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INTERVIEW

COUNTLOST

2011.08.08UPDATE

2011年08月号掲載

COUNTLOST

Member:TAKUTO MAEDA (Vo)  KAZUYA FUKUDA (Gt)  YUSUKE KAI (Ba)  MASARU SASAKI (Dr)

Interviewer:MAY-E

-メンバー4人中3人が帰国子女、ということですが、COUNTLOSTが持っている洋楽のテイストは海外での生活で得たものということなのでしょうか。

KAZUYA FUKUDA(以下F):洋楽をたくさん聴くようになったきっかけは、香港にいたころ観ていたMTVだったりするので海外での生活の影響は絶対にあったと思いますね。

TAKUTO MAEDA(以下T):僕はだいぶ幼いころに生活をしていたので直接的に影響された部分は少ないと思うんですけど、高校の時はギターを弾いたりもしていたので、洋楽のギターヒーローたちに憧れて、その流れでどんどん洋楽にハマっていきました。

-そんな風に洋楽嗜好ではあるけれど、日本人らしい繊細さも感じさせますよね。今作『MIRROR』では特にそれを大切にしていると感じたのですがいかがでしょうか。

T:意識をして“日本人らしく”メロディや曲を作っているつもりは全然ないんですけど、やっぱり土台が日本人なので、その血がそうさせるんですかね(笑)

YUSUKE KAI(以下K):でも、その“日本人らしさ”を感じてもらえるのは凄く嬉しいです。逆に海外の人間には出せない音、オリジナルの“COUNTLOSTらしい音”っていうのは一貫して意識している部分なので。

-「CALLING」のような疾走系ナンバーはもちろん、「WIRED」、「TWO PRISONERS」のエモさがまた心地良いです。「EVERGOLD」も、SPITALFIELDなんかを彷彿とさせる秀逸なナンバーだと思いました。COUNTLOSTはパンク~ラウドのカテゴリで語られることが多いですが、今作ではエモのバック・グラウンドも強く感じられるのですが、その点いかがでしょうか。

MASARU SASAKI(以下M):おっしゃるとおりです(笑)。エモの要素は少なからず入っているんじゃないですかね。メンバーもそういう音楽は好きで聴いてきましたし。

F:THE GET UP KIDS、JIMMY EAT WORLD、The Atarisなんかは特に聴いてたよね。

T:以前からエモって言われることもあったし、もちろんラウドと捉える人もいるし。そういう意味でカテゴリの分類が難しいのかもしれないです。だからどんなバンドって聞かれると“ロックバンド”って答えてしまうっていう(笑)。

K:逆にエモが好きな人、ラウドが好きな人、そういうカテゴリを関係なく今回のEPは聴いてもらえるんじゃないかな?と思うところはあるので、みなさんの反応は楽しみです。

-今作も、生楽器とヴォーカルのみのシンプルなロック・サウンドで勝負していますね。日本はもちろん世界的に見ても、今はエレクトロを取り入れたり、演出に凝ったバンドが増えてきていますが、今の音楽シーンに何か思うところはありますか?

F:色々な音楽が好きなので…四つ打ちの曲もR&Bも全然聴きますし、いい音楽っていうのはどんな形態であっても関係ないと思うんです。だから、シンプルなロックでなくてはいけない、とかそういう概念はないですね。

T:ただ、単純に4人のメンバーが出したい音を出して、カッコいいと思うことを形にしたらこういう結果になった、というだけなんです。確かにエレクトロを取り入れたバンドも増えてきたし、そういうスタイルも面白いかもしれないですけどね。

M:想像つかないけどね。エレクトロなCOUNTLOST(笑)。

K:そうだね。少なからずとも4人の出せる音の限界を感じない限りは方向性は今のままなんじゃないかな、と。シーンがそういう流れであったとしても、その中で自分たちにしか出せない音で勝負することで逆に新鮮さも出るだろうし。

-今作に収録された5曲の楽曲の解説をお願いします。

1曲目の「CALLING」は実は最後に出来た曲なんですけど、今回のEPの核になる曲が欲しくて全員で練り上げて形にした曲です。アッパーだけどメロディがしっかりある。そういうCOUNTLOSTらしさを凝縮してこの曲に詰め込みました。

2曲目の「WIRED」は以前にSEIKOの“WIRED”というシリーズの腕時計のモデルをさせていただく機会があって、その際に併せて“日本から世界へ”というテーマで曲作りをさせていただいた時に書き下ろした曲です。この曲の雰囲気は今までのCOUNTLOSTにはなかったタイプかな、と自分たちでは思います。

3曲目の「EVERGOLD」は前作の匂いも残しつつ、新しさもある一曲だと思います。ツアー中にスタジオに入って作っていた曲で、アッパーで攻める感じで進んで途中からガラリと展開が変わる、そういうドラマチックな一面もある曲ですね。『CIRCLES』以降のバンドの成長が出せた一曲だと思います。

4曲目の「TWO PRISONERS」はメロウな冒頭からいきなり激しくなる、そしてサビでいきなり落ちるという展開で結構目まぐるしいのですが、聴きどころは後半部分の全員で歌っている部分かな、と思います。COUNTLOSTは全員で合唱できる曲が多いので、ライヴでもたくさんの人に歌ってほしい、そんな曲ですね。

5曲目の「BULLET LIGHT」は昔からライヴで演奏している曲なので知っている人も多いと思います。ビックリするくらい雰囲気は違いますけどね(笑)まず、アコースティックというのが今回はチャレンジだったし。結果、とても雰囲気のある仕上がりになったと思います。それと同時に、COUNTLOSTがこれまでも本当にメロディを大事に曲を作ってきた、ということをこの曲が改めて証明してくれたような気がします。