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INTERVIEW

FINCH

2014.10.10UPDATE

2014年10月号掲載

FINCH

Member:Alex Papas (Dr)

Interviewer:山口 智男

-まず近況を教えてください。現在は9月30日から始まるツアーのリハーサルの真っ最中ですか?

そうだね。リハーサルをしたり、インタビューを受けたりしているよ。30日にドカンと出発できるように、準備を整えているところなんだ。みんなに最高のロック・ショウを届けられるようにね。

-ツアーは楽しみですか? みなさんにとってツアーの醍醐味って?

何しろ8、9年ぶりにアルバムを出すわけだから、本当に楽しみだよ。ツアーはいつもホームだと思っているから、できるだけたくさん日程を組むようにしているんだ。今回はアルバムの発売も重なっているし、ようやくみんなに聴いてもらえることが心から嬉しいんだ。みんなの反応も楽しみだよ。

-3rdアルバム『Back To Oblivion』の完成おめでとうございます。1stアルバムのリリース10周年記念ツアーがきっかけで、バンドの再始動に発展したそうですね。

最初はライヴ1回だけのつもりだったのが4回になって、ツアーになって、最終的にはワールド・ツアーになったんだ。でも、そのツアーのとき、いろいろなファンが再結成を望んでいると言ってくれたんだ。今でもすごく鮮明に記憶に残っているのが、フィラデルフィアのエレクトリック・ファクトリー公演で、会場が一体となって"新譜!新譜!"と叫んでたことだね。思わずメンバーで顔を見合わせてしまったよ。こんなに望んでくれているんだって実感した瞬間だった。うわ、クレイジーなエネルギーが渦巻いているぞと思ったよ。そのあともツアーを続けていったわけだけど、ライヴを重ねていくうちに、これは新作を作らないわけにはいかないと思うようになって、それが、どうしても作りたいという気持ちに変わっていったんだ。

-ファンの声が後押ししてくれたような感じだったんですね。

それが1番大きかった。あと、演奏することの喜びが大きかったことや、うまくいきそうなテーマが見つかったからというのもあるな。

-再始動は満場一致で即決だった?

その1回目のツアーや夏に何回かギグをやったとき、そのリハーサルの合間に新しいアイディアを試すようになったんだ。特に何か約束したってわけでなくて、新しいものをやってみたらどうかなみたいな感覚だったんだけど。でも、そんなことをやっているうちに、いくつか曲が溜まってきて、"おお、これとこれはしっくりくるな"なんて話になった。あと、俺はDanielと演奏するのが初めてだったし、他のメンツとも久しぶりだったから、徐々に調子を合わせていったというのもある。バンドとして、改めて固まっていくうちに、みんな自然に再始動に向かっていったような感じだね。決定的な瞬間があったわけじゃない。でも、タイトル曲の「Back To Oblivion」ができあがって、初めてみんなでデモを聴いたときには、"こういう方向性でいくべきなんじゃないか"って意見が一致したよ。

-久しぶりに一緒にプレイするということで徐々に調子を合わせていったこと以外では、特に再結成の妨げになるようなことはなかったような感じですかね。

そりゃ、障害がまったくなかったわけじゃないけどさ。どんなバンドにも障害はつきものだから。音がしっくりくるようにするというのも課題だったし、ビジネス面でのスタッフも乗り気になってもらわないといけないし。それに、メンバーそれぞれやっていることがあったからね。そういう小さな障害はあったけど、とにかく前に進んでいこうって決めたんだ。

-新たにニューヨークのレーベル、Razor & Tieと契約したいきさつは? 現在のレーベルの所属バンドの顔ぶれを見ると、YELLOWCARD、HATEBREED、CHIODOSなどがいますね。Razor & TieはFINCHに合っていると思うのですが、所属レーベルの顔ぶれも契約する決め手になりましたか?

決め手になったのはA&R担当者、Mike Gitterの存在だよ。10周年ツアーの初期に話を持ちかけてくれたし、バンドの歴史にも精通している。すごく熱心に誘ってくれて、力になりたいと申し出てくれたんだ。もちろんレーベル自体がヘヴィな音楽に長けていること、それからラジオ販促部門が強いことも決め手になったよ。俺たちにとってはいいホームだと思っている。

-彼らとならどんなことができると期待している?

FINCHの作品のリリースやプロモーションのいいパートナーになってくれると思うよ。俺たち目線で物事を考えてくれるし、よく支えてくれている。必要なものがすべて揃っているんだ。