-まずは簡単にバンド紹介をお願いします。
僕らはBLESSED BY A BROKEN HEART という名前のメタル・バンドで、バンド自体のホームタウンはカナダのモントリオールなんだけど、実は全員がカナダ人というワケじゃないんだ。僕とトニーはアメリカ人で、最初からバンドにいるタイラーとバードがカナダ人なんだ。新しいメンバーのJJとスレイターもアメリカ人だから、実際はアメリカ人のほうが多いんだよね(笑) 年齢は、トニーが25歳、タイラーが26歳、バードが22歳、僕が24歳。でJJが24歳で、スレイターが22歳。結成は2003年だったと思う。まあ、そのとき僕はバンドにいなかったんだけどね。
-あなたがたの音楽性はLA METALからメタルコア、NEW RAVEまでをも盛り込んだとてもユニークなものですね?このユニークなサウンドどうやって作られていったのですか? バンド結成当時からのものなのでしょうか?
ありがとう。うん、そのとおりの音楽性だよね。まず、ふたつ目の質問から答えると、僕が加入する以前は、もっとメタルコアっぽい音楽をやっていた。でも正直なところ、これがあまり好評じゃなくてね。もっと自分たちが好きな80年代メタルに近づけたくて、僕のようなテクニカルなギタリストを入れたんだ。ほら、80年代のアメリカからはDOKKENのジョージ・リンチとか、ポール・ギルバート、ジェイソン・ベッカーみたいな素晴らしいシュレッダーがたくさん出てきているだろ? それでも、ただの80年代リバイバルみたいなことにはしたくなくて、今風なメタルの中に、その80年代メタルやダンス・ミュージックを取り入れたってワケさ。バードはレイヴっぽい音楽にも興味があったし、なるべくしてなった音楽性かな。あれやこれや色々な要素を盛り込んで、結局何がやりたいのか判らないバンドがたくさんいるけど、僕らは要素を盛り込んだというより、それで肉付けをしただけなんだ。背骨や骨盤を作ったワケじゃない。だから根底にあるメタルはぶれていないのに凄くポップでキャッチーという、不思議だけど良い音楽が出来たんだ。
-メンバーは普段どのような音楽を聴いているのですか?
MySpaceを観てくれよ…ってのは冗談で(笑)、僕はとにかくギターを弾きまくっているメタルがいいな。
とにかく、みんな新しいものから古いものまで好きだよ。KILLSWITCH ENGAGEが好きだったり、
PINK FLOYDも好きだったりするよ。
-04年にBLOOD & INK RECORDSからリリースされた「All Is Fair In Love And War」は私はまだ未聴なのですがどのようなアルバムだったのですか?
まるっきりメタルコア一直線だよ、それ以外に表現のしようがない。そうだな、例えるなら、AS I LAY DYINGみたいな感じかな。あ、悪い意味じゃなくて、メタルコアど真ん中という意味でね。AILDファンに嫌いになってもらいたくないから、ちゃんと説明しとかなきゃ(笑) まあ、ところどころにラップとかハイトーンをお遊び程度に入れたりしてたみたいだよ。とにかく今の音楽性とはまったく違うものだし、アメリカでもCDはなかなか入手できないと思うよ。僕もCD-Rでしか聴いたことがないんだから。
-MySpace で聴ける「MIC SKILLS 2」は「All Is Fair In Love And War」に入っている曲ですか?かなりいろいろな有名曲をマッシュアップしていて非常にかっこいいトラックですね?またこの曲はどなたかDJがトラック作成に関わっているのですか?
『MIC SKILLS 2』は、その名のとおりヴァージョン2だから、「ALL~」には入っていない。MySpaceにあるのは、かなり面白いよね。僕らもお気に入りだよ。確かただ適当にクールな音楽を繋いだだけだったと思う。あの『ビバリーヒルズ・コップ』のところなんか最高だよね。ファイナル・ファンタジーのテーマは、元からメタルっぽいしね。
-07年1月にTony Gambino(Vo)が加入しましたが、彼は華もスキルもある逸材ですね。
彼の加入はオーディションで決定したのでしょうか?
