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INTERVIEW

LINKIN PARK

2012.07.06UPDATE

LINKIN PARK

Member:Rob Bourdon (Dr) Chester Bennington (Vo&Gt)

-インスピレーションについて聞かせてください。一生懸命に取り組むだけでなく、いい曲を書き続け、意義のあることをやり続けようとあなたを駆り立てるものは何なのでしょうか? たとえばNBAの選手が8年間続けて調子がよかったりすると、もうトレーニングしなくていいやと思って、それでもなんとかなりそうなものですが(笑)。あなたの場合、曲を作り続ける原動力や刺激になるものとはなんなのでしょうか?

C:そうだな、ひとつ前の質問に戻るかもしれないけど、『Hybrid Theory』を作っていたころは、俺たちだってまだキッズで、自分が何をやってるのかなんてまったくわかってなかった。ただはっきりしていたのは……俺たちは音楽を作るのが大好きで、何か違うものをやりたいってことだった。そして今こんなにすばらしいキャリアがあるわけで、これまでずっとうまくやってきて、世界中をツアーしてきて、こうして5枚目のアルバムを作って……若いころは、次のアルバムが作れるかどうかが問題で、なんとかそこまでこぎつけようとして、そして次のアルバムを作れるようになるっていう、それが今では、作りたいと思えばアルバムを作り続けることができる地点までたどりついて、問題は俺たちがやりたいかどうかだっていう、そこまでのキャリアができたんだ。こうして音楽で生活していけるのは恵まれたことだし、友達と一緒につるんでいられるのが楽しいし、そして新しい何かを作り出して、アーティスティックでいられる自由があって、リック・ルービンにしても、これまで一緒にツアーしてきた才能あるバンドにしても、すばらしい人たちと一緒に仕事ができている。だから、そのこと自体に刺激を受けるし、それにもちろん、人生っていうのは笑えるやり方でいろんなおもしろいものを投げつけてくるもので(笑)。それに、インスピレーションは個人的な経験からもエンドレスにわいてきて、ものすごくつらいことからだって、それを乗り越えてみると、途中ではわからなかったけど、そのおかげでここまでたどりつけたんだとわかるようになる。ものの見方も変わるし、心がオープンになって、良くない出来事に対しても肯定的に思えるようになる。もしくはそこから何かを学んだのだと感じられて、ポジティヴな経験に変えられるんだ。それに、なんていうか、このバンドのメンバーは本当に才能のある人ばかりで、俺たちの秘密兵器はマイク・シノダで、あいつは……(笑)その存在自体がインスピレーションなんだよ。というのも、マイクは俺がこれまで見てきた誰よりも一生懸命働くし、常に何かを作っていて、常に働いていて、常に人間じゃないレベルのクオリティを求めていて、それは本当に並外れたことで、だからそういう人がそばにいると、自分も真剣に努力したいと思い続けていられるし、そうできるようになるんだ。いいアルバムを作っていこうと前に押してくれて、自己満足に陥らないように、いろんなことを当然と思ってしまわないように、後押ししてくれる。そしてこのバンドでは全員に発言権があるから、俺が座ってみんなに指示を出しているわけじゃないし、マイクだってそんなことはしない。俺たちにはすごくいい抑制と均衡のシステムがあるんだ。だから誰かの気がゆるんできたりとか、太ってきたりとか、大事な撮影の日にサンダルを履いてきたりとかすると、だって俺たちはルックスも大事にしなくちゃいけないわけで、ロック・スターに見えることを求められてるわけだから、そうなると、それはちょっと、ってことになる。気を抜かないでやろう、これができるのは恵まれているんだと思い出そうって。生まれつき手にしていたものなんかじゃないし、こんなすばらしいチャンスをただ与えられたわけじゃないんだからね。俺たちがこれをできるのは、ファンが俺たちの音楽を愛してくれるからで、本当に特別なことで、誰にでも起こり得ることではないんだと。だからそういうことすべてがひとつになって、自分たちがやるべきことをやっていく後押しをしてくれるんだ。