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INTERVIEW

FALL OUT BOY

2013.04.10UPDATE

2013年04月号掲載

FALL OUT BOY

メンバー:Pete Wentz (Ba) Andy Hurley (Dr)

インタビュアー:山口 智男

無期限の活動休止宣言から4年。今年2月、活動再開を発表したFALL OUT BOYが早くも5作目の新作『Save Rock And Roll – FOBのロックンロール宣言!』を完成させた。新作のプロモーションを兼ね、一夜限りのプレミアム・ライヴを行うため緊急来日したバンドを代表して、Pete WentzとAndy Hurleyにインタビュー。8月にはSUMMER SONIC出演も決定!メンバー一丸となって意欲的に取り組んだ新作とともに再出発したFOBから目が離せない。

-先月、テキサスのオースティンで開催されたSXSWでFALL OUT BOY(以下FOB)のライヴを観ました。すごい盛り上がりでしたね。その時、多くのファンがFOBの活動再開を心待ちにしていたんだ、と改めて思いました。活動再開後、SXSWを含め、小さめの会場で何回かライヴをやっていますよね。ファンの盛り上がりを目の当たりにして、どんなことを感じましたか?

Pete(以下P):3年もブランクが空いていたからね。正直、誰が待っているかわからない状態だったんだ。それまでのFOBは、誤解されそうな言い方かもしれないけど、常にみんなから待ち望まれているバンドだったから、ファンの声援には慣れっこになっていたつもりだったんだ。だけど、今回は多くのファンが俺たちを待っていたくれたことに、とてもエキサイトしたよ。

-Patrick Stump (Vo/Gt)とPeteがまた一緒に曲を作りはじめたことがFOBの再始動につながったそうですね。どちらから“曲を作ろう”と声をかけたんですか?

P:最初は俺からPatrickにアプローチしてみたんだ。ただ、その時は、いい結果は出なかった。やるなら新しいFOBと思えるような曲を作りたかったんだけど、なんかうまくいかなかった。その後、Patrickからアプローチがあって――ってそんなことを何回かやっている間に何曲かできあがって、AndyとJoe (Gt)にも聴かせてみたら“これ、いいね!”ってことになったんだよ。

-新しいアルバムに入っている曲で、最初にできた曲、あるいはその曲ができたからFOBをまたやろうと思えた曲って、たとえばどれですか?

P:「Where Did The Party Go」と「Just One Yesterday」だったかな。結果的に作った時とは全然違う形に仕上がったんだけど、その2曲ができたことで、スタジオに入ってみようかって気になったんだ。それで友人のButch Walkerにプロデューサーとして加わってもらってレコーディングを進めていったんだ。

-曲作りを含め、今回のアルバム制作は4人の友情や人間関係を新たに育む作業でもあったんでしょうか?

P:そうだね。おもしろいことにしばらく離れていたことで、逆に友情が深まったんだ(笑)。FOBとしてツアーしていた時は変な話、イヤでも毎日、顔を合わせなきゃいけなかった。だって、それが俺たちの仕事だったんだからね。だけど、バンドとして活動しなくなってからは、一緒に遊びにいったりとか、お互いの結婚式に出たりとか、そんなにしょっちゅう会っていたわけじゃないけど、町にいる時は自然と顔を合わせることが多かったんだ。その影響かどうかわからないけど、今回のレコーディングではメンバー全員がいつも以上にアイディアを持ち寄った。Andyは今回、歌ってもいるしね。やっていることは前とそんなに変わらないのかもしれないけど、そんな印象があるな。Patrickとは大抵、メールでやりとりするんだけど、スタジオに入ってからは、みんながアイディアを持ってきたね。

Andy(以下A):うん、そうだったね。

-Andyは久々に4人でプレイしたとき、どんなことを感じましたか?

A:もちろん最高だったよ。リハーサルや打ち合わせしている時は、しばらく一緒にやっていなかったせいか、なんか違和感もあったんだけど、でも、ステージに立った時、ここが自分たちの居場所だなって思えたよ。とても心地よく感じられたんだ。

-新作を聴かせてもらって、今回、ソングライティングはもちろんですけど、サウンド・プロダクションというか、サウンド作りにも意欲的に取り組んでいると感じました。前の3枚のアルバムを作ったNeal Avlonに代えて、プロデューサーにButch Walkerを起用していることからも新しいサウンドを求めるみなさんの意気込みが窺えますが、サウンド・プロダクションという意味では、どんな作品にしたいと考え、レコーディングではどんなことを試したんでしょうか?

P:それは鋭い観察だな。5年ぶりのリリースだからね、サウンドを変えていかなきゃいけないと考えていたよ。もちろん、Patrickの声とソングライティングは今までと変わらないから、サウンドが変わったとは言ってもFOBらしさは表現できていると思うけど、サウンド作りという意味では、新しいFOBを打ち出したかった。80年代には80年代の音っていうのがあるように、それぞれの時代の音ってあると思うんだ。その点、Butchのナビゲーションはドラム・ループと生の楽器を巧みに組み合わせるやり方をはじめ、見事に的を射ていたよ。こういう言い方はあまり好きじゃないけど、ミニマムなサウンドを追求したことで、逆にサウンドはよりビッグになったと思う。曲によっては、デモの段階の音を使っているものもあるんだ。音を加えすぎて、曲が曖昧になった時なんかは、音を削ぎ落とすことで、曲そのものの魅力を際立たせるようなこともButchはやってくれたよ。