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激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

激ロック × ROACH

2015.08.19UPDATE

2015年08月号掲載

激ロック × ROACH

Member:taama(Vo) くぼっち(Gt) 勝也(Ba) Daisuke(Dr)

Interviewer:村岡 俊介(DJ ムラオカ) Photo by 石原 慎

-それ本物(笑)?

Daisuke:明らかに偽物ですね(笑)。

-それは米兵が買うお店? それとも日本人向け?

Daisuke:米兵じゃないですかね? わかりやすく言ったら、こっちでいうアメ横みたいな雰囲気(笑)。プリントもだいたいジャケ写で(笑)。

-逆にそれ今欲しいかも(笑)。ROACHはUSのA DAY TO REMEMBERやUKのBRING ME THE HORIZONなど海外のロック/メタルからの影響も大きいけど、音楽性だけでなく彼らのファッションからも影響を受けてるのかな?

taama:影響はあったんですけど、金もなかったんで、そういうのを外人からもらうか、ネットで探すかのどっちかになると思うんですが、でも俺はネットにめちゃくちゃ疎かったから、東京にライヴで出てきたときに頑張って探しに行くって感じでしたね。あと、俺が高校生とか20歳ぐらいのときに大きめのボディ・ピアスが流行ってたんですが、そのころちょうどピアス屋さんでバイトしてて、俺も結構大きめの開けてて。もともと"TRIBU"っていうロンドンのピアス・ブランドがあって、向こうに住んでた日本人が暖簾分けしてもらって沖縄の露店で始めたんです。最初はただのお客さんだったんですけど、店舗構えてやりだしたころに俺もバイトで入るようになりました。そこで働いてこともあって大きいピアスが好きだったんです。メタルコアがガッと流行り出したころに大きいピアスの人たちが現れ始めて"やっぱりデカいピアスかっこいいんじゃん!"ってところからメタルコアに入っていった気がする(笑)。

-じゃあtaama君はファッションとロックに目覚めたのはほぼ同時期だったんだね。

taama:そうですね、その混ざってる感じに憧れてましたね。当時"こんなバンドになりたい!"ってのはむしろ薄くて、その時々で影響を受けてはいるんですけど、"ここにいたい、この輪の中にいたい"って気持ちの方が強かったですね。沖縄にいろんな人が来てたので、打ち上げやライヴで"ここにいてこの空気に混ざってたいな"っていう思いの方が強かったですね。

-音楽もファッションも含めてそのシーンをリスペクトしていたんですね。

taama:そうですね、めっちゃお金貯めて買いに行ってましたもん。3万円のパンツにうわぁ高い......って思いながら買ってました(笑)。

-ファッション・アイテムをセレクトする際のポイントがありましたら教えてください。

くぼっち:僕はシンプルなことですかね。あと人と同じものを着るのが嫌なので、カブりたくないってことですね。

taama :あとくぼっちは物持ちがめちゃいいです。俺なんかすぐクタクタになっちゃうんですけど(笑)。

くぼっち:気に入ったものは丁寧に使いますね。楽器も全部そうなんですけどね。

勝也:最近は人に選んでもらいますね。自分で選ぶと全部同じようなのになっちゃうんで(笑)。例えば展示会なんかに行ってもマネージャーに選んでもらったり(笑)。自分では選ばないような物を人に選んでもらうパターンが増えてる気がします。あとは英語で文字が書いてあると、その意味を気にするようになりましたね。今まではニュアンスで着てたんですけど、もしクサい言葉とか書いてあったらダサいんで......(笑)。例えば"Be Strong"とか書いてあったらダサいじゃないですか(笑)。

taama:俺は逆にそれ着たいけどな(笑)。

Daisuke:そういえば思い出したんですけど、沖縄で飲んでたときに知らないゴツい女の子が来て、その子が被ってたキャップに"POWER"って書いててめっちゃウケた(笑)。

一同:(笑)

勝也:こないだヒスパニのTack朗(Gt/Vo)がMCでめっちゃ真面目な話して、泣きそうなぐらいな勢いだったのに、Tシャツに"SEX SEX SEX"って書いてて(笑)。

一同:(笑)

taama:だいぶ昔の話なので記憶が曖昧なんですけど、当時、たしか"犬神商会"ってアンダーグラウンドなブランドがあって、格闘技のテイストのデザインもあって、"無敵"って書いたTシャツがあったんですけど。地元が田舎で学生のころヤンキーがいっぱいいたんですが、"お前無敵なのかよ?"ってヤンキーに絡まれてる友達を見て、そういうのは着るのやめようと思った(笑)。ある時期に"ジーパンとTシャツが1番かっこいいんじゃないか説"が自分の中に出てきて。ファッションに無頓着になった時期が続いてたんですよ。でも東京に出てくるようになって、いろんなブランドと絡むようになって、今があるって感じですね。この激ロックでの企画を組んでくれた"Subciety"ももちろんそうですし、他のブランドでも今度コラボ・グッズを作るんです。今ちょっとずつ自分の中のそういう欲がまた高まってきて、そういえば昔アパレルやりたかったなって思い出してきてますね。