INTERVIEW
ALL OFF
2013.05.22UPDATE
2013年05月号掲載
Member：松浦 奏平 (Vo) 内藤 祐貴夫 (Gt) 大槻 真一 (Dr)
Interviewer：荒金 良介
－バンド内でそういうことを話したりするんですか？
松浦：こういうクサいことはあまり話さないですね（笑）。
内藤：歌詞は彼にまかせているので、僕らも聴いて“あっ、そうなんだ”と思って。
大槻：今回のアルバム・タイトルも『Follow Your Heart』ですからね。
松浦：訳すと“あなたの心に従って”という意味なんですよ。生きづらい社会だったり、何が正解がわからなくて苦労している人もいると思うから。迷ったときは自分の心に聞いてみれば、正解は間違いなくあるよって。頭で考えるよりも、心で感じたことが正解なんじゃないのって。もっと自由に、伸び伸び生きようよって。それはすごく思いますね。聴いてくれた人が少しでも救われてくれたらなって。
－「What Everything Is」の歌詞の中に“多分死ぬまで年相応には生きれない”“例え独りで死ぬことになっても”と何度も“死”という言葉が出てきますけど、これは？
松浦：歳をとったせいか、死に対する恐怖がなくなってきて。明日死んだとしても、やりたいことをやってきたし、あまり後悔することもなくなってきて。あと、死ぬことを考えたら、今悩んでいることも大したことじゃないでしょって。それもあって“自分の心に従って生きろよ”って伝えたくなったのかもしれない。今の時代、明日何があるかわからないですからね。
－わかりました。今作のラストを飾るバラード調の「Song For You」も好きな曲で、すごくシンプルな曲調ですよね。
大槻：その曲はレコーディングしてても楽しかったですね。前作でRIKIJI（OBLIVION DUST/MEGA8BALL）さんに「Let It Shine」という曲をプロデュースしてもらったんですけど、そのときの経験が活きてるのかなって。作曲を進める中で“何でもかんでも詰め込み過ぎるな”“削ぎ落とすことの美学みたいなことを考えた方がいい”と言われて。それほど意識してなかったけど、でき上がった曲を聴くと、余計なものを随分削ぎ落とせたなと思って。僕も今回のアルバムの中で「Song For You」がいちばんいいなって。
－最後に今後の目標などあれば教えてもらえますか？
松浦：でかい夢は語ればキリがないけど、こないだこいつ（内藤）が言ってたのは、有名な洋画のテーマ・ソングをやりたいって。それはいい夢だなと。
内藤：映画を観て、好きなバンドの挿入歌が流れると、鳥肌が立つんですよね。あの感覚を自分たちの曲でやれたら、最高ですね。
松浦：逆算すると、今は何をするかだから……次の作品はまた変わるかもしれない。まだ自分たちの本当に得意な部分は隠してるところもあるので、楽しみにしてもらえたらなと思います。
