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激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

MERRY

2013.11.06UPDATE

2013年11月号掲載

MERRY

Member:ガラ (Vo) 結生 (Gt) ネロ (Dr)

Interviewer:TETU★KID

-激ロックには2回目登場になりますね。前回のインタビューから今回まで少し遡ってお話を伺いたいと思います。まずは『梟』をリリースした今年2月には既に活動休止が決まっていたのでしょうか?

ガラ:そうですね、ベスト・アルバムを出したぐらいから僕の腰の状態がだんだん悪くなってきて、考えなきゃいけないなっていうのもあったんですけど、「梟」っていう曲が僕らにとってすごく開いた曲だったので、これで色んなところに勝負をかけていこうって曲だったので本当に悩んだんですけど、これから5年、10年先を考えたら今大切な時期かもしれないけど、今休んで新たに体制を整えて攻撃していこうってみんなで話し合いをして、結果そうなったんです。

-『梟』の製作中には既に活動休止を決めてたんですか?

ガラ:いや、まだその時は全然決めてなくて。『梟』を出して、ツアーを回ろうって話をしているところで僕がストップをかけたので。活動休止ライヴが2月13日の渋谷AXになったんですけど、そこの1本に絞ったんです。

-「梟」はすごく攻撃的な曲でMERRYらしい叙情さもありつつもアグレッシヴに仕上がっていますが、この曲はどのように作られたのでしょうか?

結生:原曲者がテツさんで、曲の構成っていうのはテツさんの原曲からガラがメロディを付けてきた段階で光るものがあって。それがサビの部分なんですけど、そのサビは絶対最後まで残してこの曲を作り上げようって決めて、そこからそのサビを中心にみんなで広げていきました。今回スタジオで時間をかけたことが多くて、ライヴを見据えて作っていたんで、今となってはすごい重要な曲になりましたね。活動休止前と復活後を繋いでくれた重要な曲でもあります。

-2月13日の渋谷AXを終えて半年間の活動休止期間に入るわけですが、その期間ガラさんはいかがでしたか?

ガラ:色々と客観的にバンドを見れる時間になりましたし、自分の人生とかバンドマンとして、1人の男としてとかすごく色々考えさせられることが多くて。一言で言ってしまうと、入院して手術してって期間が初めてだったので、人生観が180度変わりましたね。

-今までバンドをやってきたなかで半年間活動を休止するってことはなかったですか?

ガラ:なかったんです。バンドを止めることが初めてで、それがどういうことをもたらすかって、必要なことも必要じゃないことも考えすぎちゃって。でも結果この半年間っていう期間は自分にとってマイナスにだけはしたくなかったので、何か少しでもプラスになるように努力を積み重ねました。

-メンバーさんにとってこの半年間はどんな半年間でしたか?

ネロ:もちろん色々考えさせられる時間でしたね。今年の11月7日で結成から12年経つんですけど、こんなにある意味客観的に自分たちのバンドを見て振り返れる期間ってなかなかなかったので、いま思えば良い期間だったなと思います。きっとボーっとしていたらあっという間だったでしょうし、その中でも何かできることないか、もちろんMERRYの楽曲制作など以外に何かないかなと思って、MERRYを誘ってくれていたのに出れなかったイベントで僕はDJをやったりしていました。あとは色んなCDやDVDを聴いたり見まくったりできました。MERRYの未来の為にもっと何か盗んでやろうと。あと映画もそこから生まれてくる風景や音があるなと思ったり。色々考えさせられました。

結生:必要な期間だったと思います。12年間ずっと走り続けてきて、ここで1回リセットじゃないですけど、初期衝動をもう1度ここで考え直して再スタートって意味ではすごい重要な期間でした。その結果、またあの頃とは違うMERRYの新しい勢いが出たと思うので、よかったと思います。

-8月10日の日比谷野外大音楽堂での復活ライヴには色々な想いが込められていたと思うのですが、ガラさんはどのような心境だったのでしょうか?

ガラ:本当にこのライヴの為にリハビリしてましたし、目標にしてやってきてたんで、当日を迎えた時は抑えきれない喜びがありました。ステージに立って歌えるっていう、今までだったら当たり前のことだったんですけどそれがめちゃめちゃ嬉しかったですし、本当にメンバー、スタッフ、ファンに立たせてもらった野音になりました。用意してもらった場所だなって思ったんで、ここからまた活動していく上で感謝の気持ちを返していかなきゃなって思いました。ライヴ自体はまぁ言ってしまえば色々突っ込み癖のある僕らなんで、わんさか(笑)。色々細かいことを言えばあったかもしれないですけど、僕はもうこの日は忘れられない日になりましたし、誰が何と言おうと最高のライヴができたと自負していますね。

-日比谷野外大音楽堂を選んだ理由を教えてください。

ガラ:僕らはメジャー1発目のライヴとか節目でけっこう野音をやってきていたので。それが5年前から野音でライヴをやっていなかったんですね。今回復活する場所でどこがいいかってメンバーと会社で話し合った時に野音が出てきて。メンバーから僕に連絡が来て、"野音で復活ってどうかな?"って言われて、二つ返事で"やろう!"って。その時にはまだリハビリしていたんで、やれるかやれないか分からないんですけど、"野音"っていう響きに復活する場所はここしかないなって思いました。それぐらい僕にとってもMERRYにとっても野音っていう場所が特別な場所なんで、ここしかないなって思いました。