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INTERVIEW

SIMPLE PLAN

2014.02.10UPDATE

2014年02月号掲載

SIMPLE PLAN

Member:Pierre Bouvier(Vo)

Interviewer:山本 真由

-日本では年をまたいでのリリースとなりましたが、『Get Your Heart On - The Second Coming!』リリース後、年末年始はどのように過ごされましたか?

家族と過ごしたよ。友達にも遊びに来てもらって楽しかった。リラックスして、映画を観たりしてね。バンドをやっているとライヴがあったりして、クリスマスも自分の時間が限られてしまうことが結構あるけど、今年はオフを取ったから、クリスマスも新年もここ自宅で過ごしたよ。普段はなかなか会えない家族や友達と会うことができたし、とても楽しかったよ。今年のために十分充電できたね。

-本作は『Get Your Heart On!』のアウトテイク集とのことですが、アウトテイクと呼んでしまうには勿体ないほど完成度の高い曲ばかりですね。全く別のニュー・アルバムとしてリリースするのではなく、あくまで『Get Your Heart On - The Second Coming!』という形でリリースした理由は?

前のアルバムを作ったときに75曲くらいできたんだ。デモとかも含めてね。でも、16曲、17曲、18曲も入っているようなアルバムは作りたくなかった。聴く側も興味や集中力が薄れてしまうからね。今はみんな忙しいから、アルバム1枚聴くのに1時間とか1時間半とか費やす時間なんてないし。だからどこを聴いているのか分からなくなるようなものを出すよりも、遅かれ早かれ別のものにして出すことにしたんだけど、ご存知の通り俺たちのツアーは長いし、ここまで時間が経ってしまったんだ。それに、俺たちは毎年アルバムを出すタイプじゃないからね。2~3年に1枚くらいのペースだ。それで、前のアルバムと次のアルバムの間を埋めるのにも、このタイミングで出すのがいいかと思ってね。ファンもハッピーにしてあげられるし。2011年にアルバムをゲットして、それを気に入って聴いてくれて、でも次のアルバムが2014年じゃちょっと間が長いからね。でも何よりも、いい曲がたくさんできたから、これらも日の目を見る価値があると思ったんだ。ずっとお蔵入りにするのは勿体ないと思ってね。"なら出してみよう、それで様子を見よう"って思ったんだ。

-このアルバムを全く別のニュー・アルバムと呼ぶつもりはなかったのですか。

まあ、確かにいい曲たちなんだけど、どれも特定の期間内に生まれているからね。3年くらい前の曲なんだ。だから、書き下ろしではないってことをちゃんと示す必要があると思ったんだ。と言っても、俺たちのファンは俺たちにとって最高のファンだから、いくら曲が良くて俺自身が気に入っていても、例えばそうだな、ヒット曲になるほどのものじゃないってことが彼らにも分かると思うんだ。多少は成功するかもしれないけど、アルバムを出すならラジオにも出演させてもらえるようなものを出したいからね。今回の作品はいい内容ではあるけど、商業的なアピール力はないと思う。でも、いつもとはちょっと違うものを出したいという気持ちがあった。だから、ニュー・アルバムと呼んでしまおうかなという気持ちは、確かに少しはあったけど、あの頃前のアルバムの曲と一緒に書いた曲たちだってことをはっきりさせることが大切だったんだ。

-それは正直というか謙虚というか......新曲だと言っても信じたかもしれないのに(笑)。

ありがとう(笑)。でも音楽活動を12、13年やってきて、アルバムを作るときは素晴らしいものでなければならないという気持ちが強いんだ。今回の曲もいいけど、俺たちはもっといいものが作れると思う。これからももっと向上していきたいと思ってるよ。

-70曲程作曲された中から厳選されたようですが、収録曲に共通するテーマ等はあるのでしょうか?

クオリティのレベルだね。前回のアルバムを作ったときは、初めて全てのアイデアを完成まで持っていったんだ。最初は"たいしたことないな"と思ったアイデアでも、作っていくうちに良いものになったものもあるし、最初に書いたときに"おお、これは凄いものになるぞ"と思っても、出来上がりがたいしたことなかったというものもあった。これまではダメだと思ったら途中でやめて次に行っていた。だからいつも出来上がったのが12、13曲しかなかったんだけど、今回はアイデアを最後まで見届けたかったんだ。結果として、正直な話、30まで絞るのは極めて簡単だったね。30曲は飛びぬけてクオリティが良かったんだ。そこからさらに20→15→11曲に絞るのは大変だったけどね。その時点でボツにした中でいい曲もまだ残ってるよ。中でもカントリー風の曲が1つあってね。いつかは誰かに録音してもらうか、俺たちが録音するかもしれないな。