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INTERVIEW

lynch.

2013.08.13UPDATE

2013年08月号掲載

lynch.

メンバー:葉月 (Vo)

インタビュアー:荒金 良介

-以前から葉月さんが総決算的なライヴと位置づけていた、今年3月2日のZepp DiverCity Tokyo公演が無事終わりました。濃厚かつ凄まじいライヴでしたが、振り返っていかがですか?

いやあ、もう覚えてないですね(笑)。今もツアー中ですからね。とにかく必死でした。あれだけ煽っていたし、いいものにしなきゃと思って。熱くなりすぎて、あまり記憶にないんですよ。

-そうなんですか。

正直、あの日は楽しんでる余裕もなかった。すごく緊張してましたから。

-あのライヴから4カ月経ちましたが、まだ冷静に振り返れない?

全然、振り返ったことがないかも。ただ、Zepp DiverCity Tokyo公演が終わったときに“やっと次に取りかかれる”と思ったのは覚えてます。

-ひとつ大きなピリオドを打てた感覚ですね。最新シングル表題曲「BALLAD」とそのカップリング曲「CRYSTALIZE」もライヴですごく映えてましたが。

ちゃんと歌わなきゃと思って、あの2曲は特に緊張しました。ライヴでやった経験も少なかったですからね……すいません、あまり覚えてなくて。

-いえいえ、大丈夫です。で、今は8月にリリースされる『EXODUS-EP』に伴うツアー“THE NITE BEFORE EXODUS”を始めてますよね。既に3公演(※取材は7月17日)終えたところですが、感触はどうですか?

いままでと全然違いますね。ヘンな言い方になるけど、より普通のバンドとして見られたい時期があったんですよ。それでジーパンにTシャツ姿でやってる時期が長くて。でもそれがlynch.にとって、正しい選択なんだろうかと、模索してたんですよ。もともと持っていたダークな世界観を……以前は劣等感や弱点のように感じてた。メイクなしでやることがかっこいい、みたいな。でも僕らって、もともとそこなんじゃないのかなと。その劣等感こそが本来武器だったはずだから、それをもう1度武器として組み込んだらどうなるのかなと。それがこの『EXODUS-EP』にも繋がるんです。だから、今のツアーはみんな真っ黒の服装でビシッと決めて、僕はメイクもしてるし、髪もオールバックにしてるんですよ。あっ、やっぱりこっちなんだなって。それがどっちなのかよくわからないけど(笑)。

-ははははは。

割り切って、自分を着飾ることで……自分はもともとヴィジュアル系だから、と引きずっていたものを払拭できた気がする。生まれ変われた気分というか。やっぱり自分が得意とする世界観だし、大げさに言うと、今は誰にも負ける気がしない。まあ、皮ジャンは暑いですけどね。こないだライヴのときに熱中症になりましたから(笑)。

-そうなんですか!

ダークな世界観を作るためには、見た目も徹底しないとダメだなと。メイクなしのメンバーもいますけど、私服でライヴをやることはないですね。

-それは武装するというか、仮面を被るような感覚ですか?

それはありますね。何かが憑依するというか、それが自信に繋がるんですよ。久々なので、不思議な感覚はありますけど。

-そのツアー会場限定で2曲入りシングルを販売しているそうですが、これはどういう意図で?

1曲目の「I’m sick, b’cuz luv u.」(再録曲)は6年前の曲なんですけど、曲調的に今のlynch.に通じるものがある。今でもレギュラーでセットリストに組み込まれる曲だし。ただ、昔のCDは音質的に今聴くとウ~ンと思うところがあるから。

-再録曲はかなりサウンドが向上してますね。

全然違いますよね。もう1つの「HIDDEN」は、この『EXODUS-EP』のために作ったけど、前後の曲順の問題でハズしました。それより、会場限定シングルに入れた方がいいかなと。

-『EXODUS-EP』と比較するなら、会場限定シングルは攻め攻めですね。

そうですね。ライヴ会場で買えるものなので、より激しいものが好きな人も多いだろうし。lynch.は変わりました、というのを打ち出すためにはいい音源かなと。

-ダークでヘヴィな音像をわかりやすく打ち出してますよね。

今のlynch.は、あの曲(「I’m sick, b’cuz luv u.」)から始まったから。

-というのは?

ハードな部分とメロディアスな部分をいかに融合させるか。そのバンドのテーマはあの曲から始まってるんですよ。だから、違和感がないんですよね。