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INTERVIEW

SilberStyle

2013.10.09UPDATE

2013年10月号掲載

SilberStyle

Member:イトウショウ (Vo/Gt)

Interviewer:ムラオカ

-初めてのインタビューとなりますのでメンバーの自己紹介をお願いします。

イトウショウ(Vo/Gt)、ムッチー(Vo/Key)、りょぴじろー(Ba/Cho)、トオル(Dr)の、愛知県出身の22〜24歳からなる4人でやってます。

-結成から今に至るまでのバンドの歴史を教えてください。

中学生の頃、同級生だったイトウショウとムッチーとトオルの3人が中心となってバンド活動を始めました。その頃はまだトオルがメイン・ヴォーカルで、曲も歌ものギター・ロックに鍵盤をのせたポップスで、バンドの構成的にも音的にも今とは全く違いました。結局その時は大学受験や就職を機に一度解散もしているので前身バンドのような感じでしたが、その後再結成して、りょぴじろーが加入した2012年頃から今の構成と音楽性に近づき始め、活動も本格化しました。

-バンド名のSilberStyleはどういった思いを込めて名付けられたのでしょうか?

結成した時にたまたまトオルが着ていたTシャツに"SilberStyle"と書かれていて、直感的に僕が"それだ"と決めました。綴りが"Silver"じゃなく"Silber"になっているのも、そのTシャツがそうなっていたからです。なので特に意味や思いなどはありませんが、綴りを間違えているおかげでネットなどで検索する時にヒットしやすいのは良かったなと思ってます。

-今作『Unscience Fiction』は3LDKやBACKLIFTなども在籍するTRUST RECORDSからのリリースとなりましたが、どういうきっかけでTRUST RECORDSからのリリースに至ったのでしょうか?

もともとTRUST RECORDSを経営する会社がもつSAKAE R.A.Dという地元のライヴハウスで僕らは育ったので、ハコに出始めた時から社長の綿谷さんには面倒を見ていただいていました。だから前作のデモ『Comings And Goings』のツアーを回り始めた頃から綿谷さんから"お前らレーベルはどうするんだ"っていう話になったのもごく自然な流れで。それでそのツアーが終わった頃に"ウチでやらないか"と言っていただいて所属が決まりました。

-レーベル資料に"FOR FANS OF FATPROP"と書いてありましたが、ピアノ・エモ・テイストは確かに彼らに通じるものがあると思いました。FATPROPにこだわらずSilberStyleとして影響を受けてきたバンドやミュージシャンがいましたら教えてください。個人的な感想としては海外のパンク・バンドやエモ・バンドからの影響も大きいのかなと感じましたが。

サウンドとして直接影響が出ているのは確実に洋楽のポップ・パンク、エモですね。僕なんかはNEW FOUND GLORYやSIMPLE PLANなどといった2000年代の直球のポップ・パンクが好きですし、他のメンバーもTHE GET UP KIDSやJIMMY EAT WORLDなどのエモが好きだったりします。他にも日本人として多くの人の耳に触れる音楽をつくるための前提としてグッド・メロディを追求する姿勢は、Mr.ChildrenやサザンオールスターズをはじめとするJ-POPの影響も強く受けてますし、展開や構成などといった楽曲のマクロな部分に関してはTHE BEATLES、LED ZEPPELIN、QUEENなど60年代〜70年代のクラシカルなロックの影響も受けてます。

-シンセやオートチューンの取り入れ方が大げさになり過ぎずにサラッと入れている辺りにセンスを感じました。こういったシンセやオートチューンを取り入れるにあたってのこだわりがありましたら教えてください。

今でこそオートチューンやシンセなどといったエレクトロ・サウンドは"今時の音"としてシーンに浸透していますが、実は80年代の洋楽ポップスやニュー・ウェーブと呼ばれるムーブメントの中にもその風潮はあって。だから僕たちはエレクトロ・サウンドを"今時の音"としてだけじゃなく、フレージングや音色を使い分けることでレトロさだったり、懐古的な要素を楽曲に付与するためのツールとしても使っています。そうやって時空を操作することで、楽曲に4次元的な膨らみを与えられるのはこういう音楽をやっている強みかなと。

-パンキッシュで疾走感がありシンガロングもあり、時にギターのエッジもたっていてと、とてもノリのいい音楽性ですが、ヘヴィやラウドという方向にではなくポップなサウンドへと昇華しているところにSilberStyleならではの魅力を感じました。そういった点は自分たちでは意識していますか?

僕の曲作りの根底に旋律美を大前提にしている結果が、楽曲全体をポップに感じさせてる要因だとは自負しています。あとはギターやベースのチューニングを下げるかどうかという葛藤にはしばしば直面しますが、基本的に僕たちはレギュラー・チューニングでやってます。2000年代後半あたりから海外のポップ・パンク・シーンでもチューニングを下げるバンドは増えてきましたし、サウンドとしては全然ありだと思うのですが、僕の場合チューニングを下げてしまうと、それありきで曲のキーを決めるようになってしまいそうで曲作りに影響に出てしまうのが嫌で。まぁあと1番好きなNEW FOUND GLORYがチューニングを下げないからっていう安易な理由もあります。