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INTERVIEW

Fear, and Loathing in Las Vegas

2014.01.14UPDATE

2014年01月号掲載

Fear, and Loathing in Las Vegas

Member:Sxun (Gt) So (Clean Vo/Prog) Tomonori (Dr)

Interviewer:ムラオカ

-僕自身、CLUB CITTA'川崎とZepp DiverCity Tokyoの両方とも観覧させていただきましたが、このわずかな期間でも大きな変化と成長を感じました。Zeppのライヴの方がメンバー同士の密なコミュニケーションや相互の信頼感を感じることができましたし、そこから生まれたバンドと会場との一体感を強く感じることができました。実際ライヴに対しての皆さんの意識は変わってきましたか?

Sxun:信頼関係は結果的にこのツアーの大きなテーマの1つだったような気がします。自分たちよりもライヴ経験もバンド経験も豊富な先輩方との対バンばかりだったので新体制でまた1から積み上げて行くうえで、埋めれない経験値の壁を気持ちで埋めるしかなかったですね。もちろんまだまだ細かな反省点はつきませんが、ツアー中にメンバー同士の一体感に対する意識はより高まったと思います。

-そして今回、DVDを除くと2012年8月のフル・アルバム『All That We Have Now』以来、約1年半ぶりの音源のリリースですね。コンスタントにリリースを重ねてきたあなた方としては今回だいぶスパンが開きましたがその理由を詳しく教えてください。

So:『All That We Have Now』は全てを出し切った音源だったのもあって、この後は少し音楽を蓄える期間として使うというのがもともとの予定としてあったのが大きいです。また、去年1年間はバンドの内面を見つめて話し合いを重ねていた1年だったということもあります。

-まずTrack.1「Rave-up Tonight」ですが、ダンス・ナンバーという点では初期のラスベガス・サウンドに通じるものですが、ただただ原点回帰したということでは全くなく新しい試みを詰め込んだ攻めの曲に仕上がっていると感じました。まずはSxun君のヴォーカルがフィーチャーされているところが新しい試みだと思います。トリプル・ヴォーカルと言っても過言ではないほど大きくフィーチャーされていますが、Sxun君がヴォーカルをとることになった経緯を教えてください。

Sxun:確か最初は違うデモを作っている時に、サビにハモリではない2つのメロディをたまたま入れたことがあってこういうのもありだねっていう話しになってヴォーカル・パートを2線作るというアイディアが生まれました。そして新しい声の要素として、今まで俺はシンガロング・パートとかも入ってなかったのでマネージャーから歌ってみようか、と提案してもらいました。個人的にも歌を実際に歌えることになってめっちゃ嬉しいです。

So:「Rave-up Tonight」にこれまでの僕たちのダンス曲にはない新しさを取り入れるためにこのような形となりました。僕が加入するまではSxunさんがヴォーカルをしていたという経緯や、メロディを作っているのがSxunさんということもあり、この布陣で歌うということになりました。掛け合いの歌というのは僕にとっても新鮮で、新しいラスベガスの良さが出せたのではないかと思います。

-MVのトレーラーを拝見しましたが、Minami君の側転やMinami君So君の振り付け的なダンスなど視覚的な面でも変化があり、パフォーマンス面でも成長を感じましたが自分たち自身どう思いますか?もしかしたら2マン・ショウで様々なアーティストとの対バンもいい刺激になったのかなと考えたのですが?

So:僕としては、新しい動き、面白い動きを追求しているということ自体は以前とあまり変わっていないと感じています。方向性としてカッコいいものより、他に無いような面白さのあるものを目指すようになったというのはありますが......そのカッコ良さと面白さのバランスをとるのが難しい所です。こういうバランス感でパフォーマンスができるというのも、このバンドの持つ特徴の1つだと思うので、大事にしていきたいと思っています。
このイントロの振り付けに関しては、元々Minamiだけがしていた動きを2人で合わせてやったら面白いんじゃないかという話が挙がり、やってみたという経緯があります。インパクトも面白さもあって、皆さんにニヤリとしてもらえたのではないかと思っています。

Sxun:ここまで来ると何にどんな刺激を受けてこうなってるのかわかりません(笑)。でもツアー中のステージで生まれたものはあるし、もしかしたら対バンからの影響もあるのかもしれません。とりあえず撮影中はもう突っ込み所満載でしたけどね......(笑)。

-そして新加入のKei君のテクニカルなスラップ・ベースなど彼の放つ存在感がすごいですね。今まで余りベースラインを中心にラスベガスを聴いたことはなかったのですが、ついつい耳を持っていかれますね。彼の加入でバンドが得たものは大きいと感じましたがいかがですか?

Tomonori:かなり大きいと感じています。Keiはラスベガスの良さも僕たちと同じ視点で見ることができて、なおかつ自分の特徴や新しい要素を提案してくれます。こうしたことで得れたバンド・サウンドはやはりこれからのラスベガスの武器となっていくと感じています。

Sxun:Keiが入った今だからできる新しい要素はうまくバンドのバランスに組み込んで行きたいと思っています。それだけが目立つことになってはいけないので、ラスベガスの音楽性自体を新しく構築している状態で、今後に対するワクワクはメンバーも感じていると思います。