-BULLET FOR MY VALENTINEやFUNERAL FOR A FRIENDなどを抱えるUK最大のロウ・パワー・マネージメントによるレーベル「Search And Destroy Records」を含む「ZOMBA LABEL」からのデビューということで各所で相当注目されていると思いますが、実際にUKではいかがでしょうか?
今のところUKでの俺らの状況はとてもいいよ。アルバムがリリースされたばかりで、今UKでヘッドライン・ツアーをやってる。その後は色んな夏フェスにも出演する。忙しいけど凄く良い状況だね。
-またそのことによるプレッシャーはありませんか?
それはないよ。俺らはブレイクする前の下積みが長くてやっと少し功績が残せたし、アルバムもリリースできてやっと俺らの音楽に対する正当な評価が得られるようになったと思うから、何よりも報われたって感じてる方が強いかな。
-アイルランドの出身だそうですが、アイルランドのロック・バンドと言えば必ずU2が誰もの頭に浮かぶと思いますが、彼らからの影響はありますか?
U2からの影響はないかな。それよりMUSE、THE MARS VOLTA、REFUSEDなんかの影響が強いよ。
-アイルランドのロック・シーンはどのような感じなのでしょうか?
今の北アイルランドのロック・シーンはとても健全だよ。去年、THE ANSWER、FIGHTING WITH WIREや俺らのようなバンドがブレイクして、アルバムをリリースした。これが北アイルランドに注目を集める唯一の方法なんだ。地元にはいいバンドが山ほどいて次のステップを踏む準備万端の状態なんだ。UKのレコード業界もこれをわかってると思うよ。
-アイルランドで結成し、そこからUKなどにも活動の場を広げていったのでしょうか? いつ頃からUKなどでもライヴをやるように活動の場を広げていったのでしょうか?
俺たちの拠点は北アイルランドだけど、マネージメントがロンドンにあるんだ。だからライヴやツアーがあるときにはひとっ飛びする。バンドの結成初期のころから俺たちは出来る限りUKでライヴをしようとしてきた。成功するにはそうするのが一番だって知ってたからね。
-ZOMBAとの契約にいたった経緯を教えてください。
時期多数のメジャー・レーベルからオファーを受けて、色んな話し合いの場をもったよ。最終的にZOMBAから一番いい契約内容でオファーが来たんだけど、それより重要だったのは、何よりも俺たちの活動と成長に興味を持ってくれたから。だから契約したんだ。
-アルバムのリリース前からかなり多くのフェスやビック・アーティストとの競演を繰り返してきていますが、感銘を受けたアーティストはいますか?
去年のオキシジェン・フェスティバルでRAGE AGAINST THE MACHINEのZack De La Rochaが目の前を歩いていったのが一番驚いたかな。みんな話すのをやめて彼が通り過ぎていくのを眺めていたよ。
-またビックなフェスなどを回ってきて、印象的な出来事がありましたら教えてください。
去年フェスに参加できたのは本当に楽しかった。大好きなバンドがたくさん見れるし、運がよければ話すことも出来るわけだし。俺らにとって一番良かったのは俺たちの音楽を聴いたことのない人たちの前でICOFとは何なのか見せれたことかな。
-2008年のMTV2の視聴者による「スパンキング・ニュー」コンペティションを勝ち抜いたそうですが、ここまであなたがたがリスナーの支持を集めている理由はなんだと思いますか?
どうやって勝ったのか実はあんまりわからないんだ。そのときはレコード契約もしてなかったし経歴もゼロに近かったしね。3,4人の熱烈なファンが定期的に投票してくれてたのかも。でも勝てたのはすごくいいことだね。それでUKで火がつき始めたんだから。
-あなたがたのサウンドは最近流行のデスコアだったりスクリーモといった偏ったヘヴィ・ミュージックではなく、久々の本格派のロックを掻き鳴らしているバンドだと感じましたが自分たちではそういった意識は持っていますか?
流行に関するその見識は正しいね。近頃は後追いの音楽ばっかりだし意味のないバンドが多いよ。俺たちは何かを代弁する存在になりたいし、キッズやファンたちにポジティヴなメッセージを送りたい。それが一番重要なことなんだ。誠実なバンドでありたいし、人が俺たちのことを語るときは俺たちの音楽だけを評価してくれるような生き方をしたい。
-また壮大な世界観は最近のUKやアメリカのバンドにはあまり見られない類のものだと思うのですが、UKやアメリカのような巨大なシーンの影響を受けにくい環境があなたがたの独自性に結びついたとは考えられますか?
