MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

KNOCK OUT MONKEY

2013.09.24UPDATE

2013年10月号掲載

KNOCK OUT MONKEY

Member:w-shun (Vo/Gt) dEnkA (Gt) 亜太 (Ba) ナオミチ (Dr)

Interviewer:荒金 良介

-前作『reality & liberty』以降、バンド的に変わってきた部分はありますか?

w-shun:リリース後にレコ発ツアーが始まって、それからは怒濤の忙しさでした。今年はPUNKSPRING、Ozzfest JAPAN、SUMMER SONICにも出演したし、常に身が引き締まるような思いでした。ツアーも去年と違って、待ってくれてる人の有り難味をさらに感じたんですよ。これだけ来てくれてる人がいるんやなって、ビックリすることも多くて。特に地方に行ったときはそう思いました。

-待ってくれる人の有り難味をさらに感じた理由は?

亜太:(小声で)単純に人が増えた。

全員:ははははは。

-わかりやすいですね(笑)。

亜太:いままで出待ちとかされたことがなかったし、前もって"楽しみにしてます!"と言われることも多くなって、単純に目に見える形でお客さんが増えたことが嬉しくて。

w-shun:見覚えのあるお客さんが来てくれることもそうですが、全く知らない人が僕らのTシャツを着て、ライヴに来てくれるようになりましたからね。多分フェスでTシャツを買ってくれて、ライヴハウスにも新しいお客さんが来てくれてるんだなって。

ナオミチ:ライヴでもお客さんの熱量が凄いので、演者側も負けてられないなと。ライヴの熱量はほんとに上がりました。

dEnkA:レコ発ツアーのセミファイナル(大阪)、ファイナル(東京)も前回とは明らかに景色が違いましたね。僕らに襲いかかるようなパワーがあったし、それも嬉しかったです。

-お客さんの熱量が上がった理由は、自分たちではどう分析してます?

w-shun:やってることは何も変わってないんですけどね(笑)。でも求めてくれる人がいるって、こういうことなんだなと思いました。そこで自分たちはどんなライヴや振る舞いをすればいいのか......去年も考えてましたけど、去年以上に具体的にこうすればいいんじゃないかって、考えるようになったんですよ。この先どうするべきなのか、その期待をいい意味でどう裏切っていくべきなのか、いろいろ考えるようになりました。今年は去年よりも余裕はないし、ヒーヒー言ってますけど、それを楽しめてるんですよ。有り難い環境がありつつも、まだまだこれから行くぞって、その中で揉まれてる感じですね。それが今の素直な感想です。

-小さな声でしみじみと語ってますね。

w-shun:はい。

-もう、泣き出すんじゃないかというテンションで。

w-shun:泣けてくるなあと思って(笑)。

-何かあったんですか?

w-shun:いや、楽しいことが多いから......ああ、楽しいなあと思って(笑)。この半年は必死だったし、今でも必死だけど、それが心地良くて。

-噛み締めてるわけですね。で、今作の紙資料にさりげなくメジャー・シングルと謳ってますが、その辺は意識しました?

w-shun:気負いすぎると、ダメになっちゃうタイプなので、あまり意識してないですね。作品としては、自分たちのやりたいことと、お客さんが求めているもののバランスは取れたんじゃないかな。ちょっと好き勝手にやりすぎた部分はありますけど(笑)。メジャーだよ?と思ったけど、それも自分たちらしくていいかなと。

-あまり縛られずに、自由にやった感じですか?

w-shun:そうですね。メジャーに上がるから、これまでの集大成にしようとかではなく、それを超えたところでもっとチャレンジをしたかった。それを実行に移せたことが良かったですね。できた曲に対しても、次はもっとこういう風にできるな、という新しい発想も生まれたから。

-ちなみに、今作の楽曲はいつ頃にできたんですか?

w-shun:ツアー中かな?

ナオミチ:ツアー前に原形はありましたね。

亜太:10数曲スタジオにこもって作って、その中から選んだ2曲なんですよ。だから、明確な構想があって、作ったわけじゃないですね。

w-shun:「Paint it Out!!!!」はいままでの自分たちにはないぐらいシンプルな曲で、メロディ自体もすごくはっきりしてるから、アレンジをしっかりすればかっこ良くなるんじゃないかと。アレンジはいろいろ試行錯誤しました。歌がしっかりあったので、それからどう面白いことができるかなって。いままでの曲作りとは全くの逆で、メロディがあった上でアイデアを盛り込んだ感じなんですよ。