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INTERVIEW

ALLEGAEON

2012.05.09UPDATE

2012年05月号掲載

ALLEGAEON

Member:Ezra Haynes (Vo)

Interviewer:米沢 彰

-ALLEGAEONというバンド名はどういった由来があるのでしょうか?

実は意味はないんだよね(笑)。もともとバンド名は「ALLEGIANCE(忠誠・忠義の意)」だったんだけど、同じ名前のバンドが居たからALLEGAEONに変えたんだ。

-あなた方は卓越したテクニックと共にフュージョンにも通じるインテリジェンスを持った音遣いが特徴的ですが、そのサウンドのバックグラウンドは一体どのようにできているのでしょうか?どういった音楽をこれまで聴いてきましたか?

バンドのメンバーはそれぞれ違ったメタル分野から来てるんだよね。でも俺たちみんなメタルに限らず色んな音楽が好きだよ。曲を作る時に、それぞれのメンバーの個性やバックグラウンドとなってる音楽の要素が上手く組み合わさって、今のALLEGAEONの曲ができあがるんだ。みんな違うメタル・ジャンルの違うバンドから来た者同志だけど、このALLEGAEONというバンドで集まると方向性が1つに定まるんだよね。メタルの色んなサブ・ジャンルの要素が入ったメロディックなデス・メタルになるんだ。

-音楽的に影響を受けたと言えるアーティストを教えて下さい。

俺のことで言うと、ALL SHALL PERISHとかTHE RED CHORD、DECIDEなんかが好きだな。まあたくさんあり過ぎて、全部挙げたらきりがないんだけどね!音楽に関しては、特にこのジャンルは嫌いっていうのはなくて、多分どのジャンルにも好きなミュージシャンがいると思うよ。だから影響を受けた音楽のジャンルも凄く広いんだ。

-『Formshifter』というタイトルからは様々な解釈や意味付けが読み取れると思いますが、ご自身ではどういった意図を持ってタイトルを決めたのでしょうか?

直接的には「Form(形)」を「Shift(変化)」させていくものという意味なんだけど、それは色々なものを受け入れていくということなんだ。このコンセプトは前回のアルバムタイトル『Fragmetns of Form and Function』と繋がっているんだ。バンド自体も変化して進化していくっていう意味も込めてるつもりだよ。

-今作はAS I LAY DYINGのTim Lambesis(Vo)のスタジオ、Lambesis Studioのエンジニアであり、AS I LAY DYINGの他にIMPENDING DOOM、CARNIFEX、WINDS OF PLAGUEを手掛けてきたDaniel Castleman と共にLambesis Studioで制作をされたそうですね。どういった経緯で一緒に制作をすることになったのでしょうか?

Danielは最近のバンドとたくさん仕事をして来ていて、それが主な理由だったんだよね。彼は最高の作品に仕上げてくれたし、本当に一緒に働きやすいヤツだったよ。また是非彼と一緒に仕事したいと思っているんだ。

-Lambesis Studioでのレコーディングは如何でしたか?

大半がスムーズに進んだよ。たくさんの素晴らしいアイディアが出て来て、環境もパーフェクトだった。他のバンドにも、ここでレコーディングすることを勧めたいね。

-少し突っ込んだ話になりますが、ギターはコーラスを掛けたような不思議なタッチがあり、ベースもかなり低く音が潜っていて全体のサウンド・メイキングがかなり独特ですね。このサウンドの組み立てはどういった狙いと意図で作られているのでしょうか?

楽器に関してもヴォーカルもそうなんだけど、俺たちが目指しているのはヘヴィでキャッチーなサウンドなんだ。全ての曲が、聴いた後に何日もリスナーの頭の中に残るような、そういう曲やサウンドを作りたいと思ってるんだよね。そのために試行錯誤したサウンド作りの結果がこれなんだ。

-レコーディング終了後にJP Andrade(Dr)が脱退し、以来、正式なドラマーが不在の状態となっていますが、これは求めるレベルが高いために中々後任が決まらないということでしょうか?JP Andradeのテクニックは非常に素晴らしく、できれば一度生で見たかったです。

そう、彼はとんでもなく素晴らしいよ!俺たちが彼を正式ドラマーにしたいって言ったんだ。彼は国内に住んでるけど、俺たちが住んでるところからは凄く遠くて、リハーサルやツアーになった時のコスト的な問題で難しいねってことになってね。結局彼はジャズ/ラテンの音楽学校に入ることになったんだ。彼は人間的にも良いヤツだし、ドラムのテクニックはバケモノクラスだよ。今、正式なドラマーを引き続き探しているけど、未だ決まってないな。テクニックや性格以外の色んな要素が必要になるから、なかなか難しいんだよね。5月に行う今回のリリースに関連したショーでは2回ほどVALE OF PNATHのJeremyにドラムを叩いてもらうよ。