俺たちはそもそもシーンっていうものに属してなかったと思う。だからブレイクしてファン・ベースを作るのに時間がかかってしまったと思うんだ。でも俺たちはそんなバンドになりたいって思ってた。他とは一線を画して独自の個性を発揮できるようなバンドになりたかった。大きなシーンの中で一夜で成功を勝ち取るようなバンドは同じくらい早く消えてしまうと思うんだ。
-ファースト・シングルである「This Time We Stand」は、グルーヴィで縦横無尽にうねるバッキング、張り裂けんばかりの悲痛なスクリーム、壮大なメロディとIN CASE OF FIREの様々な魅力が凝縮しているという、まさに挨拶代わりのトラックに感じました。このデビュー・シングルがリリースされた際、UKのロック・リスナーはIN CASE OF FIREサウンドにノックアウトされたのではないでしょうか?
聴く人に浸透するのに少し時間がかかったと思う。俺たちのライヴを見て「This Time We Stand」が俺たちの一側面だって知ってた人はすぐに曲を理解してくれたと思う。でもそれとは反対にこの曲が俺たちを現す全てだって思ってグランジ系のバンドみたいな書き方をする人もいた。そんな人たちもアルバムの流れでこの曲を聴いてくれればもっと辻褄が合うと思うんだ。
-セカンド・シングル「The Cleansing」はノリの良いアップテンポなトラックであり、キャッチーなメロディも充実していますね。IN CASE OF FIREのポップ・サイドをクローズ・アップしたトラックのように感じました。
アルバムの中でも「ザ・クレンジング」はもっとも聴きやすい曲であることは間違いないよ。だからこそUKでセカンド・シングルとして成功したんだ。フックがたくさんあってキャッチーな反面、歌詞はとても暗いテーマに基づいてるから俺たちはこの曲が大好きなんだ。光と影の側面があるからこの曲は力強いんだよ。
-日本盤のみのボーナス・トラックである「Hold My Head Up High」は非常に儚く物悲しいメロディが印象的な曲ですね?この曲はいつ頃録った曲なのでしょうか?また日本以外ではリリースされていないものですか?
この曲は日本盤限定だよ。ほんの数ヶ月前に録ったばっかりなんだ。日本盤のアルバムのためにボーナス・トラックが必要なのは知ってて、中途半端な楽曲にしたくなかったからアルバムの他の12曲の雰囲気に合致する新曲を書いたんだ。
-プロデューサーにはFOO FIGHTERS、THE STROKESを手掛けたGil Nortonですが、あなたがたの開放感のある本格派のロック・サウンドにはピッタリのセレクトだと思うのですが、メンバー自身もプロデューサーのセレクトには関わったのでしょうか?
Gilは俺らのプロデューサー希望リストの第一位だったから彼がOKをくれたときにはとても興奮したし光栄だったよ。彼とすごしたレコーディングは人生で最高の5週間だった。今は親友の一人になったよ。間違いなく地球上で一番のロック・プロデューサーだね。
-またGilによるアドバイスで勉強になったことはありましたか?
たくさんのことを学んだよ。でもいつも言ってたのは「これは俺の興味をひいてくれるのか?」って台詞だったね。だから曲のいろんな構成要素を分析して、全ての要素が聴く人の興味を引くものになるように気をつけたよ。それは今も家で作曲するときはやることだね。
-最近、スリー・ピースのバンドは案外少ないと思うのですが、3人編成での長所と短所を教えてください。
バンドとしての連帯感が強まるのはとてもいいことだね。俺たち対その他全世界的な雰囲気はあるからね。何を決断するときも三人は同じ立場にいるわけだしね。あとはどんなに小さなステージでも簡単にセットを組めるよ。
ライヴのときにアルバムのサウンドを再現するのに苦労してるスリー・ピース・バンドは多いよね。どういう曲構成になってるか、どういう風にレコーディングされているかに本当に集中してレコーディングされたものと極力近い形でライヴをすることでこの問題を避けるようにしてるよ。
-今後のツアーなどの予定を教えてもらえますか?
今UKヘッドライン・ツアーの真っ最中で5/31までこれが続くんだ。その後、6月4日と6日の2日間、MANIC STREET PREACHERSとアイルランドでライヴがある。その後は夏中をフェス出演で回るよ。
-ロウ・パワー・マネージメント所属のバンドは他のマネージメントのバンドに比べ日本に来る機会が多いように感じます。中堅以上のバンドは私が知る限りほとんど来日していると思いますので、恐らく近いうちに私たちの日本であなたがたのライヴを観ることが出きる気がしていますがジャパン・ツアーや日本のフェス出演の話などはないのでしょうか?
どこかの時点で確実に日本には来ると思うよ。早めに行けるといいんだけどね。
-また日本というとどのようなイメージをお持ちですか?
日本でライヴをしたことがないからよくわかんないな。でもどんな国なのか知るのが楽しみだね。
-最後に日本のみんなにメッセージをお願いします。
日本に行ってみんなの前で演奏できる予定だからとても楽しみだよ。新しいアルバムを気 に入ってもらえたらうれしいよ。歌詞をしっかり読んで俺たちは他と違うものを作ろうと してることをわかってくれて共感してくれたらもっと嬉しいよ。
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