－それを聞こうと思っていたんです。1回聴いたら覚えられる素晴らしいメロディや、キッズがシンガロングして拳を挙げられるようなパートもすごく増えていて、聴いていても楽しいし、ライヴが絶対楽しいだろうな感じました。そういう意味でも、"こういうバンドは他にいないな"と、それで"曲作りの手法は変わったのかな"と思ったんです。

T：ふたりのソングライティングが、辿り着きたかったところに近づいているんじゃないかなと思います。

S：たぶん、RYO君が言う"新しいものを"っていうのと、俺の"より普遍的なものを"っていうそのバランスがうまいこといったのかなって思います。

－なるほど、すごく見えた感じがします。SHINJIさんとRYOさん2人のものがミックスできていて、それがいいバランスで融合したのかなって思います。いつものアルバムと比べて、制作期間は短かったですか？それとも長かったですか？

R：前回のツアーが終わったくらいから作り始めているんですけど、そこで作っていたネタの中に採用されなかったのもいっぱいあるし、最後まで使えないかなと思っていたネタが意外に採用されていたりしますね。

S：でもレコーディングは今までで一番長かった......。

R：そうですね。

S：ヘタしたらいつもより倍近くかかってるんじゃない？

T：大阪で録ったんですよ。

－ボツになった曲も合わせると今回は何曲くらいあったんですか？

R：あんまり数えていなくて、もしかしたら次に使う可能性もあると思うんですけど......。

S：でもボツになったのは5、6曲くらいあるんちゃう？ある程度形にして、それで残らなかったものが5、6曲はあったような。

T：曲ネタだけでいったらもうちょっとあるよね。A、B、サビまでしか作っていないとか、サビだけしか作っていないとか、そういうのも含めたら10曲近くあるかもしれないですね。

S：曲作りのときに、ワン・コーラスまでとりあえず形にして、それで"どれをやっていく？"と話し合って、そこからバンドで作っていく感じでやっていたから、ワン・コーラスの時点で埋もれていった曲もあれば、フル尺までいって"残念ながら今回は......"っていうのもありました（笑）。昔から温めていたネタが温め続けられるっていう（笑）。

R：制作の時間を考えて、ワン・コーラスの段階で"これをやりますか、やりませんか"と話し合いました。全部をフル尺作っていたら時間がなかったので、先にそういうのをやっていきました。

－今回のレコーディングは大阪で行ったとのことですが、大阪で行ったのは初めてですか？それはエンジニアさんの関係でしょうか？

R：エンジニアさんですね。

－他にもたくさんのアーティストさんを手がけているエンジニアさんなんですか？

S：いっぱい、やってます。

R：GOOD 4 NOTHINGとかも。

S：BOREDOMSのPAとか。

－その方を選ばれた理由を教えていただけますか？

R：それはKICKさん（KICK ROCK MUSICプロデューサー）がもともとなんですけど......。

KICK（以下K）：僕が選びました（笑）。

R：Pチョイスです（笑）。

S：どの音源聴いても、音がメチャクチャいいんです。SiMも同じエンジニアさんですね。