トニーが入ったことによって、バンドに大きな変化があったよ。スクリームもクリーンもちゃんと使えるから、それだけでも十分に音楽性が広がった。そこへきて、あのオーラだからね。ホントにバンドの格が上がった感じだね。オーディションというほどのものではないけど、彼の歌を聞いたとき、『新しいシンガーは彼しかいない!』と皆が思ったね。実際すごくいいヤツだし、ライヴ中にプロポーズする度胸もある(笑)
-それではニュー・アルバムについてお聞きします。 日本では10月22日にリリースされますが、欧米では8月にリリースされていますが、周りの評判はいかがですか?
まずはお礼を言わせて。日本でリリース出来るなんて、夢にも思っていなかった。みんなが応援してくれたおかげだよ、ありがとう。アルバムの評判は上々だね。たくさんの関係者、それにファンの人からアルバムに関する感想をもらったよ。どれもとてもポジティヴなものだったね。あ、そうそう。実は今回の日本盤CDに入る2曲のボーナス・トラックには裏話があってね。ホントはこの2曲はHOT TOPICを通して購入したCDにも収録されるはずの曲だったんだけど、レーベルがなぜか追加収録しなかったんだ。だから結果的に日本のファンにだけのプレゼントとなったワケ。おめでとう!(笑)
-私自身の感想としては、「She Wolf」をはじめアルバム全編でアグレッシヴなメタル・サウンドに華やかなコーラスにキーボード、ふんだんなギターソロを聴くことができますね?まさにメタル・フリークの夢に描いたようなアルバムだと思いました!! このアルバムを聴いたたくさんのメタル・フリークは同じことを感じると思いますよ。
そう言ってもらえると、頑張ってシュレッディングした甲斐があるってもんだね。僕ら自身、純粋にメタルが大好きだから、僕らが良いと思うアルバムを作ろうとしたら、必然的にメタル・アルバムになるよね。いいとこ取り、ってやつかな。『She Wolf』や『Carry On』、『Ride Into The Night』みたいな凄くメタルっぽい曲もあるし、『To Be Young』のように80年代テイスト全開のポップ・メタル・ソングもある。多くの世代の人に気に入ってもらえたら嬉しいな。
-Move Your Body」はアルバムの中でも特にニュー・レイヴ、ダンス・ミュージックの要素が強い曲ですね。この曲をライヴで演奏すると、お客さんはモッシュするのでしょうか?クラブのように踊るのでしょうか?
みんなマチマチだよ。踊る人もいれば、モッシュする人もいる。というか、この曲では実際そうやって楽しんでもらいたい。だって、そういう音楽性を持ったバンドが、そのつもりで作っているんだから。とにかくオーディエンスはみんな歌ってくれるよ。最高のパーティ・ソングだと思っている。
-「Move Your Body」はMY SPACEでも60万弱の再生回数ですね? この曲がここまでキッズから支持されているのはなぜだと思いますか?
え、そんないってだんだ。メンバー全員で寝ずにクリックした成果だ! やった!(笑)いやいや(笑)、さっきも書いたけど、この曲は最高のパーティ・ソングだと思う。これを知った人は、次の日友達に教えたくなるんだよ、きっと。ウワサがウワサを呼んで、そんなに再生されたんじゃないかな。嬉しいことだよね!
-YOUTUBEで「Move Your Body」のビデオコンテストをやっていましたね? あなたがたを満足させる面白い映像はありましたか?
うん、もうコンテストの応募は締め切ったんだけど、僕らのビデオを作るのに十分な素材は揃ったよ。もちろん素晴らしいものがたくさんあったから、その選別は大変だったよ。WEB用に作るものだから、世界中でチェックできるんだ。もしかして、日本のファンが送ってくれた映像も入っているかもしれないよ!
-あなた方自身がOK GOを越えるアイデアで「Move Your Body」のビデオを制作するというアイデアはいかがですか?
それはいいアイデアだね! まずはあの健康器具みたいなヤツを買ってこないと! ツアーがひと段落したら、僕らが主役のビデオ・クリップを作るかもしれない!
