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INTERVIEW

玲央 (lynch.) × PABLO (Pay money To my Pain)

2015.03.10UPDATE

玲央 (lynch.) × PABLO (Pay money To my Pain)

メンバー:玲央 (lynch.) PABLO (Pay money To my Pain)

インタビュアー:荒金 良介 Photo by 石原 慎

lynch.の玲央がかねてより憧れていたという、Pay money To my Pain、PABLOとのギタリスト対談が実現! lynch.10周年を記念して、互いのバンド観やヴィジュアル系/ラウドロックというジャンルへの見解、ギタリストとしてのスタンスなどを存分に語っていただいた。普段は見えにくいふたりの人となりも顔を覗かせる、貴重な対談をお見逃しなく。

-lynch.10周年ということで、今回は特別対談になります。まず玲央さんがPABLOさんを呼んだ理由から聞かせてください。

玲央:正直、来てもらえるのかなと思って。

PABLO:そんなに冷たい人じゃないですよ!

玲央:ははは。僕が一方的にPABLOさんのことをギタリストとして大好きで。最初に話をさせてもらったのが、2009年の"V-ROCK FESTIVAL"でお声をかけさせていただいて。

PABLO:それ、PTPじゃないですよね? 土屋アンナちゃんのサポートで出たときですよね。

玲央:そうですそうです。最初に共演したのはDETROX主催のSHIBUYA-AXのイベントで、当時lynch.も全身真っ黒で"ザ・ビジュアル系"みたいな格好していたころですね。本人を前にしてあれですけど、(PABLOさんは)ジャンルの分け隔てがまったくない人で。当時、ラウド系とヴィジュアル系が一緒にイベントに出ることがあまりなかったんですよ。今でこそ壁を壊そうみたいな風潮があるけど、PTPに関してはまったく壁がなくて。そのときに"壁を作ってるのは自分たちだな"って気づいたんですよ。

-そんな経緯があったんですね。

PABLO:多分、対バンする前に葉月がPTPのライヴを観に来て、何で来たかはわからないんだけど。

玲央:はははは。

PABLO:確かそのときにMasato(coldrain)もいて、Kと葉月は仲良くなったみたいで、葉月が"K君!K君!"と言ってましたね。PTPは結成当時から"壁を作るのはやめよう"と思ってました。ただでさえ英語詞で、当時ラウドなバンドもそれほどいなかったし。ヘンな話、自分たちで壁を取らないと、こじんまりとするだけだなと。よく言われていたのは、"すごく怖い人たちで対バンする前は怯えてました"って。

-ははははは。

玲央:まあ、アーティスト写真もクールなイメージがありますもんね。

PABLO:中身は全然そんなことないですよ。ヴィジュアル系は音楽ジャンルの中でも特殊な見られ方をするだろうけど、僕の先輩でもINORANさんもいるし......"壁があることの方がおかしいな"と。逆に自分たちの都合のいいところだけ扉を開いて、都合の悪いところだけ扉を閉じるのは男らしくないなって。だから、限りなくオープンでいようと。

玲央:ほんとオープンという言葉がピッタリで、僕は恥ずかしくなったんですよね。壁を壊そうと言ってる自分がまず壁を作っているから、壊すものがあるんだって。そういう意味でPABLOさんは恩人なんですよ。有言実行というか、KさんがMCで言っていたことを、普段から体現してるバンドだなと。アーティストとしてこうあるべきだな、というのは教えてもらいました。T$UYO$HIさんと僕は同じ歳なんですけど、キャリア的には先輩なので、"T$UYO$HIさん"と言うと、"何々? 同じ歳じゃん!"と返されて、ああ、かっこいいなと(笑)。

PABLO:Kもアメリカに住んでいたし、アメリカに憧れて作ったバンドだから。そういう意味でアメリカ的なオープンさに憧れはあったかな。DEFTONESのオープニングをやったときもメンバーから"来いよ来いよ、寿司でも食うか?"って楽屋に呼ばれたりして。

玲央:ははははは。

PABLO:DEFTONESもローカルなバンドだし、こういう空気はいいなって。まあ、日本には上下関係があって、その良さと人付き合いの複雑な面もあるじゃないですか。そのへんを取っ払ってやりたいなと。それは自分たちが孤立しないためにもそうしたかった。逆に仲良くすることで対バンする機会が生まれて、またいろんな人にライヴを観てもらえるから。

玲央:僕の中でバンドマンとしてのあり方を勝手に勉強させてもらったんですよね。それからlynch.も面白いと思うイベントは出るようになったんですよ。以前は"こういう格好だし、そこに出てもどうなんだろ"というスタンスで。自信のなさの裏返しだと思うんですけど、出ないこともあったんですよ。でもああいうふうに生きられたら、バンドとして魅力的だなと。メンバー全員PTPが好きだし、それは人間的に好きになったことも大きくて。あと、個人的に同じギタリストとして、PABLOさんのアルペジオの繊細さは、このシーンで特別だと思うんですよ。

PABLO:嬉しいっすねえ。

玲央:もう、本人を目の前にして言うのは恥ずかしいんですけど(照笑)。

PABLO:でも"PABLO君のアルペジオすごいね!"みたいなことはよく言われますね。

玲央:あっ、やっぱり!

PABLO:今、YouTube上でソロの新曲をアップしてるんですけど、"聴いて1発でわかった" "あのアルペジオはめちゃくちゃ良かった"と言われますね。

玲央:やっぱり懐の深さですよねぇ。

PABLO:いや、それは全然違うと思う(笑)! 今は"ウン"って聞けなかった。