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INTERVIEW

SCREW

2014.04.16UPDATE

2014年04月号掲載

SCREW

Member:鋲 (Vo) 和己 (Gt) マナブ (Gt) ルイ (Ba) ジン (Dr)

Interviewer:沖 さやこ

-今作『FUGLY』はシングル『CAVALCADE』から5ヶ月ぶりのシングルですが、リスナーとしてはあっという間の5ヶ月だったように思います。バンドとしてはいかがでしょう?

ジン:バンドとしては『CAVALCADE』をリリースする前から『FUGLY』の制作はしていたので、僕ら的にもすぐ、という感じでしたね。『CAVALCADE』の楽曲ありきの『FUGLY』というところもあるので。楽曲のコンセプトは固まってきているというか。最近のSCREWがやりたいことというのは......僕らがやっていることは基本ヘヴィ・ロックではあると思うんですけど、その流れという意味ですね。

和己:次の作品に向けて制作をやっていく、勿論積極的にライヴもやるという状況。僕らが今までやってきた当たり前の流れですね。

-『CAVALCADE』はギターの効いた楽曲でしたが、今作の表題曲「FUGLY」はそれに加えてダンス的なアプローチがあって、また新しいSCREWを見ることができました。

鋲:うちら4月23日がバンドの結成日なんですけど、今回は不思議な巡りあわせで4月23日にCDが出せることになって......それをまったく意識しないのもおかしいなと思って。僕が提案したのが、パーティー・チューンでいきたいなと。でも"ハッピー・バースデー!"みたいな明るい曲をやるようなバンドでもないので"毒々しいパーティー"という言葉をメンバーに投げはしましたね。そこからジンが形を作って。

ジン:ある程度の楽曲のコンセプトはバンドで話し合っていたので、それを元にSCREW的なものはなんだろうなと考えたときに、ヘヴィ・ロックと、個人的にも好きなエレクトロを融合させたものを作りたいなと思って。それでこういう形になりました。

和己:曲の方向性としてダンス・ミュージックとヘヴィ・ロックを融合させたものにしたいというのがみんなの頭のなかにあったので、それを各パートで自分なりに向き合って、それをプロデューサー(告井孝通)さんと相談していきました。

-テンポはゆったりとしていますが、各楽器には緊張感がある演奏で、そのバランスも面白かったです。各パートで音に対する向き合いかたは?

ルイ:ベースは実は、自分のベース・ラインとまったく同じデジタルの打ち込みのベースを作って、それをふたつ流してるんです。箇所箇所によって自分の生のベースの音のほうが大きかったり、それが逆になったりとか、そういうふうに細かくセクションによって変える――今までそういうことはやったことがなかったんですけど、そういう新しいチャレンジをしてみました。J-POPのアーティストさんは結構よくやっていると思うんですけど、あんまりバンドでやってる人はいないと思うんで。バランスを崩さないギリギリのラインをミックスで調整するのはすごく時間が掛かりました(笑)。

-そういうチャレンジをしてみた理由は?

ルイ:選曲会のときに聴いた「FUGLY」の第一印象が、僕とプロデューサーのかたのアプローチのイメージが結構近くて。"こうしてみない?"というアイディアを提案してもらったり、俺も俺で"ここはこうしたい"と意見交換をして。その感覚がとても近かったので、すごくスムーズに進みましたね。

-間奏はベースが効いているので、フレーズとリズムで突き動かされます。

ルイ:そうですね。シングルの表題になる曲ではあんまりこういうことはしてきてなかったので、挑戦というか。

-そういう挑戦は他の楽器にもありましたか?

ジン:ドラムは楽曲全体を考えたときに、割と淡々としたドラムにしようというイメージがありました。そういう意味ではチャレンジかもしれないですね。曲を作るときに自分のパートのことは考えないんですけど、作ってから気付くという感じですね。

マナブ:メジャーになってからどんどん打ち込みを入れるようになったんで、場合によってはギターを入れなくてもいいのかなと思ったりもするんです。でもやっぱりバンドなんで、自然と弾きたがり、叩きたがりみたいなものが出てきて(笑)。それで自然とバンドっぽくなってると思いますね。「FUGLY」に関しては、自分が弾いたギターに合わせて、ジンくんとプロデューサーのかたが打ち込みを入れてくれているので。そういう意味では、打ち込みに詳しい人がいるとギターも活きてくるのかなと思います。ギターを弾く上では、楽曲を大事に、歌を大事にアレンジすることはいつも考えていますね。

-和己さんはいかがでしょう?

和己:僕は少し違って、Aメロで出てくるようなオクターブ(奏法)でスライドが入っているものは、ギターで弾いているけれどギターとは感じないような――音階が行ったり来たりするんですけど、ギターという楽器ではないようなものにしていって。勿論出発点と着地点はあるんですけど、ずっとうねうね動いているような感じにしたり。シンセや打ち込みのキックが入ったりもしているんですけど、キックが強く出るだけじゃただのダンス・ミュージックにしかならない。それだけではなく、SCREWというラウドなバンド感は出したい。それを四つ打ちのリズムでやるのは難しいところだったので、ミックスで音のバランスを取るのに時間が掛かりました。