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PARAMORE | 激ロック インタビュー

PARAMORE:Hayley Williams(Vo.)

インタビュアー : 吉野将志

PARAMORE

-以前の話となりますが、昨年の9月に名古屋、大阪、東京とまわるJAPANツアーを敢行したと思うのですが、あのツアーは如何だったでしょうか?

最高に楽しかった!日本でライヴをやるのは大好きよ。あのツアーでもいいショウができたと思うし、ライヴ以外の時間もすごく楽しかったから、本当は今年のうちにもう一度日本に行きたいと思ってたんだけど、残念ながら実現しなかったの。でも、次のアルバムができたら絶対にまた日本に飛んでいくから、待っててね。

-これまであなた方は二度来日していますが、日本で印象に残っていることはありますか?

そうね、とにかく日本に行くとあらゆるものが違っていて、あまりにクールだから驚くことばかりなんだけど、私たちは5人全員、ファッションが大好きで、日本にはほんとにすてきなファッションがあふれてるから感動しちゃうの。その美的感覚のすべてというか、日本の人たちの格好ってほんとに素敵だし、何もかもがクールに見えるの。それに日本の人たちはみんな本当に親切だから、すごく居心地がよくて、それも忘れられない。だから、とにかく見るものすべてがクールだってこと、そして人がやさしくて温かく歓迎してくれること、それが印象に残ってる。

-(激ロックでバンドTシャツや海外ブランドなどを取り扱うオンラインショップを10月末にオープンさせたのですが、そこでは)PARAMOREのTシャツがとても人気なんですよ!!

ワオ! うれしい(笑)

-自分たちのTシャツのデザインにHayleyなどメンバーは関わってはいないのでしょうか?

それは場合によって違うというか、私たちのアイデアがそのまま使われたTシャツもいくつかあるし、レーベルが選んだアーティストにデザインしてもらったものもあるのよ。そうそう、このあいだクリスマスのTシャツを作ったの。サンタクロースが私の髪型をしてて、オレンジ色の前髪があるっていう(笑)。“Misery Business”のビデオが出てから、私のその髪型をまねしてる人をたくさん見るようになったから、ちょっとジョークにしてみたっていうか、それとクリスマスに合わせてみた感じでね。これからも、もっとデザインに関わっていきたいと思ってる。次のアルバムがどういうスタイルになるかを見て、それに合わせていく感じになると思うけど、正直言うと、私はもっとクラシックなバンドTシャツをいっぱい作りたいと思ってるの。日本ではどうだかわからないけど、アメリカでは最近、バンドTシャツがホットトピックとかそういうお店で売られるようになっていて、最近のスタイルって、派手というか、すごくいろんな色が使われてて、なんていうか、ほとんど不愉快ってくらいで(笑)、あまりにゴチャゴチャしたデザインのものが多いのよね。だから私はもっとクラシックなバンドTシャツがほしいって思っちゃって。私たちもこの1年でクレイジーなTシャツをたくさん作ってきたから(笑)、次はそういうことをやってみたいと思ってる。

-Hayleyの好きなブランドを教えてください。

今私が大好きなのは、E.C.Starっていうブランドで、ecstar.netってサイトがあるんだけど、彼女が作る服がすごく気に入ってる。パンクにインスパイアされてるけど、同時にクラシックなところがあって、ベティみたいなオールド・ハリウッドの雰囲気もあって素敵なの。今入れ込んでるブランドっていったらそれだな。それから、私はシンプルな服が好きで、自分で切ったり縫ったりしてアレンジするのが好きなのよね。すごくシンプルなものを自分でユニークにするっていう。

-最近の典型的な一日のスケジュールはどんな感じなのかを教えてください。

ツアーを1ヶ月前くらいに終えたところで、それからはあんまりいろんなことをやってなくて、のんびりして、家でくつろいだり、普通の生活をしばらくしてた感じで。でも、おとといの夜にニューヨークでショウをやって、ラジオ局が主催するショウだったんだけど、それから今度は西海岸に飛んできて、今日はまた別のラジオ・ショウに出るところなの。だからここ数日はかなりクレイジーで、早起きして、飛行機に乗って、一日中移動してるって感じだった。でも今回の旅行でうれしかったのは、ロサンゼルスに着いた日にTHE CUREのライヴが観れたこと! 普段ツアーに出てるときはそんなこと滅多にないから、クールだった(笑)

-Hayley の大好きなNO DOUBTが来年5月3日に行われるNY最大のフェス「Bamboozle Festival」でヘッドライナーを務めることになりましたよね?

