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激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

ALL OFF

2014.11.10UPDATE

2014年11月号掲載

ALL OFF

メンバー:so-hey (Vo)

インタビュアー:沖 さやこ

-昨年12月にリリースなさった前作『Soundtrack For Your Lonely View』から今までの活動はいかがでしたか?

ずっとライヴをやっていて、このアルバムの曲作りも今年の春前からずっとやっていました。夏ごろにやっと録り終えて。毎回僕ら、作り置きを一切しないんです。リリースを終えたらゼロから作り始めるので、毎回"前作を超えるにはどうしたらいいか"とクオリティを考えるのが大変なんですけど。それが今回初めてのフル・アルバムということで、単純に曲数も多いのもあって、今までで1番制作期間が長かったですね。

-今回、前作を超えるためにどうなさったのでしょう?

常日頃インプット作業をしつつ、音楽的な勉強をしつつ。あと、今までの自分たちに足りないものをみんなで話し合って、やったことないことを試しては壊し、試しては壊しの繰り返しでした。個人的には歌詞の面で――今まで日本語詞をもっと取り入れたかったんですけど、今まで日本語詞で作ってきた経験がなかったので、自分に物足りなさを感じていて。日本語詞での作詞や、それにはまるメロディ作りで今まで以上に試行錯誤をしましたね。やっぱり日本語詞は、普段喋ってる言語なのに英詞よりも全然難しくて。僕が思うに日本語詞は、奥深さと幅広さが英語よりも全然大きくて。やっぱり日本語はストレートに言葉が入ってくるので、直球を投げる部分と、そうでない部分との兼ね合いもいろいろあるので。

-どういうアルバムにしようかは曲作りを始めた段階からある程度は見えていたのでしょうか?

最初は全然。ある程度曲を書いていった段階でちょっと話し合って。基本的にはバラエティ豊かなものにしたいなと思っているんです。1個のジャンルに特化した良さも勿論あると思うんですけど、僕らはそうじゃなくて"こいつら何でもありか!"と思うような、めちゃくちゃいろんなところに手をつけて、それをいいメロディ、いい歌詞、いいリズムでまとめるというのが僕らの良さだと思っているので。ジャンルレスな感じにこだわりつつ、メロディと歌詞は絶対に進化させようと。やっぱりお客さんにはライヴで一緒に歌って楽しんでもらいたいんで、ラジオで聴いたらすぐサビが覚えられてしまうような"一発で頭に入ってくるメロディを作る"というコンセプトが僕らにはあるんです。今回はそこを突き詰めました。あと、メロディの書きかたのくせみたいなものもあるので、全部1回ぶっ壊して、全然やったことのない角度からメロディを書くという作業もたくさん繰り返しました。右利きを左利きにするようなものなので、最初は本当に難しくて。なので最初は大変だったんですけど、慣れるとメロディの書きかたの幅も広がって、今までと全然違うアプローチができるようになりました。僕らはシャウトやスクリームをあえて使っていないので、どれだけメロディで勝負できるかは昔からこだわり続けているところでもあるので。

-そうですね。ラウドロックをやりながらシャウトやスクリームを入れないのは、ある種ギャンブルだと思うのですが、ALL OFFはその分とてもフックのあるメロディになっていると思います。

今の時代、シャウトやスクリームがあって当たり前というか、ひとつの必須要素になっていると思うんですけど、僕らの場合はそれがないことがALL OFFの特徴だと思ってもらえれば。メロディや歌詞は他のバンドには負けてないという自信を僕はめっちゃ持ってるんで。なので主流とはちょっと違うところから攻めたいなと思ってますね。

-ANGRY FROG REBIRTHのUさんと池田直樹さんをフィーチャリング・アーティストとして招いた「Sweet Sweet Crazy」、こちらは今年8月に1000枚という数量限定でTOWER RECORDSにてリリースされ見事完売したシングル曲ですが、こちらはアルバム制作の一環だったのでしょうか?

そうですね。これは1番最初にでき上がった曲なんですよ。ちょうど夏で、ROCK IN JAPAN FES. 2014に出演も決まったときだったし、先行シングルとして出せることになって。ANGRYとは本当に仲がいいんですけど、僕が「Sweet Sweet Crazy」という曲を作ったときに"これシャウトが入ってたら絶対にかっこいいな"と思ったんですよね。僕がやるわけにもいかないし、誰かゲスト・ヴォーカルを呼んだらどうだろうと。そういうことを今までやったことがなかったので、面白いんじゃないかなと思ったときに、あいつらしかいねえなと思って、あのふたりに声をかけたんです。

-仲がいいとは言えども、やはりバンド・メンバー以外の人を入れて楽曲を作るのは新鮮ですか?

全然違いますね。楽しいです。彼らふたりの声が入ることで、曲の中で場面が変わるんで。3人分の声が入ると起伏もつきますしね。それを自分たちの曲で体感して"うわ、すげえな"と思って。あと、やっぱりふたりとも本当に声がいいんですよ。シャウトもうまいし、池やん(池田)はものすごく特徴的な声をしているんで、あのハイトーンな感じでコーラスをやってもらえたらなとずっと思ってたので、夢が叶った感じですね。やっぱりANGRYもメロディを大事にしているバンドなので、メロディをなんとなくで作ったのではなく、考えて苦労して生み出しているのが聴いていてわかるんですよね。ライヴも楽しいものを突き詰めているし、そういうストイックさは刺激になります。身近だけどライバルみたいな存在ですね。

-『ALL OFF』というセルフ・タイトルは最初から案としてあったのですか?

曲がまとまる前から"フル・アルバムはセルフ・タイトルでいこう"というのは最初から決めていて。初めてのフルというのもあって、そのときの自分の集大成かつこれからの雰囲気が見える最新型の自分たちが出せる作品にしたかったんで、タイトルだけは先に決めておきました。これからもっと進化させたいという気合いを込めています。

-『Soundtrack For Your Lonely View』にはTHE UNIQUE STARのエバタヒロカズさんが作曲した楽曲を収録していましたが、今回は?

今回は「Introduction」と「Fly Fly Fly」が僕以外の人が曲を作っています。「Fly Fly Fly」はエバくん(エバタ)が作曲してて。『Soundtrack For Your Lonely View』の「Paradise」は僕らから"この曲をやらせてほしい"とお願いしたんですけど、今回の「Fly Fly Fly」はエバくんが僕らのライヴも観てくれて、話もして、僕らのことをわかったうえで、僕らのために作ってくれた曲なんです。

-そうだったんですか。そういう場合アレンジはどうしているのでしょう。

いろいろアレンジをやってみたんですけど、最初の出来が良すぎて。完成されてたんですよね。"やっぱりあの人はさすがだなあ"と思って、最終的にはほぼもらったデモのままになりました。すごくいい曲だなと思いましたね。ストリングスやピアノのパート、エレクトロな要素は今までももっと入れたかったけど入れなかったという感じだったので、これからもそういうところはどんどん取り入れたいと思いますね。