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INTERVIEW

マキシマム ザ ホルモン

2013.08.12UPDATE

2013年08月号掲載

マキシマム ザ ホルモン

メンバー:マキシマムザ亮君

インタビュアー:ムラオカ

-アルバム・リリースとしては約6年半ぶりですね。恐らく国内のバンドの中で最も新作リリースの待たれていたバンドだと思いますが、ファン、レーベル、マネジメントなど様々な人たちから、有言、無言のプレッシャーがあったのではないですか?

めちゃめちゃありますね。ホルモンのツイッターで僕たまにマキシマムザ亮君の格言的な強烈なつぶやきをすることがあって、“我ながらこの言葉、上手いこと言ったもんだな”とか1人で悦に入ってると、“そんなんどうでもいいからさっさと新曲出せデブ”とかリプが来て(笑)。もうファンなのか何なのかよくわからないですよ。

-『グレイテスト・ザ・ヒッツ 2011~2011』をリリースした2011年3月の時点では、亮君の中で『グレイテスト~』の次のリリース作品はフル・アルバムにしようと考えていたのでしょうか?

そもそも、『グレイテスト~』のシングルの時には本当はフル・アルバム出したかったくらいなんですけどね、いかんせんその前の時期に僕の精神状態がどっぷり鬱モード入ってたんで(笑)、ギター弾いたり作曲したりとかが止まってた時期もありました。「鬱くしき人々のうた」を作り出した時から鬱は抜け出せて。「鬱くしき〜」も本当はアルバム用の曲として出そうと思ったんですけど、ほかの曲が揃うまで曲を寝かせておくのが嫌だったんで、とりあえず1曲入りシングルで出そうって考えもあって、最初は「鬱くしき〜」とおまけで僕の合法本(マキシマムザ亮君のマキシマムザ合法トリップ)だけの形態で発売するつもりだったんです。でも、やっぱ1曲だけじゃ、“なんだよ1曲だけかよ”とかファンに文句言われても嫌だし、“もう、アルバム用で作ってた曲全部シングルで使ってやれ!この野郎!”って「maximum the hormone」と「my girl」と「便所サンダルダンス」もレコーディングして、「便所サンダルダンス」以外の曲は全部“トリプルA面シングル”として、先に『グレイテスト〜』に収録しちゃいました。だからこの3曲は完全アルバム用で考えてたんだけど、ファンが“新曲新曲!”うるさいからとりあえず“ほれ!これでも喰らってろ!”っていきなりメイン・ディッシュ出しちゃった感じ。だから半年ですぐ廃盤にして、しれっとアルバムにも3曲とも入れたろって考えでした(笑)。でもやっぱりシングル出したらツアーもあるし、なにより「maximum the hormone」のMV(ミュージック・ビデオ)の前に付ける嘘MV「小さな君の手」とか、合法トリップ本の編集、特典につけてた謎の応募券のいろんなプレゼントやイベント企画、それらの演出に付随する制作活動にかなり僕の時間も労力も使ってしまって。その合間を縫って、アルバム用の曲作りだったんで時間があっという間に過ぎてしまいまして……。しかも新アルバムのメイン・ディッシュ用に考えてた新曲3つを先に出してしまったから、この3曲はあくまでアルバムでは“おかわり用”の料理としてしか出せない。ならば本当のアルバムのメイン・ディッシュがさらに必要だって考えて、そこからはようやくアルバム全体のコンセプトやアルバムの核となる心臓曲の制作に入った訳です。

-そしてついにリリースされることとなったフル・アルバム『予襲復讐』ですが、過去にリリースした曲も収録されているとはいえ、15曲入り、トータル60分を超える非常にボリューミーな作品となりました。LINKIN PARKの『Living Things』のトータル37分など、最近ではアルバムの収録時間が短くなる傾向にありますが、このボリューム感の作品に仕上げたのは何故でしょうか?

トータル時間や曲数のボリュームは全く意識してないですね。ただ、やっぱり前アルバムの『ぶっ生き返す』が自分の中の1つの金字塔だったので、それをどう超えるかでかなり苦労しました。ハードルあがりすぎてプレッシャーもありますし、あと僕自身もそうなんですけどリスナーって自分がそのバンドとリアルタイムに1番関わった時代の作品を必然的に名盤と呼ぶようになるじゃないですか?それがなんか悔しくて。METALLICAなんかがそのいい例ですよね、どのアルバムが1番好きかって尋ねると大抵、その人間が青春時代に聴いてた時のアルバムを答えるケースが多い。童貞捨てた時のセックスが1番エロいと感じるのみたいな感じ(笑)。それを超えてやりたくて。だからこそのマキシマム ザ ホルモン・エピソード・ゼロ。今の時代の10代を対象としたものでもなく、全世代を俺の中学基準に引きずりおろしてやるって感覚。“原点回帰?初期衝動?舐めんな!何年経とうが、歳とろうが、結婚して子供生まれようが、バンドが売れようが、未だに俺は毎日あの頃の気持ちだこの野郎!”って。その激情にがっつりとスポット・ライトを当てる作品にしたいと思って、それがまずコンセプトにありましたね。あとはさすがに6年もフル・アルバム出してないとネタはたくさん溜まってました。アルバムの曲って、まあ個人の好き嫌いは置いといて、どうしても全体としてシングルのB面以下の曲が収録されてるパターンが多いじゃないですか。まあ捨て曲とまでは言わないですけどそこまでインパクトやフックのない曲ってやつですね。基本的にシングル曲ってトランプで言うところの“絵札”を入れてるんですよ。で、まあアルバムが12曲入りだと、絵札が3枚であとは7や6のカードばかりっていう作品が世の中では割と普通じゃないですか?だから僕は今回“もう絵札しか出さねえ!”って意気込みはありましたね。『ぶっ生き返す』の時もほぼ絵札だけを収録したんで。まあ絵札以外は駄作って訳でもないんですけど。ちなみに『ぶっ生き返す』の中で言うと「ブラック¥パワーGメンスパイ」とかは絵札じゃなくB面用って感じかな(笑)。