そうそう、NO DOUBTって最高のバンドだと思う。私があのバンドを好きなのは、彼らのヒストリーに惹かれるからで、つまり、長い間ずっとがんばってきた時代があって、シーンで大爆発を起こすまでゆっくり経験を積んでいったバンドだっていうところなの。そうやって大勢の心をつかんでしまって、みんなが彼らの音楽を聴くようになって、ビデオでも人気が出て、クレイジーなビデオをいくつも作っていて。私から見ると、NO DOUBTって、バンドがどういうキャリアを築いていくべきかのパーフェクトな例だと思う。だから、うん、私も見に行けたらいいんだけど、そのころはもうスタジオ入りしてるころかもしれないな。

-「The Final Riot」を聴かせて頂きました。DVDはもちろん、CDだけでもライヴ感の伝わるとても素晴らしい作品に仕上がっておりますね。今作をリリースして周りの反応はいかがですか?

実はすごくナーヴァスになってたの。私たちはこれまでDVDを出したことがなかったし、ライヴCDも出したことがなかったから、観た人がどう思うのかが気になっちゃって。でも実際にリリースされてみたら、ファンのみんながすごく喜んでくれて、ライヴジャーナルのコミュニティでもすごくいい反響があって、ほんとにうれしかった。この作品で私が気に入ってるのは、ツアー・ドキュメンタリーが入ってるところで、オフステージの私たちがどんな感じなのかとか、ツアーの準備をしてるところとかをみんなに見てもらえるのがうれしい。今回は、ツアー前のリハーサルのときからカメラを回していて、すごくフラストレーションを感じたときもあれば、最高にうれしいときもあったりして、それがすべて記録されてるところがクールだと思うの。

-今回のライヴDVDが完成されて、自分自身で初めて見た時の率直な感想を教えてください。

すごく気に入ったし、心から誇りに思える作品ができたって思った。今回撮影してくれたBrandon Chesbroは私たちの友達で、彼もフランクリンの出身で、これは彼と一緒に作り上げた作品なんだと感じてるし、ほんとに自然な形でできあがったものなのよ。なんていうか、友達を呼んで一緒にツアーに来てもらって、そこで起きることを全部撮影してもらったって感じで、誰か知らない人に無理に頼んだっていうのとは違ったから、そのおかげで自然体のままでいられたんだと思う。それに楽しみながらできたしね。ほんとに、いい作品ができてよかった。

-1曲目の「Born For This」では一人ずつ照明が当てられ、ギター、楽器隊、そしてヴォーカルと登場していきましたね。あのオープニングの演出にはやられました!!(笑)あれは誰のアイディアなのでしょうか?

あの演出はすごく自然にできあがったもので、まずJoshのギターが最初にきて、Taylorのパートが2番目で、次にベースとドラムが一緒に始まって、つまりZacharyとJeremyが同時に弾き始めるんだけど、その流れに自然に合わせた感じで。あのツアーではすばらしいライティング・ディレクターがついてくれていて、彼は本当に最高で、すごく楽しくていい人なの。彼とはもう……そう、1年くらい一緒にやってきていて、私たちみんな彼のことが大好きだから、私たちが思い浮かべているものを伝えるのはすごく簡単なことで、そして彼はそれをすぐにわかってくれてもっといいものにしてくれたのよ。だから自然にうまくいったし、あの場面はすごく誇りに思ってる。

-ライヴDVDを拝見すると以前の来日公演と同じようにギタリストが一人増えていましたが、彼は正式なメンバーなのでしょうか?

Taylorはほとんどもう正式メンバーだって感じがする。ビデオとか写真撮影には入ってないけど、私たちとしてはメンバーのひとりだと感じてるし、これから実際にそうなると思ってる。ただ、正しいタイミングを待っているというか、Taylorもちゃんと自分の中で納得できるまで待ってるんだと思うの。これが本当に自分を100%注いで続けていけるものなのかどうか、ってことをね。これから作る新しいアルバムでもTaylorはプレイしていくことになるから、次のアルバムができた後にはちゃんと発表できるようになるんじゃないかな。

-ライヴではファースト・アルバムやセカンド・アルバムからバランスよく選曲されており、ショーとして考えられている構成になっているなと感じました。

ありがとう!

-今回のツアーでの選曲やステージングは毎回違っていたのでしょうか?

