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INTERVIEW

AXEWOUND

2012.10.11UPDATE

2012年10月号掲載

AXEWOUND

Member:Matt Tuck (Vo/Gt)

Interviewer:KAORU

-MattがAXEWOUNDを始動させようと思ったきっかけについて教えてください。

数年前からやりたいと思っていたことなんだ。ブルータルな音楽をBULLET FOR MY VALENTINE(以下BFMV)のメンバー以外の人たちとやれたら楽しいと思っていたら、ガールフレンドがやるなら今しかないと背中を教えてくれて、自分のアイディアをJason Bowld (ex-PITCHSHIFTER)に話してから、すぐに始動したよ。

-前回Liamにインタビューさせてもらったのですが、彼は1番後に加入したとのことですね。MattとJasonが一緒になって曲を作り始めたとのことですね。彼との共同作業はどのように進んでいったのですか?

Jasonとスタジオに入っていろんなジャムをしていたんだ。自分が気に入ってたドラム・パターンがあると、それに合わせて軽くジャムして、レコーディングしておいた。30分くらいレコーディングして、いろいろなマテリアルが溜まると、それを聴き直して、気に入ったものを基本に曲を作っていった。とてもシンプルなやり方だったよ。

-Mike Kingswood (GLAMOUR OF THE KILL)と、Joe Copcutt (RISE TO REMAIN)にはいつ頃声をかけたのですか?また、Liamも含めて彼らを起用した理由を聞かせてください。

Mikeは曲作りが半分くらい終わった頃に連絡して、彼はJasonと俺がいるスタジオに来て、何をしているか見てたんだ。音楽のヴァイヴを感じて、Jasonと仲良くなった。JoeはLiamとヴォーカルをやっている時にスタジオに来て、一緒にいて関係を作るような感じだった。彼らを選んだ理由は、まず音楽業界に精通していて、経験があって、センスがある人が欲しかった。スケジュール的に合わせないといけないから、もちろん大変だけど、あまり高姿勢っていうか、売れ過ぎている人じゃない方がいいと思った。自分たちの音楽に興味を持ってくれて、一緒にやりたいという人が欲しかった。彼らがやっているバンドの音楽をよく知っていたし、何よりも腕が確かだったから声をかけたんだ。

-AXEWOUNDを始動させようとした初期段階で、アルバムをどういうサウンドにしたいと思っていましたか?また、当初に予想していた通りのサウンドになりましたか?

BFMVっていう、自分にとって居心地のいいものから離れたいと思っていた。BFMVとは違う、もっと激しくてヘヴィな音にしたかった。テクニカルな部分を重視して、実験もできて、多彩な音にトライしてみたかった。結果的にはすごく満足できるサウンドになったね。

-BFMVは今のところツアーの予定がないようですね。今はAXEWOUNDに専念しているといったところでしょうか。

今の段階はAXEWOUNDのツアーだけで、来年にはBFMVのアルバムに伴うツアーの計画をしているところなんだ。アルバムの方は既にミックス段階に入っているから、AXEWOUNDでツアーができるのもあと数週間と時間が限られているんだ。来年は多分BFMVの方にほとんど時間が取られると思う。

-AXEWOUNDというバンド名の由来は?この名前はMattが付けたのですよね。

ガールフレンドといろいろメタルっぽい名前を考えていたら、この名前が浮かんだんだ。イギリスでは女性の性器の意味もあって、笑える感じなんだ。おかしく聞こえるのに、普通にメタルな感じもして、なんか気に入っちゃった。みんなに話した時、一瞬笑ったけど、すぐに気に入ってくれたんだ。

-アルバム『Vultures』は、全体的に素晴らしいクオリティなのはもちろん、メンバーそれぞれのバンドではできないことをやりながら、各々の持ち味を最大限に生かしている傑作ですね!

そうだね、満足しているよ。この作品が作れたことだけでも凄く嬉しいけど、弱い曲は1つもないし、プロダクション面もすごくいいと思う。Jasonのドラムは卓越していると思うし、Liamのヴォーカルは申し分ない。時間がなかったし、やっている時は何をやっているかあまりわかってなかったけど、結果的には本当に素晴らしいものになった。

-Liamが言っていたのですが、このバンドには様々な要素があって、BFMVのような曲もあったり、CANCER BATSのような曲もあったりするところが気に入っているということでした。更に、AXEWOUNDにしかできない独自性があり、実験的なこともやっているという印象を受けたのですが、それについてはいかがでしょうか?

その通りだよ。俺の口から出てきたものはもちろんBFMV風になるし、彼の口から出るものはもちろんCANCER BATSにも聴こえる。でも2つを1つにすると全くオリジナルな、全く違う音が生まれる。最高だよね。俺はその部分が凄く気に入ったし、そこを使っていろいろ実験することもできたと思う。