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INTERVIEW

THE GET UP KIDS

2011.01.11UPDATE

2011年01月号掲載

THE GET UP KIDS

Member:Matt Pryor(Vo&Gt)

Interviewer:ムラオカ

-EP『Simple Science』は先日リリースしましたが、アルバムはなんと7年ぶりのリリースですね?完成した今どのような気持ちですか?

メンバーみんなすごくエキサイトしてる。ずいぶん時間も空いてしまっていたからね。

-去年リリースされましたEP『Simple Science』、そして今作『There Are Rules』は自主制作でのリリースになりましたが、あなた方ほどのバンドであればVagrant Records他、いくつかのレーベルから声がかかると思うのですが、自主レーベルからリリースしたのはなぜでしょうか?

自分たちの手ですべてをハンドリングしたかったんだ。Vagrant RecordsやJVCとは悪い関係があったわけでは決してないけど、そろそろ自分たちですべてをやるべき時だったってだけさ。両親の住む実家を離れて、初めて一人で自立するみたいな感覚だね。

-「Quality Hill Records」は今後他のアーティストのリリースなど積極的に動いていくものなのでしょうか?それともTHE GET UP KIDSの作品をリリースするためのレーベルなのでしょうか?

基本的にはTHE GET UP KIDSの作品だけをリリースするためのものさ。

-『There Are Rules』というアルバム・タイトルに込められた意味を教えてください。

これはもともとバンド内での内輪ネタみたいなものなんだけど、映画『ビッグ・リボウスキ』に出てくる台詞でもあるんだ。

-またアルバム・ジャケットも非常にアーティスティックですね。深い意味が込められているように思えてならないのですが、ジャケットにはどのような意味があるのか教えていただけますか?

アートワークに関しては君も言ったように、アーティスティックな雰囲気を反映したものにしたかった。それと過去の作品のどれとも違う雰囲気を出したかったのもあるね。

-04年リリースに前作『Guilt Show』のプロデューサーなどあなた方と親密なEd Roseを今回もプロデューサーとして起用しましたね。彼を今作でも起用した理由を教えてください。

スタジオではEdは6人目のメンバーみたいなものなんだ。彼は俺たちが出すアイディアをうまく抽出して形にすることができるんだよ。

-『There Are Rules』は他のどのアルバムの焼き直しにはなっていない、新しいTHE GET UP KIDSがたっぷり詰まっていますね?解散以前からのTHE GET UP KIDSファンからは『Something to Write Home About』の2010年度版を期待する人もいたんじゃないでしょうか。

気に入ってくれたならうれしいね。ただ、別にファンが『Something to Write Home About』の新ヴァージョンを期待してるとはそんなに思わないな。もしそうだとしたらそんなのバカげてるし、俺たちのファンはみんなバカじゃない。

-今作の大きな変化の一つに至るところにエレクトロ・サウンドが用いられていますね。時に不協和音的なメロディは美しいと感じるのと同時に聴き手に不安感を抱かせるものとも取れました。今までのハート・ウォーミングなイメージのあなた方のサウンドとは大分異なりますが、この7年の間に皆さんの目指すべき方向性に変化があったのでしょうか?

君が言おうとしてるのは俺たちにとって特別大きな変化や新しい要素だとは思ってないよ。いつだって作品を作るときには自分たちの音楽性を高めようとしているからね。ただ今回の作品はそういった側面が過去の作品よりも顕著に出ているものとは言えるかもしれない。

-個人的には「When It Dies」と「Rememorable」がお気に入りです。単に美しくエモーショナルなだけでなく私達が想像するTHE GET UP KIDSと新しい要素のバランスが絶妙だと感じたからです。どの曲も気に入っているとは思いますが、中でも特にお気に入りの曲をピックアップして理由も教えてください。

今一番気に入ってるのは「Regent’s Court」だけど、それもその都度変わるかな。この曲はすごくコンパクトにまとまっているのに、その中でいろいろな興味深い要素が盛り込まれていてキャッチーなところが好きだよ。聴いていて飽きさせないはずさ。

-05年に解散状態になってから、EP『Simple Science』リリースまでメンバー同士連絡は取り合っていたのでしょうか?

あまり連絡は取り合ってなかったんだ。お互いの動向は確認していたけど、あの時はとにかくお互い離れていられる時間が欲しかった。