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INTERVIEW

GALLOWS

2012.09.10UPDATE

2012年09月号掲載

GALLOWS

Member:Steph Carter (Gt)

Interviewer:MAY-E Translator:栗原 葵

-日本でのライヴとはPUNKSPRING 2010以来ですが、PUNKSPEING 2010のステージはいかがでしたか?

とても素晴らしかったよ!僕たちは日本でプレイすることをとても楽しんだんだ。個人的に日本は好きな国の1つだし、僕たちのバンドが日本で受け入れられたことは信じられないことだったよ。

-ここ約2年の間に、バンドをとりまく環境も大きく変わったそうですが、どのような変化があったのかを簡単に教えてください。

1番の変化は間違いなくFrank Carterの脱退と新しいヴォーカルを迎えてGALLOWSを続けているということだね。そしてそのことは最早、僕たちはUKのバンドではないという事実を生み出したと思う。それにFrankはバンドのメンバーであると同時に僕の兄でもあったから、他のメンバーが辞めることになるよりも、もっと僕にとってはパーソナルなことだったんだ。それに僕たち残りのメンバーはGALLOWSを終わらせる準備が出来てなかった。それで僕たちのダイナミックさに合うようなヴォーカルを探そうと決めて今に至ったんだ。

-その変化のひとつに、メンバーの脱退/加入がありますが、前任ヴォーカルのFrank Carterはなぜバンドを離れてしまったのでしょうか?

Frankが脱退することになったのは音楽性の違いからだよ。Frankは驚くべき速さで仕事をするんだ。僕たちは前作『Grey Britain』のツアーが終わった時、すぐに3枚目のアルバムに取りかかろうとしていた。3枚目のアルバムに関する多くの様々なアイディアが浮かんで、全部をまとめようとしたんだけど、結局いろいろあってうまくいかなかったんだよね。それでFrankは抜けることにしたんだ。そう、音楽性の違いによってこれが起きてしまっただけであって、Frankは別にポップな音楽を1人で作りたかったとかではないんだ。彼のアイディアはGALLOWSの2枚のアルバムに入っているよ。1枚目は親しみやすくポップな詩情が含まれていて、2枚目はGALLOWSが書きうるもっともカオスで制裁的で残忍でヘヴィなレコードになっている。でも、バンドの方向性に関してFrankはいろいろと違和感を感じていたし、バンドを離れて他の幸せを探す必要があったんだと思う。

-ALEXISONFIREのWade MacNeilを新ヴォーカルに迎えた経緯と理由を教えてください。

僕たちが新しいヴォーカルを探している時、多くの名前や考えが浮かんだんだ。その中で本当にGALLOWSのサウンドにぴったりで僕たち4人全員にインパクトを与えた最初のヴォーカルがWadeだったんだ。僕は彼にメールを送ってヴォーカルとして加わることに興味がないか聞いてみた。その後彼から電話があり、ALEXISONFIREが解散したことを知ったんだ。僕はWadeに状況を説明して、その1週間後には彼はUKまで飛行機で飛んできたよ。

-Wadeは今、UKに住んでいるのですか? 出身国が違うことが、バンドの活動に影響を与える事はないですか?

いや、彼はいまだにトロントに住んでいるよ。ここ数年、バンドのメンバーはそれぞれ違う国に住んでいるんだ。Laurent Barnard (Gt)と僕はUKに住んでいるし、Stu Gili (Ba)とLee Barratt (Dr)はカリフォルニアに引っ越した。Wadeが入る前は、Frankはブルックリンに住んでいたしね。僕たちみんなばらばらに住んでいるけどテクノロジーのおかげで全てが簡単にいくんだよね。

-3rdアルバム『Gallows』のリリース、おめでとうございます。セルフ・タイトルである点からもバンドの自信が伺えますが、アルバムを完成させた今のお気持ちを教えてください。

セルフ・タイトルはGALLOWSの感情と現在の心理状況を表現したものなんだ。誰がバンドにいようと関係ないし、GALLOWSの生み出す音は情熱とエネルギーに満ち溢れているけれど、虚無感もあるんだよ。

-今作の前に『Death Is Birth』というタイトルのEPをリリースしていることも興味深いです。メンバーが変わって新しいバンドに生まれ変わることを表現したEPだったのでしょうか?

『Death Is Birth』は人々の立ち位置を向上させるためのものなんだ。僕たちはどこにも行くことができなくて、未だにヘヴィな音楽を書き続けている。僕たちは、世界の終わりにいるという人々に楽しみなことなんてたくさんあるんだっていうことを見せたいんだ。終わりなんてない、ただ新しいことが続いているだけなんだ。

-今作『Gallows』にはどのようなテーマやコンセプトがあるのでしょうか?

愛、憎悪、世界、劣悪かな。

-アルバムを代表して「Last June」と「Outsider Art」の曲の背景を教えてください。

「Last June」はWadeが警察の残酷さと故意に情報操作されていた状況を目撃したトロントで行われたG20への主張の曲だよ。世界的に見ると、UKでここ数年起きている平和かつ不穏な出来事と関係があると思うし、それらは人々のパワーに操作されてるんだ。「Outsider Art」は最新作の中で1番最初に完成した曲だったんだ。音楽的には11年の初めに思いついたリフを使っているよ。Wadeのヴォーカルはこの曲をビルド・アップしてくれた。それはとても上手くいったよ。