MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

THREE LIGHTS DOWN KINGS

2014.07.04UPDATE

2014年07月号掲載

THREE LIGHTS DOWN KINGS

Member:Glielmo Ko-ichi(Vo) u-ya(Screaming/Guitar/Programming)

Interviewer:村岡 俊介(DJ ムラオカ)

-少し前作リリース以降の話を聞かせてください。 前作『LiVERTY』は初のメジャーからのリリースでしたが、リリース以降ファンやメディアからの反響はどんな感じかな?

u-ya(以下u):2ndミニ・アルバム『BRAIN WASHING』の時と大きく変わった印象はなかったですけど、でも、いろんな人がライヴに遊びに来てくれるようになったとは思います。

Glielmo Ko-ichi(以下G):客層は断然に広がったという気はしますね。もともとインディーズの頃にいたお客さん、+αで俺たちのことを新たに知ってくれたお客さんが増えていって、ライヴの動員だったりそういうところに繋がったのかなと思いますね。

-リリース以降20本弱ツアーを行いましたが、ここまでまとまった本数のツアーは初めてでは?

G:ツアー自体は何本かやってるんですけど、短期間でこれだけの日数は初めてだったので、2週間家を出っ放し、1週間名古屋にいて、また2週間出っ放しみたいな......そういうことは初めての経験でしたね。

-SNSなどではない、ライヴやツアーならではのダイレクトな反響を得られたんじゃないかな?

G:そうですね。さらに熱量が増したというか、僕らのプレイもそうだし、遊びに来てくれるお客さんもインディーの頃に比べてさらにアツくなってるなって感じましたね。

-ファイナルの名古屋と東京は特に大きい会場だったよね。代官山UNITもパンパンだったけど、ステージから見える景色は変わってきたかな?

G:全然違いましたね。今までよりキャパもあげたので、最初はすごい不安だったんですけど、会場がオープンしてお客さんがどんどん入ってきて、ステージにまだ立っていないけど、サポートしてくれている対バンを観てるその景色だけでも感動してしまいました。

u:キャパが大きくなったのに合わせて熱量もでかくなりましたね。もっともっとこの先それを続けてさらにデカいところにいきたいという気持ちは強くなりました。

-ひとつ大きなキャパの会場を経験したからこそ、もう一歩先の意識や欲求へと変化したということ?

u:そうですね。

-今回のリリース・ツアーがバンドの成長へと繋がった部分はあるかな?

G:それはめちゃくちゃありますね。ツアー前とツアー後でサンエルのライヴが全然別物になった気がします。ツアーを終え今も何本かライヴをやってるんですけど、メンバーそれぞれ次のステップにいったという気がしてます。

-名古屋ファイナルが4/19に終わってから、今作『ALL or NOTHING』の制作に取り組んだのかな? それともツアー中から?

G:ツアーが2月から始まったんですけど、ツアーの合間を縫って移動中に歌詞を書いたりしてましたね。名古屋に帰ってくるタイミングでプリプロに入ったりとか。そういう感じで制作をやってました。

-『LiVERTY』の制作時と比較してどうかな?

G:『LiVERTY』に比べると本当に時間がなかったですね。『LiVERTY』のほうが制作期間がしっかり取れましたね。ただ今回はツアー中に作るからこその勢いだったり、想いは入れ込みやすかったですね。

-ライヴや観客から得た熱量も作品に反映されてるのかな?

G:歌詞はもろですね。ツアー中+オフの日は制作という日取りが2ヶ月、3ヶ月くらいあったんで。ずっと音楽に向き合ってる環境の中で、今までの自分じゃない、今まで感じたことのない自分も発見できたし......。本当にツアーが素晴らしくて。いろんなものからパワーをもらって、そういった思いを歌詞にのせることができたんじゃないかと思います。

-u-ya君は『LiVERTY』の制作と比較してどうかな?

u:最初のうちはある程度時間があったんですけど、逆に時間があることによって、もっともっと、さらにいいものを求めて、ハマってしまうことはありましたね。

-今までの作品に比べて生みの苦しみがあった?

u:そうですね。その分、今作『ALL or NOTHING』以降、今後やっていきたい音楽性が見えてきたので、今作だけでなくその先も同時に見据えながら制作できたかなと思います。

-前作はKo-ichiくんのSF好きな趣味も反映して、SFテイストな曲もあったけど、今作は心の葛藤とか、希望と不安のない交ぜになってる部分とか、若干内省的な自分の心の中のテーマが多いかなと感じたんだけど。

G:ミニ・アルバムとなると曲数も少ないんで、如何に少ない曲数の中で、1つの作品としての流れや、伝えたいコンセプトを入れ込めるかを考えました。なので僕の個人的な趣味を反映した歌詞は入れず、ストレートに伝えたい歌詞だけを凝縮した作品にしました。

-今作にコンセプトやテーマがあったりするのかな?

G:歌詞に関しては、聴いた人たちになにかを感じ取ってもらえるようなメッセージ性だったり、共感してもらえるような、わかりやすい言葉を選びましたね。

-キッズにより寄り添う感じ?

G:そうですね、聴き手がどう消化するかは人それぞれだと思うんですけど、何かしら聴き手に伝わって、明日明後日に活きる糧になるような歌詞だったり......。

-楽曲の部分でいうと?

u:今回のアルバムを作る最初の段階で、夏のタイミングでリリースしたいという想いがあって、夏フェスで楽しめるようなノリやすい曲を意識して作りましたね。

-ツアー中の思いを制作にぶつけることで、うまく夏フェスに向かうものとリンクしたのかなと、夏フェス仕様の楽曲へと消化できたのかなと。

G:制作に入る段階でライヴで必要とする楽曲を意識しながら作っていきましたね。ツアーが主ではないですけど、確かにライヴで感じたことをアイデアとして入れ込みました。

-今作の『ALL or NOTHING』というタイトルは、"すべてを得るか、何も得ないか"という究極の二択的なタイトルだと思いますが、そこに込められた想いを教えてください。

u:まさに、おっしゃる通りですが、自分たちの決意表明的なタイトルにしました。

G:"やるかやられるか"、"すべてかナシか、いやすべてでしょ"って。そんな感じですね。

-"やるかやられるか"っていうのは? バンド的にでかくなってサバイヴできるか否かって感じ?

G:そうですね。"やるしかねえよ"みたいなところはありますね。

-それでは今作『ALL or NOTHING』に収録されている各楽曲について聞いていきます。まずTrack.1のSE『ALL or NOTHING』ですが、リリース以降のライヴに使用していくことをイメージして作ったもの?

u:そうですね。もともと夏フェスを攻めたいっていうことが前提にあったんで、SEから"こいつらヤバい"と思われるようなSEを意識しました。最初アルバムに入れるつもりはなかったんですけど、あった方がライヴとしての流れが見えやすいかなと思い急遽入れました。