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INTERVIEW

OUTRAGE

2009.11.11UPDATE

2013年06月号掲載

OUTRAGE

Member:丹下眞也(Dr)

Interviewer:ムラオカ

-今作のマテリアルとして20曲以上作っていたとのことですが、今回収録されなかった曲を今後別の形でリリースする予定はありますか?

1曲だけヴォーカルは入れていないのですがバックだけ録った曲はあるんですが、それもアルバムには使わない前提でバックだけ録って、あとから何らかの形で発表できるかもしれないし、というレベルですね。10曲に絞ろうと思ったのは、散漫なアルバムでボツ曲があったりしても印象が悪いだろうし、だったら世の中的には10曲という曲数では短いかもしれないけど、最初から最後まで一気に聴けるというアルバムの方が絶対に良いんじゃないかと思ってあえて10曲に絞りました。
実際に他のバンドのCDを聴いていても、この曲ない方が良いなと思うアルバムがいっぱいあると思うんですね。レコードの時代って少ないと全部で8曲だったりしたんですが、8曲がすべて良かったら8曲すべてストーリーとして最初から最後まで聴かないと済まない感じになるんですよね。でも例えば14曲入っていたとして、どう考えてもいらない曲があったりすると、ストーリーが成り立たないじゃないですか、1曲ボツ曲があったら最初から最後まで通して聴く必要がなくなっちゃうんですね。そういうアルバムはいやだなと思ったんで、1曲でも飛ばすとイメージが変わってしまうようなアルバムを目指しましたね。

-デビュー・ミニ・アルバムも同名の『OUTRAGE』でしたが、再度このタイトルをつけた理由を教えてください。

みんな大抵、裏読みして、橋本直樹復活ということで初心に帰るみたいなイメージを持たれているみたいですけど、本当の意味は、アルバムになにか意味のあるタイトルを付けてしまうと、アルバムに意味ができてしまうのがいやだなと思ったんです。『OUTRAGE』という単語には暴力的とか暴力という意味ではあるんだけど、ただのバンド名でもあるじゃないですか。ただのバンド名ってことは全く意味がないことにも繋がると思うんですね。つまり意味がないから曲に集中してもらえるんじゃないかなと思ったんですね。今回デモを録っているときに自分で思ったんですけど、この4人でやるとなにをやってもOUTRAGEっぽいなという気がしたんですよ。良くも悪くもOUTRAGEっぽくて実際にボツ曲になったものまでOUTRAGEっぽいんですね。OUTRAGEのボツ曲っぽいんです。なにをやってもOUTRAGEっぽいなと考えたときにタイトルとして『OUTRAGE』しかないなと思ったんですね。

-最近、スラッシュ・メタル・バンドの再結成や勢いを取り戻してきたバンドも多いですが、あなた方自身は今後、再度世界進出を考えてはいますか?

大きなことは言えないですが、やりたいですね!
とにかく自分たちの音を届けるという意味では国内でも国外でも、関係なく少しでも大きな活動をしたいので、いろんなことをやってみたいですね。その中に海外というのも視野にありますけど、まだ何も始まっていないので大きなことは言えないですけど、希望としてはありますね。

-ニュー・アルバムからは今後のツアーでは何曲くらいやっていくつもりですか?

インストゥルメンタルの曲は置いておいて、セットを変えたりして全曲やってみたいなとは思いますね。ただこれだけキャリアが長いと、やりたい曲は他にもあるし、みんなが聴きたい曲もあるだろうし、そんなたくさんではなくなるかもしれませんけど、良いバランスで新曲を組み込んですべての土地をまわったらニュー・アルバムの曲を全曲やっていたみたいな形にはしたいと思うんですけどね。今回のアルバムはライヴ映えするような曲にしたいなと思って作っているところもあるので、ライヴでできないってことはないだろうし、サビがキャッチーでライヴでみんなが一緒に歌っているところを想像して、盛り上がるのではということも念頭に作っているので、ライヴでやるのが本当に楽しみで仕方がないですね。
やっぱりライヴでお客さんがのれない曲って言うのは結局最終的にはバンドのレパートリーにはなっていかないんですね。収録されたアルバムのツアーではやるんですけど、次のアルバムのツアーになったら結局止めちゃうんですよね。反応が良くないから止めてしまうっていうのもあるし、演奏している側もなんとなくつまんなくなってしまうんですね。だからそういう意味で演奏していて楽しい、お客さんも聴いていて楽しめるようなイメージの曲を作ったというのもあるし、20曲くらい作った中で、そういう曲を選んで収録したっていうのもありますね。

-アルバムのオープニングを飾る「Rise」はまさにライヴのオープニングを飾るに相応しい曲ですよね?

これは明らかに狙ったところはあるんですけど(笑)実はこの曲は一番最後に作った曲なんですよ。みんなで20曲くらい作ったくらいになると、同じメンバーで作っているのでコード進行だって限りがあるんでどうしても曲のパターンが似てくるんですね。そこでタイムリミットもあるしこれを最後の曲にしようと、開き直って作った曲なんですね。そうしたことで結果的にシンプルでライヴの1曲目に相応しい曲になったんですね。みんなが歌えるような分かりやすい"Die Hard"ってサビは、最初どんな言葉にするかいろいろ悩んだんですけど、分かりやすくみんなで歌えるなら"Die Hard"で良いんじゃないかって言う感じで決まりましたね。

-ありがとうございました。今後の予定は決まっていますか?

来年ですが、全国ツアーが始まるのでぜひみなさんに遊びに来て欲しいですね!