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INTERVIEW

KEMURI

2015.07.14UPDATE

2015年07月号掲載

KEMURI

メンバー:伊藤ふみお (Vo) 津田紀昭 (Ba) コバヤシケン (Sax) 平谷庄至 (Dr) 田中'T'幸彦 (Gt)

インタビュアー:吉羽 さおり

-前回はベスト・アルバムのお話をうかがいましたが、今回は最新作、11枚目となるアルバム『F』のお話をお聞かせ下さい。早速ですが、タイトルの"F"にはどういった意味合いがあるんでしょうか。

伊藤:これはね、亡くなったトランペットの森村亮介が以前、「song for my"F"」という曲を書いたんですよね。そのときに、"Fって何?"って訊いたら、"FamilyやFriendsとかいろんなFなんだ"って話をされたんです。今年は、KEMURIの20周年でもあるんだけど、森村亮介の13回忌でもあるんだよね。そういういろんなことが重なって、彼へのオマージュも込めて"F"という言葉を借りて。KEMURIには、それこそ彼の言うように、"Family"や"Friends"を大切にしたからこその今があるし。あとは"Fang"(=牙)とか"Fuck you"っていう姿勢を忘れずに、これからの20年、30年の"Future"、未来に進んでいこうぜっていう。ここにきたからこそ加わってきた"F"の意味を付け加えての、進化系の『F』という感じなんです。

-シンプルな1文字ですが、20周年に出るニュー・アルバムのタイトルとしては、これしかないという意味が込められているんですね。

伊藤:そうですね。

-では改めて内容についてですが、前作もそうですが、今回も本当にいろんなタイプの曲が入ってますね。築いてきた貫禄と20年分の思いが詰まっていながら、衝動感もあるアルバムだと思います。作品を作るにあたっては、何かテーマっていうのはあったんですか。

伊藤:曲作りのテーマは?

津田:20周年(笑)。

伊藤:20周年、みんなで頑張ろう(笑)。

-頑張ろうですか(笑)。

伊藤:個人個人がいつも通り、今の気分をよりさらけ出す方向で作ったと思いますね。みんな、曲を書いてるからね。

-そうですね。アルバムの1曲目を飾るのが津田さんの曲「VEGA」ですが、このところのインタビューで毎回言ってますが本当にスピードが速い曲になりました(笑)。

津田:速いです(笑)。録ってみてさらに、"こんな速かったか"っていうくらいのテンポ感で。もうちょっと落としてもよかったかなって。

平谷:速くしろって言ったじゃない(笑)!

津田:あんまりこういう、英語詞でここまで早口の曲はなかったからね。

伊藤:そう。これは速いよね、この間リハでやったときも速かった。

-こういったスピード感であるとか勢いが、まさに今のモード感でもあるんでしょうね。それが、ここからまだ突き進んでいくという歌詞のテーマとも重なっている曲になっています。サウンドとしてはリズム、ビート重視だったんですか。

津田:そうですね。テーマはなかったけど、いわゆる、コテコテの王道スカ・パンクを作りたいなっていうのがありまして。曲の雰囲気としては、「白いばら」(5thアルバム『CIRCLES』収録)とか「Ohichyo」(2ndアルバム『77days』収録)、「Ato-Ichinen」(1stアルバム『Little Playmate』収録)じゃないけど、日本語がのるようなイメージがあったのかもしれないけど、ふみお君が英語で書いてきてくれて。それがまた、すげえよくて。スピード感は結構、考えましたよね。速いスカをやろうと。前作『RAMPANT』での「Ve-Ri-Ha」よりも、もうちょっと速いのがいいかなと。

-伊藤さんはこの「VEGA」は日本語詞よりも英語詞で攻めていく曲だと?

伊藤:そうですね。最初から英語だったかな。でもね、すごく試行錯誤した。日本語の歌詞も作ったりしたかな。なかなかできなかった。どうやったら曲が面白くなるかっていうのは、みんなに歌詞を見せる前にも何回も何回も練って、時間はかかったんだよね。

-津田さんの曲では「creed」(Track.4)もスピード感があって、"ザ・スカ・パンク"という曲ですね。

伊藤:これは、マイナー・コードでね。

津田:90年代のハードコアじゃないけど、そういうイメージでアレンジしたんです。もともとは全編通してもう少しレゲエな感じで、最後だけちょっと激しくなるみたいな感じだったんだけど。なんか、自分的にしっくりこなくて。これはやっぱりストレートに速くしたほうがいいのかなって、レコーディング前に急遽変えたんですよね。

-曲の中盤あたりにある展開は、その名残の感じですかね?

津田:そうそう、あそこはそのまんま。それも結構よかったんですけどね。また何かのときに使えたらなあと。

平谷:はははは。

コバヤシケン:1番最初にこの曲ができ上がってきた感じに、最終的には近くなったんですよね。

津田:あ、そうそう。

-そして田中さんの曲もやはりゴリっとしたハードな曲が中心ですね。

田中:そうですね。直前までツアーをやっていたので、その感覚が残っているのもあると思うんですよね。「WIND MILL」(Track.2)なんかもそうだし。

-これも超高速曲ですしね。

田中:そうですね、その体内時計というか、そのまんまが出たのかなって思いますね。