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INTERVIEW

ギルガメッシュ

2013.11.06UPDATE

2013年11月号掲載

ギルガメッシュ

Member:左迅 (Vo) Яyo (Dr)

Interviewer:ムラオカ

-新生ギルガメッシュのお披露目となった『INCOMPLETE』のリリースから1ヶ月少し経ちましたが、ファンやメディアなど周囲の反響はいかがですか?

Яyo:楽曲にも表れてたと思うんですけど、よく気持ちの面で完全にふっ切れて突き進んでるなってのは言われますね。

左迅:あと知り合いのバンドマンからの反響がすごいありましたね。Яyoがミックスなど完全セルフ・プロデュースでやったんですが、"この音どこで録ったの?"って聞かれることがすごくあって。ファンの反応ももちろんありますが、アーティストからの反響がこの10年間やってきて1番感じました。

Яyo:嬉しいですね(笑)。

左迅:いつもだったら別に連絡も来ないバンドマンの友達からも、"めっちゃイイじゃん!"とか"PVめっちゃかっこいいじゃん!"って連絡が今回たくさんありましたね。

-『INCOMPLETE』リリース後にはHER NAME IN BLOOD、ASHLEY SCARED THE SKYが出演する渋谷 GARRETのオープニング・イベントに出演しましたが、ステージに上がってくるまで分からないという完全シークレットというギルガメ・ファンがいないアウェイの環境を自分たちであえて作りだしてライヴを行いましたね。正直僕自身このプランには驚きましたし、並々ならぬ決意を感じたのですが、実際どんな想いだったのでしょうか?

左迅:告知も全くしないで、一切自分たちのお客さんがいない、完全にアウェイな状態で俺たちの音楽をどれだけ響かせられるか、届けられるかっていうのを試したい気持ちがすごいありました。ソールドアウトしてる会場にお願いしてぶっこんでもらって(笑)、自分たちのことを知ってるお客さんがいない状態で、自分たちの音楽のみでどこまで響かせられるか、オーディエンスを沸かせられるかっていう勝負をしたい気持ちがありました。

Яyo:YouTubeでラウド界隈のバンドを見て彼らのことは知ってましたけど、マジでガチじゃないですか(笑)。でもやってみたいなって気持ちはあって、今回はシークレットって形になっちゃいましたけど、今後もずっとそういうバンドたちとやっていきたいなって思います。あとやっぱり上手いですね、刺激もらいました。しかもみんな年下なんですよ(笑)。

左迅:完全に年上だと思ったもんなぁ(笑)。

Яyo:あと何でこういう音楽をしてるのかとか話したかったんですよね。どういう練習してるのかとかアーティスト的な話も打ち上げでしたんですよ。やっぱり完全に世代違いですよね。2、3歳年下だからインターネットが家庭内に完全に普及している状態の人たちだから、外の世界を見るのが簡単になってたわけじゃないですか。僕ら移り変わりの世代なんで、そこの情報の早さじゃないですかね。どうしたらこんな鬼畜バンドが生まれるんだ!?って(笑)。本当に圧巻でしたね。

-その後SHIBUYA-AXワンマンを行いましたが、渋谷 GARRETとはまた両極端なライヴですよね(笑)。

Яyo:そうですよね(笑)。俺は渋谷 GARRETのイベントの方が緊張しましたね。俺らの音楽がどれだけ届くのかなってのがあって。甘えかもしれないけどワンマンは自分たちの畑なんで盛り上がるのも当たり前じゃないですか。あとは自分との戦いだけだったんで。外の世界のジャンル違いのバンドたちやそのファンにどこまで届けられるかという方が緊張しましたね。

-活動休止というブランクをものともせずに早い段階でソールド・アウトでしたね。ギルガメッシュのファンの期待をヒシヒシと感じたのではないですか?

Яyo:やっぱりすごいですよね。1年ぐらい開いてこれだけついて来てくれるっていうことに、俺はもうこの子たちを絶対に裏切ることはしたくないって思いました。泣きそうになりますよね、こんだけ俺らのことを待ってくれていたファンがいるんだって。

-チケットの発売タイミングから考えると、SHIBUYA-AXに集まったファンの多くは『INCOMPLETE』がリリースしてからの、新生ギルガメッシュでファンになったという新しいファンより従来のファンだったのではないかと思います。そんな従来のファンには「INCOMPLETE」や「Drain」などの新生ギルガメッシュ・サウンドは受け入れられていましたか?

Яyo:どうだったかな?自分に必死だったので(笑)。「INCOMPLETE」は発売してましたけど、「Drain」もちょこちょこ出てたけど一部だけだし、曲はみんな知らないじゃないですか。後から映像見返してみると、ファンも必死ですよね、知らないけど本能でノッてて迫ってくる感じはありましたね。

-今までのサウンドとのノリの違いに戸惑うファンはいませんでしたか?

Яyo:どうだろうなぁ?なんかそんなことも感じることなくスムーズな感じでしたね。考えて曲を作ってた時の方がノリを作るのが難しかったかもしれないですね。なんというかギルガメッシュ節というかそういうものがドッと出てると思うので、すんなり受け入れてノッてくれてる感じはしましたね。

左迅:お客さんに歌わせたい部分は何回も曲を聴かないとシンクロしない部分はあると思うんですけど、「INCOMPLETE」はギルガメッシュの核となる部分をすごく進化させたものなんですが、やっぱりその核となる部分をギルガメッシュのファンは好きでライヴに来てくれてると思うんです。新しいアルバムの『MONSTER』はその核がさらにパワー・アップしてる状態なので早く聴いてもらいたいですね。