-エレキドラムの音色が80年代のレトロ感と同時に近未来的サウンドをイメージさせてあなたがたのサウンドに凄くマッチしていますね?エレキドラムはやはりドラマーのDa Birdのアイデアですか?
そうだよ、彼のアイデアだ。バードは元々レイヴも好きなんだよ。エレドラに対して最初は半信半疑だったんだけど、実際入れてみると、君の言うとおり80年代テイストと『未来への憧れ』感が増強して、とても良い感じだった。良いと思ったものは試してみる、それがBBABHさ!
-あなたがたが一緒にツアーしたBRING ME THE HORIZONやWAR OF AGES、MAROONなどどのバンドとも全く音楽性が異なりますが、彼らのファンのBLESSED BY A BROKEN HEARTへのリアクションはいかがでしたか?
たしかに音楽性は多少違うけど、僕らと同じ音楽性のバンドなんていないからね(笑) それにオズフェストを見てごらんよ。オジー・オズボーンとHATEBREEDやLAMB OF GODが一緒にツアーしているんだよ。それに比べれば、君が挙げたバンドとの差なんて少ないほうさ。実際、有難いことに彼らのファンも僕らに熱狂的になってくれている。そういうメリットがあるから、少し音楽性の違ったバンドとツアーしたほうが、お互いのバンドにとっていいんだよ。
-結成当初からのメンバーであるSimon Fox(key)とRobbie Hart(Gu)が脱退してしまいましたね?どのような経緯で脱退したのでしょうか? また彼らは作曲にも関わっていたようですが、今後の作曲には問題はないのでしょうか?
彼らは他にやりたいことが出来たみたいなんだ。ちゃんとした一流レーベルと契約して、僕らの生活もだいぶ変わった。人間なんて十人十色だから、考え方も人それぞれだし、どう行動するかも様々だ。彼らを止めることなんて僕らに出来やしないよ。もちろん寂しいけどね。曲作りに関しては問題ないよ。バンド全体で作っていたようなものだから、実質メイン・ソングライターみたいなのは存在しないしね。心配してくれてありがとう。
-彼らに変わる新しいメンバーが加入することはありますか?
スレイターはもう正式なキーボーディストと言ってもいいかもしれない。JJは今のところサポート・ギタリストだけど、今後正式なメンバーになる可能性は十分にある。とにかく、BBABHがより強力なバンドになることは間違いないよ。これまでもこういう逆境を跳ね除けて成長してきたバンドだからね!
-ライヴにおいてはBLESSED BY A BROKEN HEARTならではのパフォーマンスがありましたら教えてください。
誰にも負けないくらい楽しいライヴを提供するよ! レーザー光線が飛び交って、シンセの音が鳴り響き、ギターがシュレッドする。ホント、パーティ会場みたいなんだ。断言するよ、僕らのライヴは最初から最後までノリッ放しにさせてあげるよ! あ、EPKでも観られるけど、トニーのバック宙には要注目だね!!
-BLESSED BY A BROKEN HEARTは日本でも必ず人気が出ると思いますよ。 ぜひ日本ツアーを実現させてください。
もちろんそのつもりさ。僕らだって日本へ行ける日が来ることを、楽しみにしているよ。原宿へ行ってみたいな。そのためにはアルバムが売れてくれないとね!だからこれを読んでいるみんな、アルバムを2枚ずつ買うこと!1枚で精一杯な人は、友達に僕らのことを教えてあげてほしいな(笑) 日本でも80年代にヘアー・メタルが流行ったみたいだし、今はニュー・ジェネレイション・メタルも人気があるそうだね。だから、きっと僕らの音楽を気に入ってもらえると信じているよ!
-それでは最後に日本のファンにメッセージをお願いします。
いつもサポートしてくれてありがとう。とにかく楽しく踊りたかったらBBABHに任せてくれ。絶対に損はさせない!日本でライヴをやった暁には、いつも以上にシュレッドするよ!待っていてくれ!
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Pedal to the Metal
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