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INTERVIEW

Fear, and Loathing in Las Vegas

2015.05.12UPDATE

2015年05月号掲載

Fear, and Loathing in Las Vegas

Member:Sxun (Gt) So (Clean Vo/Prog)

Interviewer:村岡 俊介(DJ ムラオカ)

-なるほど。では『PHASE 2』時と制作過程を変えたり、インスパイアされるものが変わったということではないんですね?

Sxun:時間の使い方は変わりましたね。最近はライヴの日だろうがなんだろうが関係なく制作に時間を費やしています。基本的には俺とキーボードのMinamiと、マネージャーの3人で、例えば東京でライヴがあったらそのあとスタジオに入ってそのまま朝まで作って帰るとか、時と場所を選ばず制作を詰め込んでいます。でないと今のクオリティを保てないと思うんで、そこは変わってきていますね。前はライヴはライヴ、制作は制作で完全に分けていたんで。1日の中でもライヴがあったらそこで一区切りだったんですけど、今はもう少しでも空いた時間ができれば制作するというか。そういう状況に自然となっていきましたね。

-想像以上にストイックですね。もちろん非常に大変なことだとは思うんですけど、それが染み付いて慣れてきているんでしょうね?

Sxun:身体はまったく追いついていないですけど(笑)。年齢と共に徹夜が厳しくなっていってます(笑)。でもライヴ終わりに自然と"今日もやるか"みたいにはなっていますね。

-それはすごいですね......。

Sxun:2月の新木場STUDIO COASTでのCrossfaithとのライヴ(※2015年2月11日に行われたCrossfaith"MADNESS TOUR in JAPAN")が終わったあとにもスタジオに入って曲作ったりしていたんで。それぐらい詰めてやってますね。後悔する方がキツいというか、形になってしまったら取り返しがつかないんで、その後悔を思えばどんなスケジュールでも平気ですね。

-Track.2「Struggle to Survive」ですが、こちらも楽曲のクオリティが非常に高いですね。目まぐるしく変化するドラマティックな展開は手に汗握るほどにメチャクチャかっこいいです。

Sxun:リード・トラックがダンス・チューンで打ち込みを用いた楽曲だったので、わりとバンド・サウンド寄りで、ラウドなコア系の曲を作りたいなと思ったんです。そういう曲は今までもたくさん作ってきているんですが、この曲ではメタリックな空気感というか、そういうものを上手く使って新しいリフの感じを出せたらと思って作りました。

-「Starburst」との対比がはっきりしていて面白いですね。

Sxun:そうですね。Minamiのシャウト推しで、ほぼクリーン・パートがないですし。真ん中でキーボードとギター・ソロを絡めてみたりしています。

-展開が多く複雑なのにスッと入ってきます。以前の展開の多い曲と比較してもツギハギ感がすごく減りましたね。前シングルの『Let Me Hear』の取材の際にSxun君が"展開を多くするうえで繋ぎ目など唐突に変わりすぎないように流れをすごく気にしました" と言っていましたが、「Struggle to Survive」もその点においてはかなり気を遣ったんではないですか?

Sxun:そうですね。"ここでこう来るから気持ちいいな!"というのは展開が多い曲でも出すべきというか。逆に裏切るなら徹底的に裏切りたいし、繋ぎをキレイにして違和感なくテンポが変わることで聴きやすくするということもスキルとして必要だと思うので。そこは強く意識して作っていますね。

-これほどいろいろな要素が詰まっている曲なのに何度聴いていても疲れないですね。

Sxun:アレンジ面で特にギターとキーボードの絡みは気にするようにしていて。以前はまったく別のことを同時にやることが多かったんですが、最近はフレーズ同士を寄り添わせたりリンクさせてる部分が多いので、散らかり過ぎてないというか。実は違うフレーズを弾いているようで、ふたつでひとつのフレーズに聴こえるようにしていて、それが聴きやすさに繋がっているのかなとは思いますね。

-なるほど、だから聴き手からするとスッと入ってくるし聴いていて疲れないんですね。So君にとって「Struggle to Survive」の制作はいかがでしたか?

So:歌詞の面でいうと、より気持ちを込めやすいように意識しています。曲調と相まって、自分の中で眠っている闘争心とかそういうものを呼び起こして、"自分にも他人にも打ち勝って進んでいこう"というメッセージを込めていて。曲調にも泥臭いメッセージが合っていると思うし、メンバーがプレイするときにもそういう気持ちを込められるように意識しています。

-「Starburst」もそうですが、今後海外に進出していくうえで、より英詞の発音を細かく意識したりはしていますか?

So:いやぁ、まだまだ足りないんですけど、そこはもっとできるようにならないといけないなって思ってます。

-ちなみにプレミアム盤には去年の神戸ワールド記念ホールのフル映像がDVDに収録されていますね。これは大盤振る舞いですね。

Sxun&So:(笑)