私たちは基本的にひとつのツアーでひとつのセットリストをやるってことにしてるの。ひとつのツアーが終わったら、セットリストを変えていくっていう。つまり、ツアーごとに新しくなるから、この「The Final Riot」のツアーはあの一度だけで、同じものをまた見られることはないってことなんだ。

-当日のことを今振り返ると、どんな想いが込み上げてくるのでしょうか?

とにかく信じられない!って感じ。正直なところ、あんなにうまくいくショウになるとは思ってなかったんだけど、オーディエンスのみんなが大声で叫んでくれて、本当に最高のショウになったから。すべてを撮影して、一生残しておくショウとしては、あれ以上最高のものは求められないってくらいよ。

-このツアーのファイナルをなぜCD・DVDという形の作品にしようと思ったのでしょうか?

私たちは『RIOT!』を何か特別な形で記憶にとどめたいと思っていたんだけど、結果的に、『The Final Riot』はまさにそれを形にしてくれたと思ってる。『RIOT!』は私たちにとって、なんていうか……あのアルバムで私たちはほんとに変わったと思う。ファンのみんなが心から信じてくれたアルバムだし、自分たちが行けると思いもしなかった地点へ連れて行ってくれたから、私たちにとって本当に特別なアルバムになって、そしてこのDVDを作ったことで、『RIOT!』がもたらしてくれたことのすべてを永遠に忘れないでいられるようになったと思う。この先もう一度『RIOT!』と同じアルバムを作ることはないわけで、これからはまた違うものを作って、もっといいものを作る努力をしていきたいと思ってる。そしてまたそれをうまく形にして、永遠に忘れられないようなものにしていきたいな。

-今回のツアーで学んだことや今後の課題などがありましたら教えてください。

私が学んだのは、個人的にいうと、自分のことをわかってるのは私だけだってこと。それが次にやりたいことにつながってるというか、今度の新作のために歌詞を書くときには、そのことをちゃんと頭においておきたいと思ってるの。つまり、自分がどんな人間で、自分が何を愛しているか、そして自分の心がどこにあるのかを、私自身がちゃんと理解している限り、それをほかの人に対して証明しようとしたりする必要はないってこと。それはバンドとしても同じことで、メンバー全員、それぞれにそういうことを学んでるんじゃないかな。音楽においては、もっといいライヴ・バンドになっていきたいと思ってる。私たちはいいライヴ・バンドだと思うし、かなりいいショウができてると思うけど、もっとよくなれると思うから。そして、それを実現するために、自分たちを次のレベルへと押し上げるアルバムを作っていかなくちゃいけない。ライヴで感じるフィーリングをとらえたアルバムを作りたいの。私たちのショウで感じるものに限りなく近いものをアルバムでも感じてほしいから。

-あなた方のMyspaceを拝見すると、年内のライヴは一つしかないようなのですが、現在バンドは何をしているのでしょうか?

今日のショウが終わったら、これからの予定としては、新しいアルバムのレコーディングを来年の3月くらいには始めたいと思ってる。だからそれまでの間は、曲作りをしたり、ちょっと休みをとったりして、新作の制作に向けて準備をするって感じかな。

-DECODEが主題歌のサントラがチャートの1位になりました。今の気持ちはどうですか?

クレイジーよね! ほんとに、狂ってる(笑)。私たちにとって、あれ以上にいいサントラは考えられなかったというか、私たちの曲はあの映画の雰囲気にすごくよく合ってると思うし、ファンのみんなも気に入ってくれて、ものすごく楽しい経験だった。今まで知らなかったところというか、こうして『トワイライト』に関わるまではまったく別世界みたいだったところに連れて行ってもらった感じがする。

-DECODEにはどのようなメッセージがこめられているのでしょう?

この曲のベースになってるのは原作の本のストーリーで、主人公のベラとエドワードの間には愛とテンションの両方があって、それを私なりに曲にしてみたわけで……ごめんなさい、もう電話を切らなきゃって言われちゃった。

-最後に日本のファンへのメッセージをお願い致します。

日本のファンのみんな、私たちはほんとに日本をツアーするのが大好きだから、またライヴをしに行くのが待ちきれない気分よ! 応援してくれてありがとう、もうしばらく待っててね。ほんとに、愛してる!
以上!(笑)


PARAMORE The Final Riot!

related site:

http://wmg.jp/artist/paramore/
http://www.paramore.net/
http://www.myspace.com/paramore

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