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INTERVIEW

IN THIS MOMENT

2014.11.14UPDATE

2014年11月号掲載

IN THIS MOMENT

Member:Chris Howorth (Gt)

Interviewer:米沢 彰

-ツアーやポストプロダクションに入る前からステージやビデオの構想があったなんて驚きました。

スタジオ作業はツアーの構想を練るのと時期が何ヶ月か重なったからね。どんなステージにしたいか、紙に描いて色々考えた。マネージャーやクルーにそれを具現化してもらってね。本当に助かったよ。ステージのセットを作るのは長いプロセスで、数ヶ月はかかる。ちゃんとツアーに間に合うようにしたかったんだ。だからツアーに関しては前倒しで動いていた。ようやくそれが結実するときがきているんだ。

-完璧ですね。怒涛の日々だったことでしょうけど。

あぁ。Mariaもストレスとハッピーを交互に感じていたよ。でも、こういう状態になれた今は、いい気分しかないね。

-初期のころは荒削りながら勢いのあるエモーショナルなメタル/メタルコアでしたが、あの感じはもうやる気はないですか?個人的には1曲でいいので作品に入れて欲しいと切望しています。そういう声はあまり聞こえてこないですか?

聞こえてくるね。新しいものを出すときは、それがアルバムであろうとビデオであろうとね。俺はそういうときに世間の反応を見るタイプだけど、Mariaは見ないようにしているみたいだね。俺は統計を取るような感じで、みんながどう思っているか調べるんだ。大半の人は新しいものをとても気に入ってくれる。だからこそ『Blood』も成功したけど、一部のファンは今も昔の俺たちの方が好きなんだ。"昔のスタイルに戻ってくれればいいのに"とか"新しいショウの演出は好きじゃない"とか、色々書かれている。でも正直言って、全部真剣に受け止めているわけにはいかないんだ。そういうことを書かれてしまうのは悲しいことではあるけど、俺自身もいち音楽ファンだった頃、METALLICAが『Metallica(Black Album)』を出したとき気に入らなかったし、裏切られたような気がしたからね。バンドというものは常に進化を目指しているものだというのが解らない人はどうしたって存在するんだ。俺たちは裏切ったことはない、ただ自分たちが気に入ったものをやっているだけなんだ。そういうファンのためだけに音楽をやるわけにはいかない。自分たちと、みんなのために音楽をやっているわけだからね。でも今俺たちのショウに来てくれる人たちは、大半が俺たちをサポートしてくれているよ。『Blood』以降の新しいファンが多くて、そこから遡って過去のアルバムを聴いて、それらも気に入ってくれているんだ。でも、俺たちの変化を受け容れたくない根強いファンもいる。そういうファンにも、言いたいことを言ってもらいたいと思うよ。それに、ファンも一緒に進化しているからね。俺たちの知名度が上がるにつれて、俺たちのアンチも昔より増えている。つまりそれは、俺たちの人気も上がっているということなんだ。前は誰も気にも留めてくれなかったから、嫌いにもなってくれなかった。でも今は俺たちを嫌いなやつらも、嫌いなことに熱心なんだよね。ある意味クールなことだよ。変な話だけどね(笑) 。

-デビュー以来ずっとリリースを続けてきたCentury Mediaを離れ、今作ではAtlantic Recordsからのリリースとなりましたが、移籍の経緯を教えて頂けますか? 移籍によって環境が変わったことはありましたか?

間違いなく変わったね。『Blood』でCentury Mediaとの契約が終わって、色んなレーベルに相談するようになったんだ。マネージメントにも手伝ってもらってね。勿論Century Mediaとも継続の話はあったよ。大好きなレーベルだったからね。でも俺たちのマネージャーがAtlanticと強いパイプがあってさ。同じマネージメントの他のバンドがいくつか契約していたから。それでスタッフに会ったら、もっと大きな舞台にこのバンドを持っていきたいという気持ちが強くなったんだ。Atlanticは世界一の規模のレーベルだし、活躍の場もワールドワイドだ。いけるところまでいってみたい、その手助けをしてくれるレーベルと契約したいと思うようになった。今のところスーパーなサポートを受けているよ。通常レコード会社って変な噂話があったりするけどさ。アルバム全体をやり直しさせられたとか聞くけど、俺たちの場合はそういうのはなかった。俺たちと契約した時点で、何が手に入るかはっきり分かっていたんだろうね。すべての過程をフルにサポートしてくれたよ。ビデオも、ステージもね。これからもレーベルとの関係がますます楽しみだよ。

-今後のバンドの活動について決まっていることがありましたら教えてください。前回の来日から期間が空いていますが、リリースに伴う来日の予定はいかがでしょうか?

そう、随分行っていないよね。アメリカではフェスに出たりツアーがあったりするけど。ヨーロッパには2月に行くと思う。真面目な話、日本は特にお気に入りの国のひとつだから、Mariaなんて"ジャパン、ジャパン、ジャパン"ばかり言ってるよ。だから日本行きは俺たちのビッグな目標のひとつなんだ。まだ時期は何も決まっていないけど、2015年中にはぜひ行きたい。このステージをみんなに観てもらいたいからね!

-最後に日本のファンへのメッセージをお願いいたします。

ずっと応援してくれてありがとう。今度のショウでは驚かせてみせるよ! 俺たちは、前に日本に行ったときとはまったく違うアニマルなんだ。ステージからきっと目が離せないよ! 日本にはもうしばらく行っていないから、俺たちもそろそろ我慢できなくなってきているんだ。一刻も早くみんなに会いたいね!