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INTERVIEW

Fear, and Loathing in Las Vegas

2010.12.08UPDATE

2010年12月号掲載

Fear, and Loathing in Las Vegas

Member:So(Vo&Prog) Sxun(Gt) Tomonori(Dr)

Interviewer:ムラオカ

-その頃のタイミングで、転機が?

So:そうですね。

T:実質、出すちょっと前の、8月ぐらいにはもう話をしてて、10月23日に新宿に遠征でライヴをしに行って、それでマネージャーさんと出会って、すごいいろんな話をして、音楽で飯を食っていこうぜっていうことになりましたね。

-ジャンルの壁を越えたミクスチャーなサウンドなので、どういった流れ、方法で制作しているのか非常に興味があるのですがどのようなスタイルで作曲を行っているのですか?
またあなたがたほどカテゴライズ不能なバンドは世界でも多くないと感じています。自分たちではその点は意識していますか?

Sx:まぁ、それが音楽だと思ってますね。僕ら“Fear,and Loathing in Las Vegas”っていう音楽を作るだけです。他のバンドにできちゃ何の意味もないんで。まぁ細かいことを言えばやっぱり、僕らの音楽っていろんな要素があると思うんですけど、Soのポップなセンスだったり、コアなところでMinamiのシャウトであったり、ダンスですっごく踊れる曲があったり。あとはそれをごちゃ混ぜにしたカオスな曲があったりって。基本的にその4つをどういうバランスで作るかだとか、ダンスに特化した曲、カオスに特化した曲とかそういう作り方をしてますね。

-あなたがたは邦楽、洋楽と言ったら確実に洋楽嗜好だと思いますが、ヴォーカル・メロディやキーボードのメロディには良い意味で日本人でしか生み出せないものが多くありますね。こういったメロディはどうやって生まれてくるのですか?

Sx:もともと僕は普通のメロディックのバンドをやってて、高校生の時代から、Northern19とかTOTALFATと対バン経験があって、そういうメロディがいいと思ってたんですけど、逆に海外のアーティストのメロディは僕の中でしっくりきてなかったというか。日本人が作るようなメロディと、海外のアーティストのサウンドを融合したのがかっこいいんじゃないのかなっていうのが発端ですね。僕のイメージでは、“Fear,and Loathing in Las Vegas”の最初のイメージはそういう感じでした。

-「Love at First Sight」の冒頭のキーボードなどは特に日本人として持って生まれたセンスを感じさせられました。

T:基本的に、キーボードのフレーズやドラムのフレーズもそうなんですけど、個々に任せてるんですよね。Minamiが、日本的なメロディのキーボードを弾くっていうか、もともとあいつは、クラシック・ピアニストなんで、そういうところから派生してきたものというか、アニメ・ソングだとか。そういうのをよく聴いてるんで自然に出てきたのがあのメロディなんだと思います。

-メンバーそれぞれのバック・グラウンドを教えてください。

T:僕は基本的に、スクリーモやメタルコアは全然聴かないんです。もともと入りは銀杏BOYZ、ゴイステとかを聴いてて、で、その時に衝撃を受けてドラムを始めたって感じなんですけど、でもそのあとファンク行ったり、ジャズ行ったり、サンバ行ったり、で、メタル行ったりっていう。なんでもごちゃごちゃに聴いてましたね。好きなものは好き、嫌いなものは嫌いっていう感じでした。

Sx:僕が一番最初にバンドを始めたきっかけは、SHACHIなんですよ。そこから地元のライヴ・ハウスでやる中で、インディーズのバンドをよく耳にするようになって、そこからは周りの人がこれかっこいいよって薦めるものを好んで聴いてたというか。で、最近だとJ-POPとかエレクトロとかPerfumeとかcapsuleとかがすごい好きで、そういうのを聴いてますね。

So:僕は一番最初にハマったのはELLEGARDENで、あのメロとか雰囲気とかがすげえかっこよくて。で、そっからバンド初めて、周りの人が薦めてくれる、STORYOFTHEYEARとか、THE USEDとかスクリーモにハマって、最近はほんとになんでも聴きます。ジャズ・バーにも行くし、相対性理論みたいなのも大好きだし、絢香も好きだし、もちろんJAMIES ELSEWHERE とかも好きだしっていう雑食ですね。

-約半分の曲が自主制作盤の再録ですが、再録の際に意識したことがありましたら教えてください。

T:フレーズのキレを増そうっていうのを思いましたね。レコーディングでクリックを使うんですが、クリックの間の前ノリ後ろノリとか、そういうところは気にしてましたね。同じクリックの180なんぼってテンポでも、ここはちょっと前ノリで行きたい、ここは、ちょっと後ろノリにしたいとかいうのは、ドラマーとしては意識してましたね。変な言い方をしちゃうと、前と同じ音をさらに突き進めるだけだったんで、新曲に比べると僕は結構スラっとあたれましたね。

-前回、自主の時にやりきれなかった部分の反省を踏まえて?

T:そうですね、前回出来なかったことに対しては、今のアルバムに対してはすっげえやり切れたとは思いますね。