うことに意味があると感じて日本語で歌うことにしました。そうしたら歌うことがすごく楽しくて。日本語最高です(笑)。

-楽曲の制作について、作曲や作詞はメンバー全員で行っているのですか? それとも中心となって制作しているメンバーがいるのでしょうか?

今は基本的に作曲はKENTA、作詞は僕が担当しています。主な土台ができあがったら各パートごとにふってアレンジしたり、意見を出し合って完成に近づけていく感じですね。

-今作『ZEST FOR LIVING』についてですが、初のミニ・アルバムという形式でのリリースになりますね。既発曲を入れてフル・アルバムにはせずに、新曲6曲のミニ・アルバムにしたのは、何かテーマがあるということなのでしょうか?

今作は初のミニ・アルバムであり、初の全国リリースの作品、僕らにとっては"挑戦"の6曲なんです。所属レーベルからも出すなら既発曲入りのフル・アルバムがいいんじゃないかと指摘されました。ですが今までの僕らではなく、新しい"今"のDEAL OF CLOWNを表現する作品を作りたかったんです。だから既発曲は入れず、すべて新曲で新しい僕らを見て、聴いて欲しいという気持ちがこの形式に繋がりました。

-タイトル"ZEST FOR LIVING"には、どんな意味が込められているのですか?

よくぞ聞いてくれました(笑)。"ZEST FOR LIVING"は"生きる力"という意味です。僕がライヴでもよく言うんですが、生きていく中で急に暗闇の中にひとりぽつんと落とされたような感覚になることが誰しもあると思うんです。仕事や学校の人間関係がうまくいかなかったり、自分のプライドや弱さにうんざりしてしまったり、物事がまったくうまくいかなかったり。きっかけは些細なことでも負の連鎖ってほんとにあって、どんどん深みにはまっていく。そんな経験をしたり、そんな奴らを見てきたりして思ったことが、誰しもが"生きる力"を持っているってことだったんです。でも、みんなその力を持っているはずなのに暗闇に負けてしまっているような印象があって。だから、みんなのその力を目覚めさせるような、背中を押してあげられるような作品にしたかったんです。君にも"生きる力"があって、前に進めるんだぜっていう気持ちを込めてます。

-今作でも、全編にわたって日本語詞が使用されていますが、歌詞について最もこだわっている点は何ですか?

僕はバンドマンである前に、みんなとまったく変わらないひとりの人間であって、言いたいことを言って、伝えたいことをそのまま自分の言葉で歌うというところですね。 ただ、"俺が歌いたいことを書きゃあいいんだ"って書き始めたものの、それが案外難しくて(笑)。自分を見つめ直すきっかけにもなりましたね。今作を作ってから、練習もライヴも歌に対する意識が変わりました。歌詞はしっかり聴いてもらいたいです。