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INTERVIEW

KNOCK OUT MONKEY

2014.08.18UPDATE

2014年08月号掲載

KNOCK OUT MONKEY

Member:w-shun (Vo) dEnkA (Gt) 亜太 (Ba) ナオミチ (Dr)

Interviewer:村岡 俊介(DJ ムラオカ)

-作り直した歌詞はコナンを意識したものだと思いますが、テーマを与えられて歌詞を書くというのはチャレンジだったんじゃないですか?

w-shun:こういうのもできますよ、って提示したかったんです。苦労はしなかったですね。

-楽曲ももしかしたらコナンを意識したのかなと思ってたんですが。

w-shun:全くですね。むしろ「Wonderful Life」よりもチャラけた曲の印象が強かったんで、僕の中では「Greed」の方が「Wonderful Life」よりいいんじゃないかなって思ってたんです。曲を作った時にはタイアップの話なんてまだなくて、どの曲にしようかってなった時にサーフっぽい曲が自分たちの作ってきた曲の中になかったんで、新しいチャレンジはあるし、良い意味で自分たちらしいふざけた夏って感じで、これがいいんじゃないかなって。

-楽曲もハードでありながら、コミカルな部分もあり、すごく大衆性が強いと感じました。KOMの入り口になりそうな曲ですよね。ところで「Wonderful Life」のMVは赤い公園やアルカラのMVも手がけた田辺秀伸さんが監督だそうですが撮影はいかがでしたか?

w-shun:現場はすごく楽しかったですよ。エキストラに30人ぐらい入ってもらって、"Wonderful Life"ってタイトル通り夏に思いっきり遊んで楽しんでるパーティー感を出すってコンセプトだったんですけど、ここまで大人数のエキストラと一緒に撮影したことなかったんで、ワイワイしてましたね(笑)。

-屋外での撮影ということですが、まだ少し寒かったんじゃなかったですか?

dEnkA:ちょっと寒かったんですけど日焼けして、まだ皮がむけてます(笑)。

w-shun:水着のお姉ちゃんもいたけど寒そうだったなぁ(笑)。あとスケーターとかBMXもあって、すごいイケイケでしたね。

-田辺さんのMVはあまりそういうイメージがないので、楽しみです。

亜太:カメラ持って監督自ら走り回っててイケイケでしたよ(笑)。こんな人もいるんやって思った。 w-shun:ノリのいい人でしたよね。

-「Greed」のカップリングの「Only」はキャッチーなバラード曲ですね。レゲエ・テイストもKOMらしいですね。

w-shun:僕個人としてはこの「Only」を作ってる時が1番ワクワクしてたんですけど、2ヶ月連続リリースで2曲ずつ計4曲で締める最後の曲なわけじゃないですか。それと同時に8月のリリースでもあるので、夏が終わっていく切なさを書きたかったんです。あとここ1、2年はレゲエのニュアンスを出した曲もほとんどなかったんで、レゲエでミドル・チューンの曲がないのでそういう切ないのをやりたくて。SUBLIMEとかもう1回聴き直してこういう曲を歌いたいってイメージして作りました。

-レゲエ・テイストを念頭に置いて作った曲なんですね。

w-shun:"こういうことがやりたい!"っていうのを先に伝えてました。カップリングなんでわりと自由な発想でやれましたね。この曲を夏の終わりに聴いて"あぁ、夏が終わっていく"ってしんみりしたいですね。

-個人的にはヴォーカルやサビのメロディ・ラインにWANDS、T-BOLANといった90年代のJ-ROCKの面影を感じました。カラオケで歌い上げたくなるようなタイプの曲というか。

w-shun:メロディに関してはあまり悩んで作った感じではないですね。結構すんなりできたと思います。自分がもともと日本語の歌謡曲をバンバン聴いてきたので、そういう部分とバンドのやってる音が重なってるのかな......。無意識の部分ではあると思いますね。

-KOMはラウドロック・シーンから出てきたバンドではありますが、より一般層に広げていくきっかけになりうる曲だと思いました。

w-shun:一聴して分かってしまうよりは、"この曲いいな"って思ってもらったところから掘り下げていくと"なんじゃこのバンドは!?"って驚いてもらえる方が僕は好きなので。オーバーグラウンドでやることに対して違和感を感じるとかではなくて、オーバーグラウンドですら自分たちのものにしてしまうバンドになりたいんで、本当にそのきっかけになるようなものができたんじゃないかなって思います。

-「Greed」と「Only」の組み合わせはすごい良いと思うんですよね。KOMを知らない人が"名探偵コナン"のタイアップを理由に「Greed」を聴いてCDを買っても、2曲目が「Only」であればキャッチーでメロディアスなので感情をスッと入れ込めると思うんです。これが「Wonderful Life」のカップリングの「No Ending」ですと若干しっくりこないんじゃないかなと。KOM上級者向けというか(笑)。

一同:上級者(笑)。

-本当に良いバランスでこの2枚ができているなと感じてます。それでは最後にみなさん1人ずつの"ここ押し!"というポイントを教えてください。

w-shun:楽しい時にアレコレ理由を考えないって1番大事なんじゃないかなって思います。そんな何も考えずにワァッてしたい時に聴きたい2枚ができたんじゃないかと思います。これからの時期、夏フェスとかキャンプとか旅行とか遊びに行く人も多いでしょうし、そういうシチュエーションにも合ったものができたので、ぜひ季節に合わせて聴いていただけると嬉しいです。

dEnkA:うわ、言われた!近いことだけど、とりあえずぜひ2枚揃えて聴いて欲しいです。「Wonderful Life」はこれから夏が始まるというワクワク感を感じていただいて、「No Ending」は夏に向けて作った曲ではないですが、夏のワチャワチャ感は間接的に出てるのでそこを感じてもらって。次に「Greed」で夏を遊びまくってる感じを楽しんでもらって、「Only」で夏の終わってしまう寂しさを感じてください、という流れで聴いて欲しいです。これがKOMの夏です!

w-shun:おぉ、いいね!合格!

ナオミチ:全曲あまり頭を使わず、ユルい時はユルく、はっちゃける曲ははっちゃけて聴いて欲しいです。仕事先とかバイト先で音楽流せるなら7月8月はこの4曲をヘビロテしてくれたらなと思います。

w-shun:う~ん、イマイチ!亜太の後にもう1回な!

亜太:過去の楽曲は"楽しそう"、"かっこよさそう"って感じて聴き始めて、聴き終わる頃には"楽しかった"、"かっこよかった"っていうように気持ちが変化する曲が多いと思うんですが、「Wonderful Life」に関しては"楽しそう"から"楽しい"まで、"かっこよさそう"から"かっこいい"までの距離がすごい短いのかなって。スタート・ダッシュが素晴らしい曲だと思うので、まずは「Wonderful Life」から聴いてください。

w-shun:素晴らしい!ではナオミチくん、まとめてください!

ナオミチ:とりあえずヘビロテしてください(笑)。

一同:(爆笑)

w-shun:内容薄ぅ~(笑)!