
-バンドの結成はまだ13歳だったそうですが、当時からオリジナル曲をやっていたのですか?
そうそう!13歳だったよ!俺たちが13の時のライブ観たら笑うよ。相当真剣に演ってるんだけどね。そのころまではDeftonesを数曲カバーしたりしてたんだけど、13のころにはオリジナルをライブでも演奏してた。Deftonesにはみんな共通の敬意をはらっているし、今でも彼らの曲は俺達に大きく影響しているよ。
-あなた方が音楽をやるきかっけになったアーティストは?
さっきの質問で答えちゃったけどDeftonesは全員好きだ。俺の好みじゃないんだけど、何人かのメンバーはNirvanaが好きだよ。俺は50年代のロックとBoys 2 Menに影響されてる。これは俺のルーツだね。
-結成から8年ほど経ちましたが、これまでにメンバーチェンジなどは一度もなかったのですか?
本当のことを言うと、地獄の様だったよ。俺たちは全然違う性格だし、毎日の生活の中で信条の一致、共通のフィールドを探したり、アイディアをまとめるのは本当に難しかったんだ。俺たちは本当の兄弟のようなものなんだ。俺達をつなぎとめてるのは愛、思いやり、許容、我慢、包容力、そして信条だ。誰かに足りないものがあれば、別のメンバーがそれに長けていたりするんだよ。最近はみんな忙しくてステージやスタジオでしか顔を合わせることが無くなったけど、それが出来るのはそういう関係だからだと思う。
-サード・アルバム「ZOMBIE DOG」を聞かせて頂きましたが、とてもクールな作品で気に入っています。あなた方自身の、この作品への満足度を教えてください。
ありがとう。でも本当のアーティストやプロデューサーってのは絶対に満足できない生き物だと思うよ。少なくとも俺は満足してはいない。人って生き物は、あの時あそこをああしておけば良かった、とかもっと時間があればって思ってしまうだろ。それと同じことさ。ただ、聴いてくれる人がこのアルバムを楽しんでくれるのは、この上ない喜びだよ。日本のみんながこのアルバムを、俺たちがやろうとしていることをに賛同し、気に入ってくれたら本当に嬉しいよ。もし、日本のみんながこのアルバムが大好きだって言ってくれたら、俺もこのアルバムがもっと好きになれるかもね(笑)。
-本国でリリースされてしばらく経ちましたが、ファンのリアクションはいかがですか?
こっちのファンはみんなとてもこのアルバムを喜んでくれたよ。たくさんのキッズがこのアルバムに秘められている政治的なメッセージや皮肉に共感してくれたんだ。 俺が思うに、これは俺たちが人間としてやるべきことだと思ったし、そのタイミングが良かったんだろう。今の時代には変化や意識の改革が必要なんだ。人生の中で、何が大切で何が腐ってるのか、何が俺たちを苦しめていることなのか、はっきり評価する時なんだ。このアルバムは『変化』と『変質』がテーマとなっている。そして聴くとは、それが自分に関係あることだということに、次第に気が付いていく。
-なんといってもアルバム冒頭の①ZOMBIESのインパクトが凄いです。シンセサイザーを取り入れていますが、誰が弾いているのでしょうか?
このアルバムでは、全員一度シンセを弾いていると思う。俺達の曲つくりってのは、あちこちで入れ替わり立ち替わり、かっこいいと思った音を入れていくっていう、一見むちゃくちゃなやり方なんだよ。Zombiesに関して言えば、俺がサビのパートを弾いて、スペンサーが他の部分は弾いたんじゃないかなぁ。
-正式メンバーにキーボーディストはおりませんが、ライブではどのように再現しているのですか?
実はライブではシンセは一切演奏しないよ。最初はクリックでバックトラックを同期して、PA側で鳴らしてもらって、一緒に演奏して再現しようとしたけど、最終的にはライブはライブで、全く別の生のロックを経験してもらいたくて、そのアイデアは辞めたんだ。ライブ中にボタン押したり、なんだかんだするのは、ライブじゃないし、スタジオで十分やってきたからね(笑)
-アルバムを代表して①ZOMBIESの解説をお願いします。
Zombiesはある意味、生意気な曲だよ。ゾンビというのは、主として、アメリカの無神経な人間を喩えた比喩なんだ。俺たちは、自分たちに都合の良いように間違った情報を教えられ、世界について正しい教育を受けていない。民間人がケーブルテレビなんかで入手する情報っていうのは、無料という囮の詐欺で、戦争マシーンの狂った集団の口から出てくるデタラメなんだよ。ただ、この曲をどう捉えるかは自由だよ。この世界の人は、どの大陸でも、権力のあるものに騙されている。俺たちはみんな地位社会の奴隷であり、囚人なんだ。もっと自分の考えを自由にしよう!ってことかな。
-Emo、Screamo、Metal、Nu Metalまで様々な要素が混ざり合ったサウンドだと思いますが、本国ではSCAPEGOATはどんなジャンルのファンに好まれていますか?
