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INTERVIEW

LASTGASP × ROOKiEZ is PUNK'D

2015.08.12UPDATE

2015年08月号掲載

LASTGASP × ROOKiEZ is PUNK'D

Member:LASTGASP:岡田 勇希(Vo/Gt) 成瀬 陽介(Dr/Cho)
ROOKiEZ is PUNK'D:SHiNNOSUKE(Vo/Gt) RYOTA(Ba/Cho)

Interviewer:沖 さやこ

-LASTGASPとROOKiEZ is PUNK'Dのお付き合いはいつから?

岡田:それこそTVアニメの"弱虫ペダル"ですね。

SHiNNOSUKE:その前にLASTGASPが映画"弱虫ペダル"の主題歌をやっていたので、LASTGASPのことは知っていて。そのあとTVアニメの第2期("弱虫ペダル GRANDE ROAD")で、LASTGASPがオープニングで、俺らがエンディングをやることになって。その合同リリース・イベントが去年の年末に渋谷のTOWER RECORDSで行われることになってたので、対バンする前に1回挨拶しておこうと思ってたんですよ。ちょうどそのころ自分たちが豊橋でライヴをしたんですけど、そのライヴにLASTGASPが来てくれたんですよね(※LASTGASPは愛知県岡崎市を拠点に活動している)。うちらから行くつもりだったのに、逆にご挨拶されちゃって。

岡田:突撃しちゃいました(笑)。でも恐縮しまくってて、まともに喋れんかった記憶がある。俺はやっぱり、ROOKiEZは大先輩で、もちろん知っていたから。完成されているというか――。

成瀬:――自分たちの地元にある、激ロックみたいなフリーペーパーに常に載ってたバンドだったので。

岡田:ね。"俺ら一緒にやれるんだ!"と思った。

SHiNNOSUKE:LASTGASPはアー写の感じだともっとヤンチャなのかなと思ったら、最初の挨拶がすっごく丁寧で。フレッシュだし"なんていい子たちなんだろう!"と思って。

RYOTA:フレッシュさはすごくあったよね。そういう可愛い感じというか、若い感じがして。あ、もう自分はオジサンだなと思いましたね(笑)。

全員:はははは!

-ではお付き合いは1年に満たないんですね。そのあと一緒に2マン・ツアー(※TVアニメ"弱虫ペダル GRANDE ROAD"主題歌CDリリース・ツアー)を回ったりと、親交を深めていく。

岡田:ああ、そうですね。初対面の日から毎月何かしら会う機会があって。2マン・ツアーもすごく楽しかったです。

SHiNNOSUKE:そのツアーでは俺らの地元の柏と、LASTGASPの地元の岡崎と、東名阪を回ったんですけど。

RYOTA:柏の打ち上げでは、もうかなり打ち解けてたよね。

岡田:ツアーも刺激がめちゃくちゃあって。持ち時間が80分あったんで、ROOKiEZの曲もたくさん聴けたし。一緒にステージで歌ったりもして、すげえ楽しくて。

SHiNNOSUKE:やっぱり2マンだから俺らも"絶対負けたくないよね"という気持ちでやってたので、"自分たちにはこういう曲もあるよ"ってのを見せるために、毎回普段やらない曲もところどころに入れたりしてたんです。でもやっぱり、LASTGASPは伸びていくスピードが速いというか、最初と最後で全然違うなというくらいどんどん良くなっていって。チュータ(※岡田)の歌も、MCもライヴ運びもすごく変わったし、成瀬のドラムもすごく良くなったよね。

岡田:ROOKiEZのライヴを観ながら"あ、こうしようかな""ああしようかな"とか、次のライヴをどうするかを考えたりしてたかも......ですね。そのあとパシフィコ横浜で弱ペダのイベントがあったんですけど、初めて5,000人規模の会場に立って。1,000人規模にも立ったことがなかったので、正直わけわかんなかったです(笑)。どうしていいかもわからなかったけど、お客さんがすごくあたたかくて、ROOKiEZもいるという安心感もあったから、楽しくできました。

SHiNNOSUKE:LASTGASP――特にチュータという人間は、ひとつひとつのことにすごく素直に感動して、素直に受け止めるんですよね。そういうところは見習わなきゃいけないなと。そういう演者側の気持ちとかが、お客さんに伝わっていくんじゃないかなと改めて再確認しました。伸びていくスピードを見ていて、自分たちもライヴを良くするためにひとつひとつをもっと細かく確認しなきゃいけないなとも思ったし、自分たちもすごく学んだものがいっぱいあって。

-この半年ちょっとの間に、いろんなことを共有してきてるんですね。バンド同士の仲の良さもすごく伝わってきます。そしてROOKiEZも参加が決定してるLASTGASPの初の主催フェス"the Last resort"ですが、LASTGASPはいつごろに主催フェスを開催しようと思い立ったのでしょう?

岡田:今年に入ってからですね。最初は、今回の『the Last resort』というアルバムを出すにあたって何かやれたらいいな、くらいの感じだったんですけど、ことごとくフェスに呼ばれないので(笑)、"呼ばれないならやろうぜ!"って自分たち発信で仲間たちとそういう空間を作ることができたらなと思って。自分たち規模のバンドがこういうことをするのは前代未聞かもしれないけど、"俺らだってこれだけできるんだぞ"というか、自分たちのそういう行動が、何かのきっかけになったらなと思うし。

-バンドが自分たちの地元でフェスをやるというと、10-FEETの"京都大作戦"を筆頭に、くるりの"京都音楽博覧会"、最近は若手でもMAGIC OF LiFE("Don't Stop Music fes.栃木")やcinema staff("OOPARTS")、LACCO TOWER("I ROCKS")などが行っていますが、LASTGASPはどういう想いのもと地元で開催しようと?

岡田:自分たちの住んでいるのは、本当に小さな街なんですよ。バンド人口も少ないし、ライヴハウスもひとつしかない田舎で。そういうところから何かを発信したりする事って大変だと思うんです。失礼な言い方かもしれないけど、そこまで注目される場所でもないと思うし。

成瀬:単純に、地元を盛り上げたい一心ですね。岡崎から全国発信をするきっかけになれたらいいと思うし。岡崎だと、夢を見たいけど、無理だなと思ってしまうというか。

岡田:開催地は岡崎ではなく常滑なんですけど、やっぱり田舎は夢を見るのもすごく大変だと思うんです。俺らもまだ全然夢は叶ってないんですけど、"夢を叶えよう"と行動することは大事だし。"無理だろうな"と思って行動しない人が多い中で、ここで育った俺たちが、"俺たちだって地元で頑張ってるんだぜ!地元でこれだけできるんだぜ!"というのを伝えたいというか。バンドの後輩にも"自分たちも頑張ったらできるかもしれない"と思って欲しいし......そういう気持ちがいろんな人に伝わったらいいなと思ってますね。