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INTERVIEW

Crystal Lake

2015.09.19UPDATE

2015年10月号掲載

Crystal Lake

Member:Shinya(Gt) Yudai(Gt)

Interviewer:米沢 彰

2002年の結成以来、圧倒的な熱量とアツいパフォーマンスでライヴハウス・シーンを中心に支持を広げてきたCrystal Lake。圧巻とも言えるグルーヴ感と、オーディエンスを巻き込むパフォーマンスを武器に昨年"KNOTFEST JAPAN 2014"に出演を果たし、続く今年も"Ozzfest Japan 2015"への出演が決定!北は札幌、南は熊本までを回る全14本のリリース・ツアーと併せて、日本中を熱狂の渦に巻き込むこと必至の日本屈指のライヴ・バンドの中心人物2人にリリースからライヴまで率直に訊いた。

-ニュー・アルバム『THE SIGN』のリリースおめでとうございます。前作『CUBES』から1年ちょっとでのリリースとかなりいいペースでのリリースになりましたね。これまでのリリースがなかなか出ないイメージから今後は変わってきそうな雰囲気をものすごく感じますが実際のところはいかがでしょうか?

Yudai:たしかにペースの面でいうと、前よりは自分たちのやりたいことがドンドン増えてきた分、自分たちのケツを叩いて伝えたいものを早く届けられるようにセッティングしてますね。前は結構"ライヴやりたい!ライヴやりたい!"って思ってたんですけど。あるときから"ヘヴィ・ミュージックをきちんと伝えたい"っていう気持ちが出てきて、そういった気持ちがスピード感にも出てるのかなと感じます。いろんな場所に行けるようになってきたので、"初めてヘヴィなの聴いた!やばい!"って人がライヴに来てくれたり、その人の周りの友達が聴いてくれるとか、何かのきっかけで自分がそうしていたときと同じように繋げていきたいなって思いが強いですね。

Shinya:たしかに昔に比べるとね。『CUBES』作ったときから(活動の)スパンみたいなプロセスは向こう何年ってイメージしていて。まずはみんなに『CUBES』で掴んでもらって自分たちのアルバムを聴いてもらう、っていう流れにはしたかったですね。

Yudai:ライヴすることが本当に楽しくて、今まではそういう気持ちなかったもんね。今ももちろん楽しいですけど。それまでは、いつリリースしようとか計画は立ててなかったですけど、今は決めたことをやってるからスピード感が上がったように感じるのかもしれないですね。

-今作の発表の直前にYasuyukiさんの脱退が発表され、今作の発表は新ベーシストのTeruさんの発表と同時、ということで、全然追いつけない展開の早さに驚かされました。TeruさんはもともとCrystal Lakeの近くにいたベース・プレイヤーなのですか?

Shinya:今もそうなんですけど、名古屋でSHARK ETHICっていうバンドでギターを弾いてて、もともとは対バンで知り合いました。お互い僕らが名古屋に行ったときに対バンとか、向こうが東京に来たとき対バンとか、以前から付き合い的には結構近かったと思いますね。

-アルバム・タイトルからは足跡とか爪痕を残す的なイメージを抱いていたのですが、まさか海外レーベルとの"契約"を意味するタイトルだとは想像していませんでした。実際そういう意味で合っていますか?

Yudai &Shinya:(笑)

Yudai:"We are the voice of this new generation.""We are the sign."って歌詞にもあるんですけど『THE SIGN』で"俺らはコレだぜ!"っていうのをアルバムとして打ち出したかったっていうのが、1番の思いですね。『CUBES』の中で、それぞれがいろんな好きなことをやって、ひとりひとりがSurface(面)だって考えたときに"あれ、もしかしてこのいろんな面って、立方体にするとひとつになるんじゃない?"っていうのが"CUBES(立方体)"の背景だったんです。そこから今回も別に何かを真似するとか目指すとかはあんまり考えてなくて、純粋に好きで、かっこいいなって思うことをまとめて。それをいろんな曲に落とし込んで、それぞれをひとつひとつのアプローチとして見てっていうところも考えていたんですけど、そもそも曲がばらけてるっていうよりは "俺らCrystal Lake、攻めてくから"みたいな、"コレ1枚をまず聴いてみ?"みたいなところも踏まえて、大きい言葉なんですけど、"兆し"とか、"New Generation"とか、"本当に攻めるよ。変えるよ。これが今の音楽だぜ"っていう思いを込めて"THE SIGN"ってつけています。

-"Artery Recordings"との契約が決まったのは完全にあとからですか?

Yudai:今作とは全然関係ないです(笑)。何回もメールくれて、もしかしたらこれは本当に何か面白いことに繋がるかなって思って、契約に至りましたね。

-ATTILA、IWRESTLEDABEARONCE、CAPTURE THE CROWN、CHELSEA GRINなど錚々たるアーティストが所属する名門レーベルですが、率直な感想はいかがですか?

Yudai:今回のリリースがきっかけで、自分たちがやりたいなって思うことを共有して、それが実現していけるといいですね。Crossfaithやcoldrainが活躍していて、日本のバンドへの入り口がいろいろできているので、Arteryとかのまた違ったラインのキッズだったり、音楽を聴いてる人ってのが、"日本のバンドでこんなのもいるんだ、やばいのかな!?"みたいに繋がればいいなっていうのは個人的に思っていますね。

-音源についてですが、極悪さを当社比150%ぐらいに増したTrack.8「Hades」やエモーショナルなTrack.4「Mercury」、ミクスチャー感を大胆に導入したTrack.9「Body Movin」に『CUBES』の方向性を踏襲しつつ、極悪さとヘヴィさ、さらに手数を増したTrack.2「Prometheus」とかなり幅広いサウンドを意図的に展開している印象を受けたのですが、実際そういう意図はありましたか?

Yudai:"限られた箱の中でどのように美学を追求するか"みたいな思いが強くて、外へのアプローチっていう意識はあまりなかったんです。でもそれがだんだん変わってきて対外的にアプローチするような気持ちも増えて、人と会って、バンドと会って、いろんなところへ行ってていう中で考えが変わってきたんです。そういうのも踏まえて、正直意識はしてないんですけど、何がいいっていうよりは、好きなことをやってみて、Ryo(Vo)がそれに乗って、それらが上手く組み合わさってフィットするものですね。ライヴもたくさんやってるんでキャパシティも広がって、必然的にいろんなことができるようになったっていうのもあるし。昔からいろんな音楽が好きなので、それが自然に出せるようになったというか、ヘヴィ・ミュージックが1番好きですけど、それ以外の普段聴いてるいろいろなエッセンスが入ってきたのかなとも思いますね。