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INTERVIEW

DIR EN GREY

2009.04.17UPDATE

2009年12月号掲載

DIR EN GREY

メンバー:薫(Gt)

インタビュアー:MAY-E

 彼らのライヴに足を運ぶのは、約3年振りだった。その間にも海外の高い評価と華々しい活躍ぶりは何度も耳にしてきた訳だが、迎えた3月の川崎でのライヴには、以前にもまして“衝撃的なバンド”へと進化を遂げたDIR EN GREYの姿があった。
 アルバム「THE MARROW OF A BONE」や「UROBOROS」は、ヘヴィ・ロックとして十分に楽しめる楽曲が詰まっているが、ライヴではその猟奇的な世界観が一層深く、濃厚に映し出されるのだ。静寂から一転、リズム隊の重圧感に圧倒されるブルータルなパートを介したスリリングな展開。いくつもの人格が宿っているかのように何種類ものスクリームを使い分け、激しく体を揺さぶりながら吐き出される京の咆哮―――。
いけない世界に踏み込んでしまったような感覚を覚えながら、ステージからひと時も目が離すことが出来なかった。TOOLやKORNが引き合いに出される理由がよく分かる、そんなライヴだった。
 4月29日発売のライヴDVD「TOUR08 THE ROSE TRIMS AGAIN」には、そんな彼らのリアルな姿がパッケージされている。洋楽ファンの方々にも、今一度DIR EN GREYに付きまとう固定概念を取っ払って、オープンなマインドで彼らのライヴを見て頂きたい。バンドの近況を、バンドのリーダーである薫(Gt)に訊いた。


-今回のツアー中に大阪と東京で男性限定ライヴを行なっていますね。面白い企画だなと思ったんですが男性限定ライヴを設けた目的は?

単純に、男が思う存分に暴れられる機会を作ってあげるのもいいかなと思ったのと、今の男ファンはどういう奴らが居るのかも知りたかったし。うちは女の子のファンが多いんですけど、最近は男のファンも増えてきたこともあって。差別ではないんですが女の子には怪我をさせられないというかね。もちろん男でも無茶しない程度で楽しんでもらいたいですけどね。


-DIR EN GREYって、対バンをしているイメージがないのですが、単独公演をサポートしたいという若手バンドもたくさんいるんではないかと思いますがいかがでしょうか。

うん、そういう話も聞くんですけどね。なかなかタイミングに恵まれないというか。あとは、やる面白さがお互い合えば、ぜひやりたいとは思っているんですけどね。それがなかなか、うまく合わないんですよね。

-なるほど。キャリアのあるバンドだと、一緒にツアーに連れてまわって、若手バンドを育てたりするバンドもいますよね。

そうですね。俺たちも後輩バンドはたくさんいますよ。彼らのことも、もちろん応援はしていますけど、どちらかと言えば「自分らで頑張れ」って感じですかね(笑)俺たち自身、誰かに育ててもらったとか、そういう感じでは全くなかったんですよ。先輩のアドバイスを聞いて、ついて回ったりした経験が全くないバンドだったんで。ここまで俺らだけでやってきた感じですね。だから余計に「自分らで頑張れよ」っていう気持ちの方が強いですね。自分たちの世界を作って、自分たちだけで頑張っているバンドの方が、俺は可愛がりたくなりますね。熱いハートを持っているやつはほんと沢山いるんで。

-漠然としたイメージですが、DIR EN GREYはある種、孤高の存在という感じがしています。それってとても貴重だと思うのですが、このスタンスは今後も変わらないですか?

うん。あえてそうしてきたわけではなくて、自然とこうなっちゃったんですよ。面白そうな何かがあれば、そこに混ざっていきたい気持ちはありますけど、本当になかなかないですからね。

-DIR EN GREYって独自の世界観を持ったバンドですからね。

うん。だから、混ざりにくいんでしょうね、他と。そんな気はしています。

-サウンドの面で言っても、DIR EN GREYに近いバンドっていないですからね。

そうですね、日本にはいないですよね。俺が知らないだけで、もしかしたらいるのかもしれないですけど。

-4月に発売されるライヴDVDを拝見させて頂きました。05年のTASTE OF CHAOSに出演されたころに比べ、更に進化し、雰囲気も大きく変わりましたね。ご自身でも、それは感じますか?

うん。ちょうどその頃から海外もまわりはじめたし、海外のアーティストと一緒にライヴをする機会が増えましたからね。それまでの俺らって、あれもこれも何でもやりたがっていたんですよ。海外をまわりはじめて、何でもやろうとするんじゃなくて、俺らにしか出来ない何か一つがあればいいんやってことに気付かされた。このバンドを見れば何でも楽しめますよっていうんじゃなく、バンドのカラーを押し通していけば、それがバンドのパワーになるんやって感じましたね。海外のでかいバンドって、どのバンドもオリジナリティを持っていますよね。彼らと触れ合って、自分らも自分達らしく、自分達がやりたいことをやるのみだって的を絞れた。それから変わってきましたね、すごく。