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INTERVIEW

DIR EN GREY

2009.03.25UPDATE

DIR EN GREY

Member:薫

Interviewer:KAORU


-ちなみに「dead tree」がかなり多く取り入れられていましたね。

そうですね。殆どどこの会場でもプレイしていたというのもひとつの理由なんですけど、お客さんの反応だったり、ライヴでいい出来になっていた曲が「dead tree」が多かったからっていうところですね。

-このDVDに収められているの中で、一番印象に残っているツアーはどこでしょうか?

ステージに出て、客席を見たときの眺めは、ドイツのRock am Ringが凄かったですね。人の区切りが見えないくらい人がいたんで、こんなに人のいる前でやっていいの?ってくらいだったんです。でもそれがね、全然盛り上がらないんですよ(笑)。本当に凄いメンツの中でポツンと自分たちがいたんで、「なんだお前ら」みたいな空気が伝わってくるんですよね(笑)。

-何万人くらい入っていたんですか?

10万人くらいかな。ステージは3つあるんで、ひとつのステージにどのくらい入ってるのかはわからないんですけどね。

-でもどこの会場でも、DIR EN GREYのファンが来てくれているなという感触はあったのではないですか?

そうですね。でも最初行ったときは、日本のアーティストが来たっていうもの珍しさとか、ヴィジュアル系が好きだとか、そういうお客さんが多かったんですけど、今は本当にロック好きというか、そういう聴き方をしてくれるお客さんが増えてきているというような感触はありますね。

-ちなみにKerrang!ツアーが終わられたばかりでもあると思うんですが、いかがでしたか?

大変でしたね。いわゆるフェスツアーじゃないですか。フェスツアーってTHE FAMILY VALUES TOURみたいな大きいものになると色んな面でしっかりしているんですけど、Kerrang!ツアーはそんなにちゃんとしてる感じでもなく、凄く小さい会場もあったりして、その日シャワーを浴びれるか浴びれないかみたいなこともありましたよ(笑)。チョロチョロ出てる水でなんとかして洗うとかいうこともありましたし(笑)。あと他の出演者が若くてですね、隣の楽屋はうるさいし、食べたものをその辺にほったらかすしね、もうどんなしつけされたんだ!と思いましたよ(笑)。でも色んな苦労があったにせよ、とてもいい反応をもらえたんで、いいツアーだったと思います。

-そういえば一緒に出ていたアクトはみんな若い世代でしたよね。BRING ME THE HORIZENもそうですし、BLACK TIDEに至っては一番若いメンバーが17歳ですし。

BLACK TIDEのヴォーカルの子は才能があるなと思いましたよ。楽屋でもずっとアコギ持って歌ってるし、とてもピュアに音楽を楽しんでる感じでした。

-ちなみにBRING ME THE HORIZENは最近特に人気がありますが、ライヴはいかがでしたか?

演奏は凄く上手かったですよ。曲もインパクトありますし。あと女の子のファンが多かったです(笑)。

-メンバーはイケ面ですしね。というわけで、そんなKerrang!ツアーですが、ツアー最終日がキャンセルになっていましたよね。これはどういう理由なんですか?

本番10分くらい前に停電になって、ずっと復旧作業してたんですけど駄目で、それで中止になっちゃったんですよ。

-そういうトラブルだったんですね。でも最終日ですから、特に悔しかったのではないですか?

そうですね。ツアーの中では大きい会場だったですし、やりたかったですね・・・。照明とちょっとの音の回線だけは残ってたんで、出演者で会場に来てくれている人たちに挨拶をしたんですけど、もう凄いブーイングで。

-それはそうですよね・・・。

もう本当にやりたかったですよ。うちのTシャツを着た人たちとかいっぱいいたんですよ!いいライヴが出来たと思うし、めちゃくちゃ悔しかったです。

-「Kerrang!」の表紙になった感想はいかがでしたか?遂にやったぜ!みたいな気持ちはありましたか?

うんとね、集合写真じゃないんやと思いましたね(笑)。編集長にツッコミましたもん!なんか集合写真でいいのがなかったみたいなんですよ。でも嬉しかったですよ。

-DVDを見ていて思ったのですが、海外のファンと日本のファンって違うと思うんですが、海外のファンの反応が興味深かったです。凄く自然にモッシュが起きていたりとかもしていましたよね。

日本のファンの方が行儀はいいですよね。それは自分たちだけかもしれないし、そういう空気を自分たちが作ってるだけかもしれないんですけど、みんな乗るときは一緒に乗る、聴くときは一緒に聴く、みたいな"お決まり"が出来ちゃってるんで。それって悪いことじゃないんだけど、ちょっと面白味がないんですよ。海外のお客さんはほんと好きなように楽しんでるって感じなんで、やっぱり新鮮でした。でも海外のアーティストからしてみたら、日本のお客さんはちゃんと音楽を聴いてくれるし行儀がいいから羨ましいって言うんですけどね。