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INTERVIEW

MADINA LAKE

2009.04.20UPDATE

MADINA LAKE

Member:Nathan Leone(vocals)Matthew Leone(bass, vocals)Daniel Trelli(drums)

Interviewer:MAY-E

-MADINA LAKEというバンド名の由来はマシューが作った物語中に出てくる架空の街の名前で、その物語はまだ続いていると仰っていましたね。新作『Attics To Eden』も、その物語の一部なのですか?

Matthew Leone(以下M):そうだよ。MADINA LAKEという物語は3部作になっているから、アルバム3枚で完結させようと思っているよ。つまり、新作『Attics To Eden』は物語の第2部になる。次のアルバムで物語は終わる予定だよ。

-もう少したったらその書籍が出るという話もありましたね。

M:そう!最初に本を出版しようと思った頃は、まだお金がなかったから出せなかったんだ。だけど、今のところは僕らのWEBサイトで物語の一部を紹介していて、ファンはそれを読めるようになっているよ。今後の予定としては、3枚目のアルバムをリリースして物語が完結してから、本を出そうかなと思っているんだ。

-楽しみにしていますね。

M:ありがとう。

-新作『Attics To Eden』についてですが、先行視聴されている「Never Take Us Alive」を聴いた瞬間すぐに気に入って、その後アルバム全曲を聴き、更なる衝撃が走りました。仕事柄、他にも聴かなくてはいけないアルバムが山積みになっているのですが、最近は『Attics To Eden』しか聞いていなくて、仕事が進まないんです(笑)

一同:爆笑
Nathan Leone(以下N):それはごめん!(笑) だけど、気に入ってもらえてとても嬉しいよ。ファースト・アルバムをリリースした時は、エモだとかポップ・パンクだとかのレッテルを貼られてしまった。僕らとしては、それはとても不本意だったんだ。次のアルバムでは、そういうイメージを払拭したいという気持ちがすごくあったよ。どこにも属さない、カテゴリのないようなアルバムを目指していたんだ。だから、決まった方向性を持つんじゃなく、ヒップホップであろうが何であろうが、次の作品では思いついたものを素直に取り入れることを意識したんだ。

-なるほど。セカンド・アルバムになると、バックグラウンドの広さを見せつけるように極端に方向性を変えるバンドなんかも多いですが、あなた方の場合、MADINA LAKEらしさはそのままに、更に進化したサウンドになっていますね。本当にセンスが良く、実力もあるバンドなんだなぁと関心しました。

N:それはうれしいな、本当にありがとう!確かに君の言う通りに、セカンド・アルバムで方向性をがらりと変えるバンドはいるよね。僕らの場合は、ファースト・アルバムで不本意なレッテルを貼られてしまった分、セカンド・アルバムでは本来の僕らの姿を見せたいという気持ちが強かったんだよ。

-SUMMERSONIC07でのインタビューの際、次回作は「Stars」「River People」「House Of Cards」のようなダークな雰囲気になりそうだと仰っていたこともあり、確かにダークな側面はありますが、アップビートでアグレッシヴな楽曲が多い『Attics To Eden』の仕上がりには少し驚きました。セカンドに対しての最初のイメージはあれから大きく変わったのでしょうか。

M:そうだね。あの時は、まだセカンド・アルバムがどんな作品になるか、僕ら自身ほとんど分からない時期だったし、なんとなくダークな雰囲気になるかなと思ってはいた程度だったんだよ。実際に曲作りをはじめた最初の頃でも、どんなアルバムになるかは見えてこなかったんだ。アルバムが完成して振り返ってみると、ダークな面はアルバムの要素のうちの一つになったね。そこから枝分かれするようにアップビートだったり、アグレッシヴだったりって、色々なアプローチが生まれたんだ。

-前作での曲作りのプロセスは、最初にMateoがプログラミングで曲のベースを作り、みんなでジャムって、Nathanがメロディを作って、Matthewが歌詞をのせていく、ということでしたが、本作でもそれは変わらなかったですか?

Daniel Trelli(以下D):うん、Mateoのプログラミングから始まった曲も中にはあるよ。このアルバムの制作はそんなに時間がなかったんだ。さっきMatthewが言った通り、曲作りを始めてからもアルバム全体の雰囲気が分からなかったし、だから思いつくものは何でも試していくことにしたんだ。例えば、Matthewが弾いているベースをMateoが録音しておいて、そこから色々なアイデアを発展させたり、色々と実験して、色んな角度から見てみて、そうやって生まれたアルバムなんだ。そういう意味では、ファースト・アルバムのプロセスからはちょっと変わったと言えるね。

-そうなんですね。リズムの生きた躍動的な楽曲が多いので、Mateoのプログラミングの役割は大きかったのではないかな、と思っていたのですが。

D:うん、それは確かにあるね。だけど、このアルバムは曲ごとに全て出来上がり方が違うんだよ。例えば6曲目「Never Walk Alone」は、僕がドラムを45分間ひたすら叩き続けたものをMateoが録音して、それを聴き返して、いいと思ったドラム・パートをピックアップして、それを元に作りあげた曲なんだ。曲が仕上がるまでのプロセスは曲ごとに違ってはいるけど、そういう意味でもMateoのプログラミングの役割は確かに大きかったと言えるね。
N:基本的には、DanのドラムとMateoのギターリフから始まった曲とに分けられるけど、そうじゃない曲というのが11曲目「Friends & Lovers」なんだ。これは、サウンド面はほとんど出来ていない状態の中、僕が歌詞をのせたヴォーカル・メロディーを展開させて、その後にサウンドがついていったものだ。だからこの曲だけ唯一、メロディーと歌詞がサウンドより先に出来上がった曲だね。
2曲目の「Let’s Get Outta Here」のプロセスもちょっと変わっているよ。もともとはMateoがギター・パートを色々と考えていたんだけど、ある日の午前1時くらいに、僕が急に自宅に押しかけて、冗談でヒップホップのライムみたいなことをやりはじめたんだ。そうしたらMateoがそれに触発されちゃって、それからギター・パートが生まれて、他の楽器のパートも生まれたんだ。僕らの場合、一人か二人のメインソングライターがいて、ほとんど曲を書いちゃうんじゃなくて、メンバー全員が曲作りに同じくらい貢献しているんだ。曲によって、メインになる人が違うんだよね。