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INTERVIEW

HAWAIIAN6

2009.11.18UPDATE

2009年11月号掲載

HAWAIIAN6

Member:Yuta(Vo&Gt)

Interviewer:ムラオカ

-アルバム全編に渡って哀愁具合が半端ないですね?こういった切ないメロディは日本人独特のものだと思うのですが・・・

どうなんですかね?たぶんどんな国の音楽を聴いてもこういった旋律の音楽ってあると思うんですね。でもなんか日本人独特のメロディ感っていうのもあると思うんです。で、たぶん個人的には昔の歌謡曲とかフォークとかいわゆる日本の音楽が好きで、同時に色々聞いていって、ロックとか・・・メタルはあんまり聴かなかったんですけど実は、そういった色々含めた曲の中でもなんかちょっとマイナー進行なメロディというものがあって、それが単純に好きなんでしょうね・・・(沈黙)

はい。(沈黙)

ははは(笑)

-(笑)実はこの質問の続きで、この日本で暮らしていて、日本で生まれてきたからこそ思い浮かぶものだとは思いませんか?と聞こうかと思っていました。

そうですね。日本人だからこそというのは、何処かしらあるのかも知れませんね。ただ、外人になったこと無いのでわかりませんが(笑)でも国の風土だったりというのは影響するんでしょうね。ちょっと湿っぽいとかね。

-こういったメロディはどういうタイミングで思いつくものでしょうか?

タイミングはないですね(笑)僕の場合は作ろうと思って作らないと出てこないですね。その時に出来るって感じですね。普段暮らしていてふと思いつくなんてことは・・・あるな(笑)

-ありますか(笑)

あっちゃいますね(笑)でもふとした時に思い浮かぶというよりは集中して作る時の方が出てきますね。なんとなくふいに思い浮かぶときもあります。だから・・・けっこう普通ですね。

-その日本人特有の感性を感じさせる哀愁のメロディを欧米で生まれたメロディックパンクサウンドに乗せてみようとしたのはなにかきっかけがあったのでしょうか?

きっかけは最初に話したとおり、自分たちにしか出来ないことをしようと思ったときに、メンバーの共通点っていうのがHi-STANDARDと歌謡曲しかなかったんです。だからそれをミックスしてみようと。それで良いんじゃない?やってみたら面白いんじゃない?という流れですよね。なんていうのかな。初めは。

-狙ったというよりは・・・

狙ったというよりは、じゃあ他に一体何ができたのかと考えてみると何も思い浮かばないんですよね。じゃあ思いっきり歌謡曲やれるかっていったらそれも出来ないし、たぶん本当に自然なことだったんじゃないかなと思いますね。好きなことを好きなようにやるっていうことが。

-今作のこういう点に着目して聴いて欲しいという点がありましたら教えてください。

えっと、それはですね。無いって言ったら嘘になるんですが、でもなんか何処を切っても自分の腹を痛めて産んだ子というか、だから何処って言えないんですよね。だから、楽しく聴いてもらえればと思います。

-レコーディングの際にこだわっていることはありますか?

なんだろうな・・・レコーディングってすごく身近になっているんだと思います。宅録だけでCDにできちゃう時代じゃないですか。
でも僕たちは昔から同じスタイルでスタジオを借りてレコーディングするんですが、なんかだからその捉え方も変わってきてるんじゃないんですかね。僕たちならではってことは特に無いんじゃないですかね。細かいところを言っていけばその場その場での小さいチャレンジはあるとは思うんですが。
なんだろうな、何ですかね。今回はなるべくライヴのままというか、今まで僕けっこうオタク的な癖があって必要以上にアンプとか機材をスタジオに持ち込んで、全部試してたんですが(笑)今回はライヴのセットを組んでそのまま録ってということをやってましたね。もちろんライヴでのセットそのままではないんですが。なるべくその生っぽさというのが録れればいいなと思ったんです。

-それが今回バッチリと成功したと・・・

どうなんですかね(笑)まぁ、反省点はもちろんありますけどね。
今聴きなおしてみて、もっとこうしたらよかったなとかはありますね。それはいつでもあることだし、尽きないと思いますし。

-レコーディングはどれくらいの期間を掛けたんですか?

レコーディング自体は20日間くらいですかね。間にライヴとかが入っちゃったりしてたんで実際にどれくらい掛かったかは定かではないんですが。実際は休み無くやっていました。

-ジャケット・デザインを見させてもらったのですが、非常にアーティスティックなデザインですね?有名なデザイナーさんが書かれたものですか?

そうですね。それこそ僕たちの『FANTASY』の時からずっと書いてもらっているのですが、ダイスケ・ホンゴリアンっていう人であの人にずっと書いてもらっているんです。ジャケットに関してはいつも何を注文するでもなく、曲と歌詞とタイトルを渡して向こうが勝手に考えてくれて、もちろんそのままじゃなくいつもひとひねり、ふたひねりしてあって出てくるんです。だからいつも出てくるまでどんなものが来るのかまったく判らないんです。
それが逆にいつも楽しみで。今回は凄いなと思いましたけどね、なんか全部手書きみたいなんですよ。腱鞘炎になるかと思ったって言ってましたよ(笑)鉛筆で書いたラフを持ってきてくれたときは、本当に頭がおかしいんじゃないかと思いましけど(笑)