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INTERVIEW

ENTER SHIKARI

2009.07.07UPDATE

ENTER SHIKARI

メンバー:Rou(Vo&Electronics) Rory (Gt) Chris (Vo&Ba) Rob (Dr)

インタビュアー:MAY-E

07年のデビュー・アルバム『Take To The Skies』でシーンも世代も超えた巨大なファン・ベースを獲得し、一躍人気バンドとなったENTER SHIKARI。今年4月に幕張で開催されたパンクスプリング09では、開催直前に出演がアナウンスされたにも関わらず、その圧倒的な人気ぶりを証明するかのように舞台となったグリーンステージでは一番多くのオーディエンスを集めていた。言わずもがな、本誌読者をはじめヘヴィ・ロック・ファンからも熱い支持を得ているバンドであるが、そのENTER SHIKARI、待望のセカンド・アルバム『Common Dreads』がとうとうリリースされた。以下は、パンクスプリング09で来日した際に収録してきた新作についてのインタビューである。当時はまだ関係者へも新曲が6曲しか公開されていなかった為、内容は少しばかり古いのだが、新作の内容についてはメンバーがしっかりと語ってくれているので是非ご一読頂きたい。


-新作『Common Dreads』から新曲「Juggernauts」「Wall」「Zzzonked」「No Sleep Tonight」「Antwerpen」「The Jester」の6曲を聞かせて頂いたのですが、楽曲の土台がハードコアだった前作に比べ、よりニュー・レイヴに歩み寄ったとも感じ取れました。楽曲は全て前作『Take to the Skies』以降に作られたものですか?

Chris:そうだね。全ての楽曲が前作以降に作られた楽曲だよ。

Rou:いくつかのリフは数年前から温めていたものだけど、基本的に楽曲そのものは新作のために書き上げたものだね。

-プログレッシヴでヘヴィな「Antwerpen」のような楽曲もありますが、ハードコアから意図的に距離を置いた様にも感じたのですが。

Rou:そうだな、僕らは僕ら自身をハードコア・バンドだとは思っていないんだ。ハードコアやメタルバンドのように4つのコードを早く弾く事を突き詰めることを求めてはいないからね。だから僕らはハードコア・バンドでもメタル・バンドでもない。新作は、プロダクション部分を磨き上げたダンス寄りな音を意識して作り上げたのは確かだね。

-Aメロ、Bメロ、サビがしっかりしている分かりやすい楽曲が増えたのと同時に、ムードの変化が激しくユニークな展開のある楽曲もあったりするので、一層奥深い作品になったと感じています。他の収録曲はどのような仕上がりになっているんでしょうか。

Rory:その6曲以上に多彩な楽曲が揃っているよ。例えばアルバムのイントロは楽曲ではなくて、色んな人たちに、それぞれの言語で詩を朗読してもらったんだ。それを収録して、切り貼りしてまとめたものを使っている。

Rob:シングル曲は同じパートを繰り返すことが無くて、どんどん展開していくまるでエレクトロなロック・オペラのような楽曲なんだ。

Rou:他にはダブ風の楽曲もあるし、アルバムの1曲目と2曲目はハードコアに近いテイストのあるヘヴィな楽曲もなんかもあるよ。

Rob:最初は展開の多い楽曲がたくさんあったんだけど、プロデューサーのアンディーからアドバイスを参考に、AメロとBメロを繰り返して楽曲としてのまとまりを出したんだ。

Rory:僕らのサウンドはレイヴとメタルの融合だとか言われているけど、今回はさらにトランペットのファンファーレを取り入れた楽曲なんかもあるんだよ。

-では、このようなオーソドックスな楽曲の展開は、プロデューサーのAndyによってもたらされたのでしょうか。

Rory:うん、だけど決してプロデューサーの意見だけだったということはないよ。Andyは、僕らに売れ線を狙ったポップなアルバムを作らせることはないし、バンドのこともよく理解してくれている。きちんとアートと呼べる、内容のある作品をつくる努力をしてくれたよ。

Chris:サビを繰り返すことも、良いサビだったら何度も聴いても気持ちがいいしね。

-なるほど。新作『Common Dreads』の作品全体を通してのコンセプトは?

Rou:ユニティ(結束)だよ。これは前作と変わらないね。

Rob:アルバムタイトルの『Common Dreads』が示す通りさ。社会的なものや政治的なメッセージもある。世界には文化の違いや価値観の違いはあっても、今、世界中で起こっている色々な問題に対して皆が抱いている不安は共通していることだろ?だからこそ、皆で結束しあって、その不安感をみんなで乗り越えていこうという思いが込められているんだ。

-ソングライティングのプロセスは前作と比べ、大きく変わりましたか?

Chris:うん、違うね。前作の楽曲はライヴでプレイしていく中で磨き上げられていった曲が多いんだけど、今回はしっかりと腰をつけて楽曲を作り上げてからレコーディングに入ったんだ。レコーディング中も全員でアイデアを出し合って、メンバー全員が曲作りに携わったんだ。とても充実したレコーディングになったよ。