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INTERVIEW

NICKELBACK

2014.11.12UPDATE

2014年11月号掲載

NICKELBACK

Member:Chad Kroeger (Vo/Gt)

Interviewer:村岡 俊介(DJ ムラオカ)

-2011年にリリースされた7thアルバム『Here And Now』以来、実に3年ぶりとなるニュー・アルバム『No Fixed Address』が完成しましたね。今の気持ちを教えてください。

みんな本当にワクワクしているよ。アルバムを全部聴いてくれた人もみんな、最高傑作なんじゃないかって言ってくれてるんだ。早くみんなにも聴いてほしいよ。

-アルバム・タイトルを『No Fixed Address』(住所不定)と名づけた理由を教えてください。

何か、それがしっくりきたんだよね。このアルバムはいろんな場所でレコーディングしたから。スタジオだけじゃない。いろんな家でも録音したんだ。マウイやLA、バンクーバー......世界中で録音したようなものだよ。ヨーロッパでも携帯型の機材を使って録音したからね。ほんと、レコーディング場所が地図上に散らばっているような感じなんだ(笑)。だから『No Fixed Address』がぴったりに感じられたんだよね。

-なるほど~。スタジオが"住所不定"だったということですね。

ハハハ、その通りだね。

-彩り豊かなアルバムでいいですね。ところで長年在籍していたRoadrunner Recordsより、ユニバーサル傘下のRepublic Recordsに移籍してのリリースですね。移籍の経緯を教えてください。

Roadrunnerとの契約が終わったとき、各社にそう知らせたんだ。その中から数社と交渉を始めた。俺たち的には、ラジオ・プロモーション部が最強のところにいきたいという気持ちがあった。となると断然ユニバーサルのRepublicなんだ。今のチャートを見れば分かるけど、特にアメリカでは、大半のアーティストの名前の横(の所属レーベル欄)にRepublicの名前が書いてあるよ。どんなチャートでもね。とにかくチームが最強なんだ。ラジオは今でも、NICKELBACKがファンに曲を届ける1番の手段なんだ。だから、こことならいいパートナーシップが築けるって自然に思えたよ。

-たしか所属アーティストも多彩ですよね。

そうだね。マーケット中を席巻しているよ。しかもとても情熱的にアプローチしてくれた。 Monte Lipman(CEO)が、俺たちがマウイでレコーディングしている間に2回も会いにきてくれてね。それも別々のときにだよ。他のレコード会社もアプローチしてくれたけど、ここに決めるのが1番いいような気がしたんだ。

-まだリリース前で何とも言えない部分もあるとは思いますが、Republic Recordsとの関係は現状うまくいっていますか?

今のところハッピーだよ。早くも「Edge Of A Revolution」をロック・チャートで2週連続1位にしてくれたし、とても喜んでいる。「What Are You Waiting For?」も今急上昇中なんだ(笑)。だから向こうは向こうですでに約束を守り始めてくれていると言えるね。

-今作のプロデューサーはあなたがたバンド自身プロデュースでしょうか? それとも誰かが関わったのでしょうか。

今回Chris Basefordというエンジニアを使ったんだけど、結果としてエンジニアリング以上のことをやってくれたんだ。共同プロデューサーみたいな感じだね。Chrisとは結構たくさんプロデュース作業を行ったよ。過去にはTommy Leeとも仕事をしているし、Rob ZombieとWHITE ZOMBIEのアルバムを作ったこともある人なんだ。俺たちの大好きな作品をいろいろとね。今回は自然な流れで、プロデュース業にも携わってもらったような気がする。最近はプロデューサー探しも俺たちにとってはそう難しいことではなくなってきた。誰かに来てもらって、フレッシュなアイディアを吹き込んでもらうのはいいことだよね。

―彼とは以前も関わりがあったのでしょうか。個人的な知り合いとか、誰かの紹介で?

俺がTommy Leeのプロジェクトに借り出されたときが最初だったな。

-念のため聞きますが、(ミキシングを担当した)Chris Lord Algeとは別人ですよね?

うん。彼はミキシング担当だしね。Chrisがふたりいたんだ。

-Chris Basefordとは、Tommy Leeのプロジェクトで出会ったころからいつかは一緒にやりたいと思っていたのですか。

そうだね。LAでレコーディングしていたときにエンジニアが必要だって話になって、電話したら来てくれたんだ。すごくしっくりきた。実はChrisは妻のAvril Lavigneのアルバムにも大きく関わってくれていてね。それを思い出してさ。あの1本の電話は、この2年の中で1番かけて良かった電話だったよ(笑)。

-Track.1「Million Miles An Hour」はあなたがたの過去のどの楽曲と比較しても劣らないヘヴィな楽曲ですね。来年で結成20年ですが、丸くなることなくエッジのきいたラウドなロックを誰よりもかっこ良く作ってしまうことに感動しました。

(笑)Wow! ありがとう! まぁたしかに、この手の曲をやるときはまだ丸くなってないよね。こういう曲はとにかくいい気分になれるんだ。ただ、いつもバランスを保つようにはしているよ。メロディックな曲も入れているしね。でもボリュームを上げたいときはこういう曲が必要なんだ。この曲には前向きな勢いがある。テンポもヴァイヴもいい感じ。"Million Miles An Hour"なんてタイトルにふさわしいよね。