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INTERVIEW

KILLSWITCH ENGAGE

2013.03.20UPDATE

2013年03月号掲載

KILLSWITCH ENGAGE

Member:Jesse Leach (Vo)

Interviewer:米沢 彰

-4年振り6枚目となるニュー・アルバム『Disarm The Descent』の完成おめでとうございます。作品が完成しての手ごたえはいかがですか?

信じられないような嬉しさと共に、何か償いのような気持ちもあるし(笑)、自分のブラザーたちとまた一緒になれて最高の気分だよ。

-これまで2~3年のスパンでリリースを重ねてきたKsEにとって、4年の期間が開いたことはどのように影響していますか?

Howardとのシチュエーションを解決しないといけなかったし、進歩するために何が必要なのか考える時間も必要だったと思うんだ。

-"Jesse Leachの10年ぶりの復帰作!"ということで、リリース前から既に相当話題になっていますね。復帰に至った経緯を教えて下さい。

オーディションが行われる前にまた一緒にやらないかって誘われたけど、彼らにそれがしたいかどうか分からないと正直に話した。他の人の歌が歌えるかどうか分からなかったからしばらく考えていて、数週間後にHowardが脱退するってプレス・リリースで読んだ時に、ひらめいたんだ。"他のシンガーのオーディションをするなら、自分もそのオーディションを受けてみよう"って。それからはHowardの曲を覚えて歌えるようにした。ただ歌うだけでなく、自分がその曲にどう関われるか、その曲の意味や何を考えて歌うべきか、何を伝えたいのかって随分色々考えてみた。それができると思った時にオーディションに応募した。みんなと同じ条件で受けて、準備が出来ていて、しっかり歌い込めるということを分かってもらいたかったんだ。

-2010年にあなたとAdam(Gt)でTIMES OF GRACEとしてリリースをした時には、こうしてKILLSWITCH ENGAGEに戻ってくることは予想していたのですか?

いや、それはなかったな。TIMES OF GRACEにとても集中していたし、その時は情熱を注いでいた唯一のものだった。それに彼らも何がしたいかって色々考えていた時だった。全くそういう予想はなかったけど、Adamと一緒に仕事したり、ツアーをしたりしたのは自分にとっていいウォーミング・アップではあったね。その時は全く復帰とかは考えてなかったよ。

-この10年の間のあなたの主な活動について教えて下さい。

ああ、血と汗と涙だったよ。SEEMLESSというブルース・ロック・バンドをやりながら、昼間の仕事も続けていた。4年くらい前に始めたTHE EMPIRE SHALL FALLをプロジェクトとして続けているけど、その後TIMES OF GRACEをやっている。でもその間ずっと苦労して、ずっと努力して生活を成り立たせていた。普通の労働者だったよ。

-今作でもAdamらしいアルペジオとミュートを効かせたリフを中心としたギター・ワークが素晴らしいですね。作曲はやはりのギターを中心に進めているのでしょうか?また、これらのギター・ワークのアイディアはどのようにして生まれるのですか?

AdamとJoelが考えているけれど、曲の根幹はMikeとJustinも考えている。彼らはいろんなアイディアを出して来たけど、面白いギターのフレーズやリフやトリックはすべてAdamとJoelが生み出している。このアルバムは俺が加入する前にほとんど音楽が出来上がっていたんだけど、それぞれ何か考えてきて話し合う感じだよ。それぞれが作ってきたデモで進めたり、足したりする。いろんなアイディアがあったからこのアルバムはその集大成のようなものだと思う。音楽が出来上がった時点で、もちろんHowardがいないから、俺にメロディと歌詞をやらせてもらった。

-歌詞はどのようにして書いているのですか?

最初に音楽を聴いたときにフリー・ライティングしている。曲のイメージ、テンポ、フィーリング、すべて受け止めてから歌詞で何を言いたいかを決めるんだ。時々30分で何がしたいかわかるし、数日かかる時もある。ちょっと距離を置いて、戻ってまた考えたりもする。曲によるんだ。

-クリーン・トーンとスクリームの大きな落差を活かしたヴォーカルがとても素晴らしく、KsEの持ち味であるドラマティックな曲展開をより壮大に仕上げているように感じました。あなたが加入したことは曲作りの意識に影響を与えていますか?

もちろんシンガーが変わると雰囲気も意味もすべて変わってくるけど、曲作りの段階ではみんな何がしたいか自分の意見を言うので、誰が歌うかはその時あまり考えてないと思う。仕上げはもちろん歌詞とメロディなので自分らしさがそこで出て来ているんじゃないかな。

-「You Don't Bleed For Me」などで顕著ですが、時折スクリームとクリーン・ヴォーカルが絡み合うような展開が出てきますが、スクリーム・パートはAdamが担当しているのですか?

Adamはバック・ヴォーカルしかしないんだ。スクリームもクリーンも俺がやっているよ。

-そのように使い分けて、喉をつぶさないように心掛けていることはありますか?

今まで試行錯誤で、いろんな歌い方を身につけてきたから、昔よりは歌い方に幅が出たと思う。レッスンを2回受けたんだけど、内容はウォーミング・アップと声を保つ方法だった。すごくためになったレッスンだった。将来もずっと勉強していきたいからもっとレッスンは受けるつもりなんだ。