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INTERVIEW

RISE OF THE NORTHSTAR

2015.08.17UPDATE

2015年08月号掲載

RISE OF THE NORTHSTAR

Member:米沢 彰

Interviewer:Vithia (Vo)

-激ロックでは初めてのインタビューとなりますので、まずは 自己紹介をお願いします!

俺たちはRISE OF THE NORTHSTAR。どこからともなくやってきて、1st EP『Tokyo Assault』を2010年1月、2nd EP『Demonstrating My Saiya Style』を2012年1月にリリースしてから、デビュー・アルバムの曲作りを始めたんだ。アルバム制作は自分自身のレーベル"Repression Records"で、リリースは"Nuclear Blast"から。このバンドはユニークでたしかなものを作ろうという思いで結成した。デビュー・アルバム『Welcame』はこれらがすべて相まって生まれたものなんだ。

-日本のマンガ/アニメ"北斗の拳"に影響を受けてバンド名をつけたと聞いていますが、どのような思いでつけたのでしょうか?

リベンジの精神だね。ケンシロウは俺のお気に入りの"復讐キャラ"なんだ。このバンドは世界に恨みを晴らして、自分たちの過去にリベンジするために生まれたんだ。日本のマンガとアメリカのエクストリーム・ミュージックというふたつの強烈なカルチャーの間で育ったことをかなり的確に象徴しているね。

-『Welcame』の日本盤リリースおめでとうございます。マンガなどのカルチャーを通じて影響を受けてきた日本で、自分たちの作品が流通することが決まったときの率直な感想を教えていただけますか?

ドウモアリガトウ! とてもワクワクしているし光栄に思うよ。日本でファン層を飛躍的に拡大できることを心の底から願っているんだ。西洋のバンドはひとつ残らず全米マーケットでブレイクすることを夢見ているけど、俺たちはそうじゃない。目標と夢はいつも日本にあったんだ。日本のカルチャーは豊かでユニークで、純粋に親しみを感じているんだ。

-今作は、本国フランスを始め、各国ではすでにリリースされていますが、各国での反応はいかがですか?

かなりの反響があったよ! ヨーロッパでは今までに2万枚以上売れたんだ。俺たちにとっては"おおごと"だし、ほんの1年前にもアメリカのバンドのオープニング・アクトとして出演したライヴ会場がソールド・アウトになっているんだ。絶好調だよ。

-今作を聴かせていただきましたが、ストレートなハードコアをベースにしながらも、オーセンティックなスラッシュ・メタル直系のギター・リフやギター・ソロも織り交ぜられていて、サウンド的にかなり面白い組み立て方になっていると感じました。今のサウンド・スタイルはどういった要素が絡み合って生まれたのでしょうか?

俺たちが聴いて育ってきた90年代のメタルやヒップホップのサウンドを日本のアニメやマンガと融合させたんだ。"ROOKIES"や"聖闘士星矢"がなかったら、こんなバンド・サウンドにはならなかったと断言できるね。

-特に影響を受けたアーティストやプレイヤーを教えていただけますか?

繰り返しになるけど、俺たちに影響を与えてくれたのは、俺たちが聴いて育ってきた90年代の定番なんだ。SUICIDAL TENDENCIES、BODY COUNT、RAGE AGAINST THE MACHINE、ONYX、MACHINE HEAD。それから"GTO"、"スラムダンク"、"AKIRA"なんかの日本のマンガだね。バンドのデビュー・アルバムというのは普通数年以上かけて書くものなんだ。汗水流して若さのすべてを注ぎ込む。だからデビュー・アルバムというのは通常どんなジャンルのものでも"1番生々しい"んだよね。ともあれ俺たちにとってもそういうことで、このアルバムは俺たちの歪んだ青春時代を過ごした15年間の結果なんだ。

-日本のゲームの効果音や映画に影響を受けたであろうポイントが随所に見られますね。今作に限らず、これまでのあなた方の人生において、特に影響を受けた作品や作者、あるいは登場人物などを教えていただけますか?

俺個人の答えにしかならないけど、鳥山明の作品は俺にものすごく大きな影響を与えているんだ。彼の鉛筆での線の書き方やペースは本当にアグレッシヴで、いつまで経っても飽きない。他にも、ラオウの克己心や聖矢の粘り強さは長い間俺のお手本になっている。それから井上雄彦の作品も好きだね。彼のアーティスティックな主体性からは彼が思いのままに描いているのが伝わってくるんだ。俺たちがRISE OF THE NORTHSTARでやっているのとまったく同じようにね。俺が短気で、勝利への欲望を抑えきれないことがよく批判されているけど、べジータみたいなもんだと思ってくれ(笑)!

-サウンドのあらゆるところからみなぎる力を感じますが、その力の源泉は"怒り"ですか、それとも"Furyo Style(不良スタイル)"ですか?

ハハ(笑)。俺は自分の中にいっぱい怒りを抱えているよ。"Furyo Style"というのは心理状態であり、信憑性、傲慢さ、自分探しの融合なんだ。でも俺たちのエネルギーはまた別のところからやってくる。個人的には、今まで生きてきて経験してきた障壁や与えられてきた才能があって今の俺があるんだと思う。怒っているときに俺ができたに違いないって母親にはよく言われていたよ(笑)。