うーん、それは俺は良く分からないなぁ。でも、いろんなファンがいるよ。俺らの歌詞や、メッセージに共感してくれるファンが多いんじゃなかなぁ。曲を作っていても、自分で鳥肌が立つ、みたいな瞬間があるんだけど、沢山のファンのみんなに同じ経験を同じ場所で感じたという話は聞いて嬉しかったよ。
-また、普段はどのシーンのバンドと交流があるのでしょうか?
俺たちがよくつるむバンドかぁ。俺たちは自分のスタイルを持っていて、それを貫こうとしているバンドが好きなんだ。要するに、フォロワーじゃなくて、自分がトレンドになろうとしているバンドだな。最近はSugar Glyderってバンドとよく一緒にライブしたりしているよ。彼らは素晴しいバンドだ。是非チェックしてみてくれよ。
-アルバムの表ジャケットにバンド名が書かれていないのも珍しいですね。これは、コンセプト・アルバムという理由から?
確かに珍しいことかもしれないね。俺たちはジャケットをとてもポップに仕上げたかったんだ。
ただ単にCDのジャケットというよりは、アルバム自体がコンセプト・アルバムだし、まるで映画のポスターの様にして、映画を見る様な感覚になってくれるようにね。帯にバンド名は書いておきさえすればみんな分かってくれるかなぁと思ってたけど、Zombie Dogっていう新しいバンドだと思ってた人も多いみたいだね(笑)。まぁ、俺たちは全然そんなこと気にしてないけどね。
-よく見ると口から血を流していて怖いのですが、ユニークなジャケットですね。アーティスト写真も含めて映画のような仕上がりですが、これは誰のアイデアですか?
おっと!そのクレジットは俺が頂くぜ!(笑)あの犬は実は俺の犬なんだよ。彼女の名前はジェ・スーイスって名前で、オオカミとハスキーのハーフなんだ。数年前にこのアルバムのコンセプトを思いついた時に、このイメージが宇宙から舞い降りてきたんだ。これはこれしかないと思った。そしてそのイメージ通りのジャケットに仕上がって本当に良かったよ。動物の写真を撮るのって本当に大変なんだ。協力しようなんて気がないからね(笑)。でも君にも映画の様に見えなたなら大成功だよね。ミッション達成だ!
-今作をコンセプト・アルバムにしようと思ったきっかけになるような、何か特別な出来事があったのでしょうか?
そうだな、沢山の事が起きたよ。若くして色々なことを経験したんだ。俺は22歳なんだけど、30代のような気分だからね。このアルバムは、その経験してきた全てのことの集大成だと言える。最後のトンネルを抜けて、光が差し込んでくるまでは、絶望のどん底に落とされるような気分だった。俺たちはみんな、若いころにどんな事が起きたとしても、結局自分の人生には責任を持っているんだ。俺はこのアルバムを通じて、希望と愛のメッセージを送りたかったんだ。そして、過去にどんな事をした人にも、どんな事をしてきた人にも、どんな事をされてきた人にも、自分の判断一つで、誰でも人生は逆転させることが出来る、ってことを伝えたかったんだ。 俺はそう出来たんだけど、まさか俺がこんなに変われるなんて思っていなかった。でも変われないと思ってたのは、周りの人間に俺は変われないと言われていたからなんだ。心から願えば、なんでも出来るんだ。愛が全てを変えることが出来る。そして本当に愛が世界を変えることが出来るんだ。
-Tragic Hero Recordsはとてもホットなレーベルですが、レーベル内の雰囲気はいかがですか?
最高だよ。オーナーのトミーとはビジネスというよりは、家族同然なんだ。良いことも悪いことも全部ひっくるめて、俺たちとTragic Heroは家族同然の付き合いをしているんだ。これ以上のことは望めないって思っている。俺たちは、一緒になって頑張っている。家族としてね。俺たちの無謀とも思われるような夢を実現させるためにね。実際にすべてがうまく行っているし、その日が来るのが楽しみだよ!
-将来どんなバンドになりたいですか?
はっきりは分からない。でもScapegoatは常に何らかの形で音楽をやっていくだろう。まだ俺達は冒険しきっていない場所がたくさんあるんだ。今のところは、Zombie Dogのメッセージを十分な人に聴いてもらうために動きまわって行くよ。そして、実は俺はサイド・プロジェクトでソロをしていて、それは数年後にTragic heroからリリースされる予定だよ。
-最後に、日本のファンへメッセージをお願いします。
質の高い音楽に対する日本のみんなの熱狂的なサポートにはいつも感心し、尊敬している。みんなの心に、俺らの音楽が美しいコードとともに届くことを祈っている。心を開いて、是非Zombie Dogを聴いてみてほしい。何かが見つかるかもしれないよ。実は、来年には日本に行けるかもしれないんだ。その時にみんなに会えるのを楽しみにしているよ!
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Zombie Dog
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