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INTERVIEW

LIGHT THIS CITY

2011.06.30UPDATE

2011年07月号掲載

LIGHT THIS CITY

Member:Ben Murrey(Dr)

Interviewer:ムラオカ

-当時を振り返っていただきたいのですが、『Stormchaser』リリース前のツアー中に解散を発表しましたね。バンド内の雰囲気が大分良くない状況での解散だったのではないかと想像してしまうのですが、実際のところいかがだったのでしょうか?

信じられないかもしれないが、バンドは全く問題のない状態だった。僕たちはいつものように曲をつくり、いつものようにツアーをしていた。みんな仲良くやっていたよ。ただ、僕とLauraが壁にぶつかってしまったというだけのことだ。年がら年中デス・メタルを演奏することに僕とLauraの体は悲鳴を上げていた。それとヘヴィメタル・シーンの政治的な部分にウンザリしていた。下手なバンドがビッグになり、良いバンドは酷い扱いを受けていたのが現実だ。そんな状態にウンザリしていた僕たちはアルバムを4枚作ったんだから、もういいだろうという結論に達してしまったのさ。バンド内の状態は常に良かったし、解散の原因になるような出来事は(バンド内には)何ひとつなかった。

-『Stormchaser』のリリース前に解散したということは、『Stormchaser』に収録されている曲はまだほとんどライヴで演奏したことがないということでしょうか?

アルバムが発売される前にライヴで演奏したことのある曲は「Firehaven」だけだった。しかし、2010年に再結成ライヴを4回行った時はアルバムに収録されている殆どの曲をプレイした。とても楽しかったしファンも凄く喜んでくれていたよ。

-3年経った今、解散は正しい決断だったと感じていますか?

そうだね、後悔は一切していないよ。僕たちはバンドの絶頂期で解散した。続けていたら、あれから何枚のアルバムが出せたかは僕にも分からない。音楽的にも、クリエイティヴな面でも僕とLauraは燃え尽きていた。今でもあの時の決断は正しいと思っている。素晴らしい6年間だったけど、あの時期に解散を決意したのは間違った選択ではなかったよ。

-解散後、Lauraとあなたはメロディック・パンク、HEARTSOUNDSを結成してEPITAPH RECORDSから作品をリリースしていますね?なぜメタルからパンクへガラッと異なるジャンルの音楽へ移行したのでしょうか?

本人たちはそれほど劇的な変化だとは思っていないよ。でも、僕とLauraは元々パンクロックを聴いて育っていて、そこに戻りたいという気持ちがあったんだ。うっとうしいスピードへのこだわりばかりのメタルよりも少しリラックスできるよね。叫んでばかりの音楽には疲れていたし、もう少し楽しくて無邪気な音楽がやりたいと思っていた。人に向かって怒鳴っていることに疲れたから、それを止めただけのことさ。

-HEARTSOUNDSは現在も活動中なのでしょうか? またあなたはHEARTSOUNDSを脱退してAT OUR HEELSというバンドで活動しているようですがこちらの状況はいかがでしょうか?

僕はHEARTSOUNDSを決して脱退などしていない。HEARTSOUNDSは自分にとって現在のメイン・バンドであり、最も重点を置いているんだ。AT OUR HEELSは友達のバンドだからお手伝いの範囲で参加できる時は参加しているだけだよ。ヘヴィなバンドでドラムを叩くのも好きだけど、今はHEARTSOUNDSが最優先だ。当分、辞めるつもりもないよ!

-またRyan HansenとJon Frostの2人はLIGHT THIS CITYの後継的ともいえる女性ヴォーカルのスラッシュ・デス・メタル・サウンドのTHE URCHIN BARRENで活動していますね。THE URCHIN BARRENの現在の近況を教えてもらえますか?

彼らは現在メンバー・チェンジを行っている最中で今後の見通しがまだ立っていない状態だ。しかしながら、彼らは常に新しいマテリアルを書いているのでそのうち何らかの形で音源を発表することにはなるはずだ!

-2010年4月に4回のリユニオン・ショウを行ったとのことですが、何がきっかけとなってリユニオン・ショウを行うことになったのでしょうか?

アメリカ西海岸でファイナルライヴ等をやる前にバンドは解散してしまったこともあって、最後にカリフォルニアのファンにバンドを見せるチャンスを与えたかった。ショウは最高に楽しかったし、バンドの歴史に幕を下ろすに相応しいイベントだった。『Stormchaser』の曲も沢山プレイできたし、遠方からも多くのファンがかけつけてくれたのは嬉しかったしともかく楽しかったよ。

-リユニオン・ショウをやってみて、本格的に活動を再開するというような気持ちの変化とはならなかったのでしょうか?

勿論、リユニオン・ショウが楽しかったから、考えさせられるものはあったよ。でも、僕とLauraはHEARTSOUNDSでプレイしている方が幸せなんだ。ファンに最後のショウを届けることができたことに関しては嬉しかったし、再び同じステージで当時のメンバーと演奏できたのは楽しかった。でも、あれは一回限りのイベントだった。HEARTSOUNDSでも同じぐらい楽しく活動をしているのでLIGHT THIS CITYが必要だという気持ちはあまりないね。